なんとかデータベースラーメンカレーチャーハンぎょうざうどんそば
 
2024年2月19日の大崎裕史の今日の一杯

東京都目黒区中目黒

らーめん(half-Udon499円)+らーめん(half-Soba499円)

2023年10月、門前仲町にオープンしたが行きそびれていた。と思ったら、2024年2月3日に中目黒に移転。会社から山手通り沿いのバスで3つ目(東京共済病院前)なのですぐ近く。これは行かなきゃ、と行ってみた。どうやら株式会社シェアレストランのシステムを活用した間借り営業。《ラーメン・うどん・そばの要素を巧みに取り入れた画期的なラーメン》という情報を読んで、「ん?もしや、昔、名古屋にあった伝説の「大丸」風ラーメンでも出しているのか?」と気になっていたのだ。「大丸」というのは夜中の2時に開店し、午前5時には閉店してしまうというラーメン店。しかも“ミックス”と注文すると一杯のラーメン丼の中にラーメンの麺と蕎麦とうどんが入っているという奇々怪々なお店。近くのホテルに泊まって食べに行ったこともあり、それはそれは印象深いお店だった。しかし、ここはそうではなく、麺が太麺と細麺の2種類あり、太麺を“type-Udon”、細麺を“type-Soba”と呼んでいるのであった。そんなことを店頭のメニューで知った。
さらに基本メニューはそれぞれ999円なのだが、“half”というのがあり、太麺は通常300gが150gに、細麺は通常200gが100gになるというもの。しかも、そういう場合、麺が半分なので100円安くなるくらいが一般的なのだが、こちらでは、499円と半額になってしまうのだ(笑)。
営業時間も朝9時から14時というスタイルなので朝食にはハースサイズが立ち食い蕎麦風でいいかも、などと思っていたが、私がハーフサイズじゃダメだろうと思い直し、だったらハーフで両方(太麺と細麺)頼めばいいのではないか?などと思いついた。二つ頼んでも998円。通常の一杯を頼むよりも一円安い。しかも150g+100gなので250g。私が行ったのは昼なのでちょうどいいくらいの量かな、とそうすることにした。
そしてドアを開け、中に入ると「あれれ?」よぉ〜く知った店主がそこに居た。ラーメン歴、30年くらいになるのでは無いだろうか。今は「東池袋大勝軒」の店主・飯野さんと共同経営でこの店をやっており、それで店名が「これでいいの(飯野)だ」となっている。ここの前は京都拉麺小路の「東池袋大勝軒」で働いていたようで、その繫がりで一緒にやっているらしい。
さてさてまずは太麺のうどんタイプから。麺がもち姫使用のもちもち幅広手もみ麺で確かにうどん風ではあるがしっかりラーメンの麺。スープは甘めのそばつゆ風。具はバラ肉スライスともやし、たっぷりの揚げ玉、なると、ネギ、七味。チープな感じだがクセになるような旨さがある。まさに「これでいいのだ」というラーメン(笑)。
続いて、細麺の蕎麦タイプ。こちらは低加水でみっちりした麺。そば風と言っても全粒粉かな。麺以外は共通だが、麺が極端に違うので連食でも飽きない。藤枝の朝ラーで温と冷を2杯食べるような、そんな“セット感”もある。どちらかを普通サイズで食べるのもいいし、ハーフで両方というのも全然アリ。むしろコレクターはこの食べ方がいいのではないか。と思えるくらいに楽しかった。
次なる計画もほぼ決まっているそうで、それもまた楽しみである。

お店データ

これでいいのだ

これでいいのだ

東京都目黒区中目黒3丁目5-11 スカイコート中目黒 1F ノムネン内(中目黒)

このお店の他の一杯

    大崎裕史
    大崎裕史

    (株)ラーメンデータバンク取締役会長。日本ラーメン協会発起人の一人。東京ラーメンフェスタ実行委員長。1959年、ラーメンの地、会津生まれ。広告代理店勤務時代の1995年にラーメン情報サイト「東京のラーメン屋さん」を開設。2005年に株式会社ラーメンデータバンクを設立。2011年に取締役会長に就任。「自称日本一ラーメンを食べた男」(2024年6月末現在約14,000軒、約29,000杯実食)として雑誌やテレビに多数出演。著書に「無敵のラーメン論」(講談社新書)「日本ラーメン秘史」(日本経済新聞出版社)がある。