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2021年3月18日の大崎裕史の今日の一杯

東京都目黒区中目黒

チャーシュー麺

2021年3月8日オープン。
先週(9日)食べたばかりで同じ味をリピートするのは私としてはかなり珍しい。最近だと「田中そば店下高井戸店」の「福田の中華そば」(1年ちょっと前)と神田の「ちえちゃんラーメン」(9ヶ月前)くらいか。
それくらい好みなのだが、前回とちょっと印象が変わった。2回目だから慣れたのかと思い、聞いてみたらカエシを変えたらしく(チャーシューも肩ロースが増えていた)、さらに今週また変えるんだとか。また来なきゃ。。。
スープは煮干しと節系とげんこつが少し。麺はだるま製麺の細麺。チャーシューは今回はバラと肩ロースが半々くらい。とろけるようなタイプで大好き。またもや完食完飲。
12時半過ぎで満席、店内待ち二人。私が一人外待ちの人気。外で待っていると中から高校生が二人出てきた。「いや〜おいしかったね。」「なにより、あの店主、いい人だよね」「また来ようよ」と言っていたのが印象に残った。まさにその通りなのだ。「おいしい、店主いい人、また来たい。」
それで、何が私をそんなに興奮させるのか?媚薬でも入っているのか?気になって気になってメールで聞いてみたら、私の好きなキーワードや好きなお店の名前が続々。なるほど、だから私がはまるのか。でも、この味なら他の人もはまりそうだが・・・。
というわけで紐解くと・・・。
店長の「初代えーいちさん」(←こういうTwitterアカウントで、よくよく調べたら、こういう名前の芸人さんでした。元東京NSC15期生/元ピン芸人)は福島県福島市の出身。子供の頃からラーメンが好きで喜多方を始め、福島の味に慣れている。その味をベースにしている。つまり、私が子供の頃に食べた味に近い何かがあるのだろう。そして、煮干しが好きで「永福町大勝軒」や「めとき」が好きらしい。あの若さで「めとき」を食べていたのか?この2軒は私も大好き。
チャーシューに関しては、見た目通り、喜多方が好きなのと「びぜん亭」のチャーシューが好きなようだ。実はこの前に「びぜん亭」のちゃあしゅうそばを食べてきたのだった。違うと言えば違うが柔らかさ、とろけ具合は似ている。どちらもおいしい。
つまり、私のいくつかの琴線にことごとく触れている一杯なのだ。喜多方風だが喜多方でもない、煮干し風だが煮干し中華でもない。(でも今日の味は結構煮干し中華そばと言ってもいいくらいだった)とろけるような柔らかいチャーシュー。私がターゲットとして狙われたかのようなラーメン。好きにならずにはいられないはずだ。こりゃやられた。また来週、琴線に触れに来よう。

大崎裕史
大崎裕史

(株)ラーメンデータバンク取締役会長。日本ラーメン協会発起人の一人。東京ラーメンフェスタ実行委員長。1959年、ラーメンの地、会津生まれ。広告代理店勤務時代の1995年にラーメン情報サイト「東京のラーメン屋さん」を開設。2005年に株式会社ラーメンデータバンクを設立。2011年に取締役会長に就任。「自称日本一ラーメンを食べた男」(2024年6月末現在約14,000軒、約29,000杯実食)として雑誌やテレビに多数出演。著書に「無敵のラーメン論」(講談社新書)「日本ラーメン秘史」(日本経済新聞出版社)がある。