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2018年11月10日の大崎裕史の今日の一杯

味噌ラーメン

札幌の「桑名」でラーメンを食べたのは1997年の札幌ラーメンツアーだから21年前。しかもその時はなぜか「とんこつ」を食べている。インターネットが普及し始まっているとはいえ、まだまだ情報が少ないときだ。「すみれ」や「純連」が入ってないのでこれは札幌ツアー2回目の時だと思う。ラインナップが我ながら意外。
【元気縁】【桑名】【山桜桃】【らーめんの駅】【平成軒】【五丈原@月寒店】【ななし】【福来軒@南5西4店】
そしてそんな「桑名」が支店ではなく(支店でも驚きだが)、女将さん(ご主人は既に亡くなっている)が自ら東京(板橋区)に乗り込んで来るというのだから驚き。最近でも新潟の「来味」が板橋区にやってきた。ちなみに都内初の喜多方ラーメンも板橋区。(喜多方屋)会津若松の「めでたいや」支店も板橋区だった。
どうしてまた板橋区なのだろう?
店名の由来が今頃わかった。店主は高桑さん。その「桑」と有名になりたいので「桑名」になったという。お店に行くと70歳の女将さんが奮闘。カウンターに置いてあった新聞記事のコピーによると孫が後を継ぐために札幌から東京に来たと書いてあるが、この日はいなかった。孫みたいな年齢の女性が手伝っていた。東京進出は亡くなったご主人との長年の夢で年齢的にも最後のチャンス、とのことで東京出店に踏み切ったようだ。
味噌ラーメン950円を注文。(いい値段だ)
味噌は「純正無添加味噌を使い、三ヶ月ねかした味噌はじっくり熟成させたまろやかなコクと風格のある味わいです。」と書かれている。麺は札幌の老舗で代表的な製麺屋さん「西山製麺」のもの。札幌の味噌というと「純すみ系」(純連・すみれ及びその出身者の店の総称)を思い浮かべてしまうが、これも一つの「札幌味噌ラーメン」であろう。もう28年になるのだから。小さいけどチャーシューが3枚。なかなかおいしい。孫がちゃんと受け継いで女将さんや亡きご主人の思いであった「百年続く一軒」を目指して欲しいものだ。

お店データ

さっぽろラーメン 桑名 東京常盤台店

さっぽろラーメン 桑名 東京常盤台店

東京都板橋区常盤台1丁目46 浜ビル1F(ときわ台)

このお店の他の一杯

大崎裕史
大崎裕史

(株)ラーメンデータバンク取締役会長。日本ラーメン協会発起人の一人。東京ラーメンフェスタ実行委員長。1959年、ラーメンの地、会津生まれ。広告代理店勤務時代の1995年にラーメン情報サイト「東京のラーメン屋さん」を開設。2005年に株式会社ラーメンデータバンクを設立。2011年に取締役会長に就任。「自称日本一ラーメンを食べた男」(2024年6月末現在約14,000軒、約29,000杯実食)として雑誌やテレビに多数出演。著書に「無敵のラーメン論」(講談社新書)「日本ラーメン秘史」(日本経済新聞出版社)がある。