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2016年5月18日の大崎裕史の今日の一杯

北海道札幌市中央区豊水すすきの

油そば

札幌には何十回も来ているので多少の宿題店はあるものの、話題店でまったく聞いたことがないような店は少なくなってきた。しかし先日、スナックに行き「米風亭」という店の話題になった。食べたことがないし、聞いた記憶もない。なのにその場にいた地元の女性3人がみんな知っていて「すすきのじゃ有名よ」と言うじゃありませんか。しかもその店は「油そば専門店」だという。あぁ、油そば専門店じゃ情報を聞いてもスルーしているかもな〜。でも「すすきのじゃ有名よ」という言葉に反応して、ちょうど小腹も空いたことだし、行ってみることにした。
なんだかバーとかパブのような雰囲気。どちらか言えば飲み屋だ。なのに昼から営業しているというのも不思議。メニューを見るとトップに油そばが来ている。アルコールは豊富。つまみもそこそこある。しかし麺メニューは油そば(750円)だけだ。そして見てみると多くの人が油そばを頼んでいる。しかも油そばだけの人も少なくないようだ。
都内の油そばブームが札幌まで来ていたのか。その割には「すすきのじゃ有名よ」というくらいに浸透しているのが不思議だ。店の人にいつ頃からやっているのか聞いてみた。その答えには正直驚いた。
「30年くらい前ですかね」
東京のブームよりも先取りしていたのか?確認は取れてないが、オーナーが亜細亜大学出身という噂も。それなら油そばにはまったのもうなずける。
しかし、ここの油そばは「珍々亭」風ではなく、細麺少し縮れの西山製麺製でタレが麺に丁寧にまぜられている。具は細切りチャーシュー、うずらの卵、海苔、メンマ、葱。タレは濃いめの味付けになっており、もちろんそのままでもおいしいのだが、つまみとしても十分な仕上がり。
地元の人によると、ここ以外の油そばはあまり流行ってないとか。油そばと言えばココらしい。そんなに歴史もあって、「札幌の油そばならココ」と言われる店に来てなかったとは。
ここは、何故か有名人や芸能人が結構来る店としても知られているらしい。大泉洋はもちろん大物ミュージシャンも来ているとか。
近くのビル10階にも同名店があり、そちらは夜だけ営業。

お店データ

米風亭

米風亭

北海道札幌市中央区南三条西1-2-4 和田ビル1F(豊水すすきの)

このお店の他の一杯

    大崎裕史
    大崎裕史

    (株)ラーメンデータバンク取締役会長。日本ラーメン協会発起人の一人。東京ラーメンフェスタ実行委員長。1959年、ラーメンの地、会津生まれ。広告代理店勤務時代の1995年にラーメン情報サイト「東京のラーメン屋さん」を開設。2005年に株式会社ラーメンデータバンクを設立。2011年に取締役会長に就任。「自称日本一ラーメンを食べた男」(2024年6月末現在約14,000軒、約29,000杯実食)として雑誌やテレビに多数出演。著書に「無敵のラーメン論」(講談社新書)「日本ラーメン秘史」(日本経済新聞出版社)がある。