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2023年11月17日の大崎裕史の今日の一杯

東京都文京区本郷三丁目

中華そば(醤油:1000円)

2023年10月17日オープン。横浜の人気店「丿貫」福富町本店の三代目店長だった「たけお」さんが独立出店。丿貫グループオーナーからのお花も出ていた。円満なのね。(←これ大事)その前は「さんじ」(上野)にもいたようだ。
丿貫は千利休の兄弟子。そこからの店名と思われる。

場所は「ねむ瑠」の2軒隣。「ねむ瑠」は2015年オープンで当時から「烏賊煮干」や「そのまま食べられる替え玉」を出していたお店。そういう意味では、面白い場所に出店。

「丿貫」出身なのに煮干し系では無く、中華そばで出店したので驚き。昨日食べた、同じ「丿貫」出身の「にぼし香」(水天宮前)との方向性の違いが興味深い。

限定で「しじみそば シジミーペイジ」という面白いネーミングのメニューなども出していたようで、何を頼むか、電車移動中ずっと悩んでいたが、到着してみると限定メニューは無くて中華そばの醤油と塩のみだった。嬉しいような悲しいような複雑な気分。

醤油にすることはすぐに決まったが、今度はデフォか特製か、の決断。ここのところ、特製があったら特製を頼むことが多かったが、特製が+500円ということもあり、あまり迷わずにデフォにした自分の行動を客観的に見ている私が居て「500円が壁なのね」と笑った。特製でしかのらないチャーシューもあるので普通なら(400円以下なら)頼んでいたはずなのに、すぐに諦めた自分を自嘲。

11時2分に店頭に着いたが外観が素っ気なく、ちょっと戸惑った。胡蝶蘭がなかったら通り過ぎていたかも?
私が座ってちょうど満席で助かった。表には待ち席も用意してある。
店内は8人が待っている状況で2人前ずつ作っていたが、私の前は3人組でその時は3人分を作っていた。次は一人分のみ。

できあがった中華そばは実においしそう。まずはレンゲでスープを一口。おぉ〜これはウマい。出身店とは違った方向性なのに、これだけおいしものを作れるとは驚き。完食は当然として、完飲も間違いなし(実際、完飲だった)。
麺もいい。チャーシューは大きいのが一枚。事前に温めているのか焼いているのか、フライパンから丼に移していた。
でも、10月下旬に食べている他の人の写真と随分違う。進化した、と思っておこう。

券売機には「金目鯛つけそば」とか「貝出汁つけそば」のボタンもあったので、今後の展開に注目。和え玉は丿貫風の物を提供していた。まだまだ引き出しは多そうなので、あと何回か食べに来てみたい。

丿貫出身の都内の4軒。「ビスク」「NIBOSHIMANIA」「利休」「にぼし香」、4者4様で実に面白い。昨年オープンの2軒はTRY本では「ビスク」がオリジナル部門で掲載。「NIBOSHIMANIA」は煮干部門で入賞(ラーメンの紹介は無し)。今年の2軒はどうなるか?楽しみ。

お店データ

麺庵 利休

麺庵 利休

東京都文京区本郷4-3-2(本郷三丁目)

このお店の他の一杯

    大崎裕史
    大崎裕史

    (株)ラーメンデータバンク取締役会長。日本ラーメン協会発起人の一人。東京ラーメンフェスタ実行委員長。1959年、ラーメンの地、会津生まれ。広告代理店勤務時代の1995年にラーメン情報サイト「東京のラーメン屋さん」を開設。2005年に株式会社ラーメンデータバンクを設立。2011年に取締役会長に就任。「自称日本一ラーメンを食べた男」(2024年6月末現在約14,000軒、約29,000杯実食)として雑誌やテレビに多数出演。著書に「無敵のラーメン論」(講談社新書)「日本ラーメン秘史」(日本経済新聞出版社)がある。