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2020年10月20日の大崎裕史の今日の一杯

東京都大田区大森海岸

特製清澄

2020年10月19日、あの大行列人気店「麦苗」の姉妹店がオープン。その名も「Homemade Ramen 青麦」(大森)。『いつの日か黄金に輝く穂になろう。青麦は、将来独立を目指す若者達が切磋琢磨し切り盛りするお店です。自家製麺、化学調味料等一切不使用。身体と心に優しいらあめんです。これから地域に少しでも貢献できるよう努めて参りますので、今後ともどうぞ宜しくお願い致します。』(お店より)

お寿司の世界でも二番手を育てるお店が目立ってきたがラーメンでもこういうのがあってもいい。定休日に二毛作でやる店はあったが二号店でやるとは素晴らしい。飯田橋の「つじ田」がやってる「あじさい」みたいなもんかな、と思って行ってみたら、「麦苗」店主が作っているではないか!接客(行列)担当の女将(じゅんちゃん)に聞いたところ、本店は年内お休みしてこっちに注力するとな。単に独立修業店でもなさそうだ。しかも、メニューを聞くと完全な新店でしかも店主が味を作り、しかも斬新。そしておいしいという。。。二号店というか、完全にセカンドブランドで安定したら二番手に任せるのかな?厨房には店主以外に男性二人。三番目はノートを片手にメモしながら作業していたり。をいをい、大丈夫か。(笑)

メニューは大きく二つ。動物系と魚介系を長時間煮込み、こってりとあっさりの中間、「こっさり」した味わいで太麺の「清濁」。油と塩分を大幅におさえ、味は濃いのに毎日食べられるようなラーメンを目指したという。そして珍しい茶葉出汁スープのすっきり清湯細麺の「清澄」。迷わず「清澄」を特製で。お茶はグルタミン酸豊富なので和食やお寿司で出す高いお茶は旨味がスゴい!まったくの業界初、というわけではないが、都内では珍しい。麺にもお茶を練り込んでいるらしい。もちろんどちらも自家製麺で無化調。

後につけめんも出す予定だそうで、「海苔の故郷」大森なので、海苔つけめんを考えているとか。これも楽しみ。
さて、特製清澄だが、言われなければ「茶葉出汁」とはわからない。言われてもわからないのだから(笑)。すっきりしたスープは実においしい。細麺もお茶には気が付かなかった。薄切りの切り立てチャーシューがメチャウマで麺と絡めて食べて口福。スープを飲み干そうと丼を持ち上げるとこれがかなり重い。それと縁が分厚いので少し飲みにくいが、欠点を挙げるとそれくらい。あと、丁寧すぎて回転が良くないのは本店譲り。
11時開店で11時着、25番目。こんなに並ぶとは思わなかった、と急遽本店のウエイティングシステムを導入し、名前を記入して1時間後に戻ってきた。そんな臨機応変の対応は素晴らしい。ただ時間読みが難しく、1時間後に来てさらn20分待ちだったが・・・。本店が年内お休みと言うことはこちらに集中するのだろうから、行列がこちらに移動しただけかな?(笑)
いずれにしても、「清濁」も食べに行きたい。のちに出るつけめんも。

お店データ

Homemade Ramen 青麦

Homemade Ramen 青麦

東京都大田区大森北2-4-8 宏和ハイツ(大森海岸)

このお店の他の一杯

    大崎裕史
    大崎裕史

    (株)ラーメンデータバンク取締役会長。日本ラーメン協会発起人の一人。東京ラーメンフェスタ実行委員長。1959年、ラーメンの地、会津生まれ。広告代理店勤務時代の1995年にラーメン情報サイト「東京のラーメン屋さん」を開設。2005年に株式会社ラーメンデータバンクを設立。2011年に取締役会長に就任。「自称日本一ラーメンを食べた男」(2024年6月末現在約14,000軒、約29,000杯実食)として雑誌やテレビに多数出演。著書に「無敵のラーメン論」(講談社新書)「日本ラーメン秘史」(日本経済新聞出版社)がある。