個人的な投稿ですが、こういうのも「ラーメンの思い出」としては大事なんじゃないかと思い、【ユーザーレビュー】として取り上げさせていただきました。(大崎裕史)
==ここから【RAMENOID】さんの2023年7月26日の投稿==
亡きじっちゃんを想いながら
この日の2軒目だった南千住付近を検索した時に、この店の名前が目に飛び込んできた。
店名に「ばんめん」、しかもメニューに「塩ばんめん」がある。
昔「塩のヲタク」を名乗りながら塩を追い、晩年は「ウワサの町中華」と名乗りながら、「ばんめん」なるラーメンを追ったあの方の、追悼レビューはここにしようと思った。
朝から昼にかけて5杯食べた後は、帰り際に南千住で下車。
目指す店は、駅から歩いて5分ほど、住宅街の一画。
街に溶け込んでいるような店だね。
看板は、「まぜそば・ラーメン」ときて、その下に大きく「ばんめん」。
さらにその下に「麺食堂一真亭 南千住店」とある。
本店は稲荷町にあるんだね。
でも、そちらの店舗登録には、「ばんめん」の文字はないので、こちらでよかったのだろう。
入店すると、店内はそれほど広くなく、ちょい年季の入ったゴチャっとした雰囲気。
街に馴染んだアットホームな雰囲気と言えよう。
到着したのは16:00頃と、かなり中途半端な時刻だったのだが、それでも店内は7割ほどの入りと盛況。
これは意外だった。
後会計式。
空いていたカウンター席に座り、メニュー表を眺める。
メニューは、「拌麺」と「らーめん」に分かれている。
じっちゃんの研究によると、「ばんめん」と発音するメニューには、いくつかのタイプがあるようだが、ここの「ばんめん」は、攪拌の「拌」なので、まぜそばのことらしい。
「拌麺」は、醤油・塩・カレー・坦々・チャーシューがあるが、裏側や壁掛け短冊には、みそ・スパイシー・トマト・明太子等、さらにたくさんのversionが。
「拌麺」のバリエーション、無限だね。
ちなみに「らーめん」も、基本メニューは同様のバリエーションだった。
その中から基本の一つ、「塩ばんめん」を注文し、トッピングの生たまごも。
散々食べて飲んだ日だったが、〆なので生ビールもお願いした。
750円+50円+480円、計1280円也。
フロアは中国系かな?と思われる妙齢の女性。
雑な接客が、かえって資本っぽくなくていいかも。
まず出されたのは、アサヒスーパードライの中ジョッキ。
キンキンに冷えている。
ああ、やっぱり生だね。
ビールから遅れること9分で提供されたのは、シンプルなビジュアルの塩まぜそば。
生玉子の黄身が麺に押されて歪んでるのが気になって、直してから写真に撮ろうとしたが無理だった。
麺は、加水やや高めの平打ち太微ウェーブ。
つるもちっとしたやわらかめの茹で具合。
冷やしではないので、最初は熱々だ。
このやわらかめのもちっとした食感は好きだなぁ。
店の外には「大栄食品」の麺箱が積まれていた。
絡む塩ダレはかなりシンプル。
最近の店で出てくるまぜそばの塩ダレと比較しちゃうとちょっと。
でも、そこが町中華らしいとも言える。
何か味をプラスさせたくて、卓上調味料を見たが、ラー油をかけるとイっちゃうし……。
ニンニク欲しい。
とにかく卵黄等を混ぜて食べ進めることにする。
具は、ねぎ、万能ねぎ、焦がしねぎ?、メンマ、チャーシュー、柑橘、増した生玉子。
ねぎダクだし、少量の焦がしねぎっぽいのもちょい効果あり。
メンマは平べったいのと細いのが混在。
ごま油の風味がして美味しい。
チャーシューはサイコロ状のものをバーナーで炙った感じ。
まぜ込むと満足度が上がる。
生たまごを全体に馴染ませると、コクがアップ。
もう少しタレが濃いと丁度いいんだが、まあ薄味の方が体にはいいし。
麺量は200gくらいかな。
タレや具の混じった生玉子液が多めに余るので、追い飯ぶち込んだらさぞかし美味いことだろう。
固形物完食。
生玉子汁もほとんど掻き込んだ。
「拌麺」と呼ぶシンプルな中華まぜそばがウリの町中華。
常連さんも多そうで、近所の方が飲みにきていた。
そういう店だね。
本店の方も機会があったら行ってみたい。
【じっちゃんについて】
今年5月19日に亡くなったと聞いた。
出逢ったのは10年以上前。
小気味よい文章に惹かれ、親交をもつようになった。
オフ会に呼んでくれて、コメントをやり取りするレビュアーも増えた。
RDBにおける良き先輩、言わば恩人。
私が「ヲタク」と書くのもじっちゃんの影響だし、元々塩は好きだったが、「塩派」と名乗り、拘るようになったのもじっちゃんの影響が大きい。
(昔は「塩のヲタクはブルマなじっちゃん」と名乗っていた)
その後、色々あって親交は途絶えたが、いつも気にはしていた。
晩年は、町中華とその歴史にハマっていき、ラヲタというより研究者になっていったじっちゃん。
最晩年は「ばんめん」というメニューに取り憑かれていたね。
癌になったと聞いて心配していたが、志半ばで逝ってしまった。
最後に会ったのは6年前。
「佐野らーめん 利休」さんでばったり。
その頃は癌になってなかったと思うが、痩せていて、通風が辛いと言っていた。
前兆はあったのかもしれない。
もう一度会ってみたいとも思っていたが、やつれた姿を見るのは辛いし、会ったらそれが最後になるような気がして誘えなかった。
このタイミングで追悼レビューを上げたのは、塩部門最多レビューのmocopapaさんに追い付いたから。
おそらく塩レビュー最多タイかと。
塩を追っているのも、出逢った頃のじっちゃんの影響。
どうか安らかにお眠りください。
でも、連食する私の体を心配していたので、1日6杯食べた時のレビューが追悼レビューかよ?と怒るかもしれない。
RAMENOIDさんの麺食堂 一真亭 南千住店のレビューを見る
















