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2017年10月3日の大崎裕史の今日の一杯

宮城県仙台市宮城野区岩切

煮干中華そば こいにぼ

2015年5月オープン。仙台市内ではあるが最寄り駅が岩切駅なのでほぼ東端。そんな立地ではあるが開店前15人待ち、食べ終えてからも15人待ちとすごい人気になっている。7月12日の「今日の一杯」で書いた「ふじやま」と仙台の煮干しラーメンを引っ張る双璧である。メニューは「煮干中華そば」の「あっさり」680円「こいにぼ」700円が二本柱。他に「煮干油そば」700円と夜限定で「豚骨煮干中華そば こくにぼ」750円がある。
外観を撮ったのが11時16分、第一回転目に入れたものの丁寧に作っていてラーメンの到着が11時48分。カウンター8席と小上がりが4席×2卓。4人だったので小上がりで三種類のラーメンを4杯注文。私は「煮干中華そば こいにぼ」。慣れてきてはいるもののやっぱりこの色には驚く。セメント色という食欲をそそらない呼び方もあるが、そういう表現が似合う色。ただし、このエグミとか苦味が煮干し好きにはたまらないのだ。こんな極端な煮干し味が受けているのが面白い。仙台のラーメン歴史としては煮干しはまだ新しいとは思うのだが、来たのが日曜ともあって家族連れも多いのに驚き。横にデカイチャーシューと麩が特徴でトッピングはあっさりと同様。麺は細めの緩いウエーブ(ほぼストレート)。やや低加水で固めあげにしたら面白そう。
「あっさり」の方は見事に綺麗な清湯スープ、それでも十分煮干しが効いておいしい。さすがの大行列店という感じだが、煮干しラーメン専門店でこれだけの行列を作るのだから仙台のポテンシャルはすごい。ご当地ラーメンが存在しない代わりに新しい味(煮干し自体は新しい味ではないが仙台ではこのタイプは新しい方)にもすぐに受け入れられるので新規参入としては人口も多いし、狙い目の地域と言えよう。

お店データ

中華そば まるたけ

中華そば まるたけ

宮城県仙台市宮城野区岩切字今市東293(岩切)

このお店の他の一杯

    大崎裕史
    大崎裕史

    (株)ラーメンデータバンク取締役会長。日本ラーメン協会発起人の一人。東京ラーメンフェスタ実行委員長。1959年、ラーメンの地、会津生まれ。広告代理店勤務時代の1995年にラーメン情報サイト「東京のラーメン屋さん」を開設。2005年に株式会社ラーメンデータバンクを設立。2011年に取締役会長に就任。「自称日本一ラーメンを食べた男」(2024年6月末現在約14,000軒、約29,000杯実食)として雑誌やテレビに多数出演。著書に「無敵のラーメン論」(講談社新書)「日本ラーメン秘史」(日本経済新聞出版社)がある。