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土曜日 薄曇り 7:20 先客1名 後客なし忘年会もひと段落して胃腸も平穏を取り戻してきたのを機に〝今年の店は今年のうちに〟という事で今年オープンした新店限定の未訪問店を年内にどれだけ多く廻れるかを実践している最中なのだ。そこで本日は新規開拓をサボっていた横浜を中心に店探しをする。すると未訪問店が出るわ出るわで選び放題である。逆にターゲットを絞り込めずに困ってしまった。そこで効率よく巡るルートを模索していると早朝7時から営業しているコチラを見つけた。休日のみの朝営業のようだが本日のスタートを切るには打って付けの今年10月10日オープンのこちらへの初訪問を決めた。現在の時刻は午前6時半と人生初の朝ラーへの罪悪感と興奮が入り混じる不思議な感覚を胸に家を出た。下北沢で慣れない二層式の乗り換えに迷いながらも最寄り駅の百合ヶ丘に午前7時すぎに着いた。本当に朝から営業しているのかと不安も抱きながら北口改札を出た。駅からは近いのだが北口前の地形の高低差に迷ってしまった。乗換の下北沢駅と同様に本日は上下の移動に悩まされる。それでも何とか階段を見つけ降りて行くと、辺りには燻製の香りが漂っていて店の場所は分からなくても営業中なのが把握できた。香りの元の方へ歩いて行くと赤い幟のたなびく店を見つけた。本当にこんな朝から営業している店がある事に驚いたが、既に先客もあり朝からラーメンを食べる人がいるんだなと思ってしまったが私もそのひとりになっている事に気が付いた。店内に入ると薫香は更に増して空腹の胃袋を刺激する。後列もないので券売機の前でじっくりと本日のお題を品定めするが基本のラーメンはシンプルなようで焼豚や味玉は付いてなさそうだ。そこで複雑なトッピングの中から追加を考えるが面倒くさくなったので券売機のヘッドライナーを飾る特製を発券した。連食予定なので特製は避けたかったが焼豚と味玉を食べるなら得策のようだ。食券を手渡す際に四種類ある麺から全粒粉入りをチョイスし告げる。イームズのエッフェルチェアをモチーフにしたカフェ風のスツールが並ぶカウンターに座り店内を眺める。ダークな木目を基調としたオシャレな店内をご主人ひとりで切り盛りされている。その為お冷はセルフで汲むのだが入口近くにウォーターサーバーがあるので着席前に用意しておきたい。什器や備品もカフェっぽい設えで店主さんのこだわりが随所に見られる。店内にある低温調理器やカエシの仕込み用と思われる蛇口付き寸胴鍋などから、これから登場するラーメンを想像しながら待っていると着席して5分ほどで我が杯が到着した。美濃焼の粉引きの高台丼の中の姿は店内の薫香のせいかも知れないがラーメン自体もスモーキーに見えるから不思議だ。まずは透明感はあるが少し霞みがかった芝翫茶色のスープをひとくち。口に含むまでもなく薫香が液面から押し寄せる。いざ口に含んだ第一印象は残念な温度だった。ここまでぬるいスープに当たった事がない程のぬるさだった。薫香を際立たせる温度なのかも知れないが私には響かなかった。味覚的にはカエシの塩分も程よく無化調とあるので不自然な旨味も感じず飲みやすいスープだ。店名には燻製麺と麺を燻すのではなく卓上のウンチクにはスープのカエシに燻製をかけていると書かれてある。カエシを燻製する方法は企業秘密とあるが液体を燻製するのは難しいのでウイスキーのように樽の薫香を移す方法か、カエシに入れる乾物を燻製してからカエシに香りを移す方法だろうか。現実的には後者の方法が簡単そうに思われる。四種類ある麺から選んだ全粒粉入り麺は透明感がある少し縮れた中細麺にはフスマの粒が見られる。やや硬めで麺上げされた麺はプリッとした食感が特徴的だが全粒粉の個性は引き出されていない。もしくは小麦の香りを出しているのかも知れないがスープの薫香に消されて伝わってこないのかも。決してスープの薫香が強烈という訳ではないが麺の個性の上をいっている。具材は特製にして良かったと思われる大判厚切り焼豚が座布団のような迫力を見せる。アンデス産とある豚肩ロースの低温焼豚はスモーキーな丼の中で異色の色彩を放っている。その美しいロゼ色のレアチャーシューはしっかりとした温度管理と調理時間が守られているのが歯応えから伝わってくる。レアと半ナマ肉の違いが歴然としている食感は赤身の筋肉の繊維は熱変化で独立して噛めば解けてくれる。なので生肉のような不快な食感などまるで感じない。しかし下味は素材の良さに頼りすぎて薄味でスパイスなどの香味も感じないのでスープの香りに押されている。ウンチクにはスープの香りを移して楽しむようにとあるが香りは移るが旨味は映らないので物足りなさが残った。味玉は少し柔らかい下茹での半熟加減だが塩分の浸透圧で黄身が熟成しているので流れ出す寸前で留まっていた。しかし浸透した塩気の強さも出てしまっていた。穂先メンマ本来の発酵臭と甘さを効かせた味付けのバランスが良く具材の中ではズバ抜けて美味しい。食感も硬すぎず柔らかすぎずでこれなら追加する価値があると思った。薬味は大量に添えられた九条ねぎが印象的だが乾いた切り口からは香りが立ってこない。ややパサついた食感も本来の九条ねぎのみずみずしいシャキッとした物からは程遠い。青梗菜は軽やかな苦味と食感がアクセントとなっていた。中盤からはスープの温度低下が加速してきた。全ての具材に共通するのは常温以下の冷蔵保管の冷たさが残っている事だ。それらの具材がスープをさらにぬるくしている。そんなスープの中の麺と具材は食べ切ったが、そこに残った冷めたスープには手を付けずレンゲを置いた。一般的には個性豊かな麺や焼豚などの具材をまとめ上げるのがスープの役目に思われるが、こちらのスープは具材たちよりも個性が強く主役になっていた。思考を反転させて食べれば良かったのかも知れないが、私の脳では切り替えることが出来ず人生初の朝ラーは残念な結果となった一杯でした。
忘年会もひと段落して胃腸も平穏を取り戻してきたのを機に
〝今年の店は今年のうちに〟
という事で今年オープンした新店限定の未訪問店を年内にどれだけ多く廻れるかを実践している最中なのだ。そこで本日は新規開拓をサボっていた横浜を中心に店探しをする。すると未訪問店が出るわ出るわで選び放題である。逆にターゲットを絞り込めずに困ってしまった。
そこで効率よく巡るルートを模索していると早朝7時から営業しているコチラを見つけた。休日のみの朝営業のようだが本日のスタートを切るには打って付けの今年10月10日オープンのこちらへの初訪問を決めた。
現在の時刻は午前6時半と人生初の朝ラーへの罪悪感と興奮が入り混じる不思議な感覚を胸に家を出た。下北沢で慣れない二層式の乗り換えに迷いながらも最寄り駅の百合ヶ丘に午前7時すぎに着いた。本当に朝から営業しているのかと不安も抱きながら北口改札を出た。
駅からは近いのだが北口前の地形の高低差に迷ってしまった。乗換の下北沢駅と同様に本日は上下の移動に悩まされる。それでも何とか階段を見つけ降りて行くと、辺りには燻製の香りが漂っていて店の場所は分からなくても営業中なのが把握できた。
香りの元の方へ歩いて行くと赤い幟のたなびく店を見つけた。本当にこんな朝から営業している店がある事に驚いたが、既に先客もあり朝からラーメンを食べる人がいるんだなと思ってしまったが私もそのひとりになっている事に気が付いた。
店内に入ると薫香は更に増して空腹の胃袋を刺激する。後列もないので券売機の前でじっくりと本日のお題を品定めするが基本のラーメンはシンプルなようで焼豚や味玉は付いてなさそうだ。そこで複雑なトッピングの中から追加を考えるが面倒くさくなったので券売機のヘッドライナーを飾る特製を発券した。連食予定なので特製は避けたかったが焼豚と味玉を食べるなら得策のようだ。食券を手渡す際に四種類ある麺から全粒粉入りをチョイスし告げる。
イームズのエッフェルチェアをモチーフにしたカフェ風のスツールが並ぶカウンターに座り店内を眺める。ダークな木目を基調としたオシャレな店内をご主人ひとりで切り盛りされている。その為お冷はセルフで汲むのだが入口近くにウォーターサーバーがあるので着席前に用意しておきたい。什器や備品もカフェっぽい設えで店主さんのこだわりが随所に見られる。
店内にある低温調理器やカエシの仕込み用と思われる蛇口付き寸胴鍋などから、これから登場するラーメンを想像しながら待っていると着席して5分ほどで我が杯が到着した。美濃焼の粉引きの高台丼の中の姿は店内の薫香のせいかも知れないがラーメン自体もスモーキーに見えるから不思議だ。
まずは透明感はあるが少し霞みがかった芝翫茶色のスープをひとくち。口に含むまでもなく薫香が液面から押し寄せる。いざ口に含んだ第一印象は残念な温度だった。ここまでぬるいスープに当たった事がない程のぬるさだった。薫香を際立たせる温度なのかも知れないが私には響かなかった。味覚的にはカエシの塩分も程よく無化調とあるので不自然な旨味も感じず飲みやすいスープだ。店名には燻製麺と麺を燻すのではなく卓上のウンチクにはスープのカエシに燻製をかけていると書かれてある。カエシを燻製する方法は企業秘密とあるが液体を燻製するのは難しいのでウイスキーのように樽の薫香を移す方法か、カエシに入れる乾物を燻製してからカエシに香りを移す方法だろうか。現実的には後者の方法が簡単そうに思われる。
四種類ある麺から選んだ全粒粉入り麺は透明感がある少し縮れた中細麺にはフスマの粒が見られる。やや硬めで麺上げされた麺はプリッとした食感が特徴的だが全粒粉の個性は引き出されていない。もしくは小麦の香りを出しているのかも知れないがスープの薫香に消されて伝わってこないのかも。決してスープの薫香が強烈という訳ではないが麺の個性の上をいっている。
具材は特製にして良かったと思われる大判厚切り焼豚が座布団のような迫力を見せる。アンデス産とある豚肩ロースの低温焼豚はスモーキーな丼の中で異色の色彩を放っている。その美しいロゼ色のレアチャーシューはしっかりとした温度管理と調理時間が守られているのが歯応えから伝わってくる。レアと半ナマ肉の違いが歴然としている食感は赤身の筋肉の繊維は熱変化で独立して噛めば解けてくれる。なので生肉のような不快な食感などまるで感じない。しかし下味は素材の良さに頼りすぎて薄味でスパイスなどの香味も感じないのでスープの香りに押されている。ウンチクにはスープの香りを移して楽しむようにとあるが香りは移るが旨味は映らないので物足りなさが残った。
味玉は少し柔らかい下茹での半熟加減だが塩分の浸透圧で黄身が熟成しているので流れ出す寸前で留まっていた。しかし浸透した塩気の強さも出てしまっていた。
穂先メンマ本来の発酵臭と甘さを効かせた味付けのバランスが良く具材の中ではズバ抜けて美味しい。食感も硬すぎず柔らかすぎずでこれなら追加する価値があると思った。
薬味は大量に添えられた九条ねぎが印象的だが乾いた切り口からは香りが立ってこない。ややパサついた食感も本来の九条ねぎのみずみずしいシャキッとした物からは程遠い。青梗菜は軽やかな苦味と食感がアクセントとなっていた。
中盤からはスープの温度低下が加速してきた。全ての具材に共通するのは常温以下の冷蔵保管の冷たさが残っている事だ。それらの具材がスープをさらにぬるくしている。そんなスープの中の麺と具材は食べ切ったが、そこに残った冷めたスープには手を付けずレンゲを置いた。
一般的には個性豊かな麺や焼豚などの具材をまとめ上げるのがスープの役目に思われるが、こちらのスープは具材たちよりも個性が強く主役になっていた。思考を反転させて食べれば良かったのかも知れないが、私の脳では切り替えることが出来ず人生初の朝ラーは残念な結果となった一杯でした。