「博多」と言えば「札幌」と並んで日本の二大ご当地ラーメンと呼ばれている。札幌が味噌ラーメンならば、博多は豚骨ラーメンである。圧倒的に豚骨文化、しかも細麺。長い間、それが続いている。たまに東京や地方の人気店が出店しても「豚骨以外」の味だと閉店していった、という歴史がある。ラーメンイベントをやっても他の地方なら地元では食べられない店が人気になるのだが、博多では豚骨ばかりに行列が出来る。そんな「豚骨細麺文化」の街も少しずつ変わってきている。博多では豚骨ラーメン以外を「非豚骨系」ラーメンと呼ぶらしい。
しかし実は、博多には20年くらい前から魚介系醤油ラーメンを出して人気になっている店がある。それが「郷家」である。私も初めて食べたときはそれはそれは衝撃的だった。その「郷家天神店」の真向かいに煮干系醤油ラーメンの店を出したのがこの「永福」である。東京のラーメン好きなら、その店名を見て、「ん?」と思うに違いない。ラーメン好きに取っては地名よりも店名で知られている。そう「永福町大勝軒」である。ここの店主も20年ほど前、東京で「永福町大勝軒」にはまったらしい。そんなラーメンを博多で提供したい、博多の人に食べて欲しい。そんな熱い思いを店名に込めたのであろう。やや濁りのある魚介を効かせたスープ。麺は中太の少し縮れたもの。いわゆる東京風のラーメンである。私からすれば、「懐かしい」。地元の人にすると「新鮮」ということになるのであろう。カウンター5席しかない小さな店だが「郷家」との醤油ラーメン対決、共存共栄で生き残って欲しい。中華そば650円。
















