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「薄口パーコーチャーシュー+大盛り」@くじら軒 横浜本店の写真12/18/08
◆皆のための名店

名店のReviewは難しい。
自分に評価する力が足りないと思うから。
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4年前から1年半程入院したことがある。
N氏はこの時同じ病棟に入院されていた。
当時ヘビースモーカーだった私は、N氏と病棟を
抜け出し、外で過ごすことの多い不良患者だった。
しかし、N氏の存在は精神的には大きな支えであった。
当時は高カロリーのものは夢の世界の食べ物だ。
退院したら次の日はスモジに行く決心をしていた。
当時はブタダブルもあったので、余計魅力的で、夢にも登場した。

今年8月に1週間ほど入院した時に、偶然N氏も入院していた。
この時、退院したら、2人でラーメンを食べる約束をした。
N氏はセンター北にお住まいなので、くじら軒に行くことにしていた。
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センター北は横浜市都築区の巨大新興住宅地の中にある。
自分記憶の残っている45年位前は、このあたりは一面の丘陵地帯だった。
半世紀後のその駅周辺は、昔思い描いた未来都市のような様相だ。

N氏は脂が多いことを心配していたが、くじら軒なら、まず安心だろう。
KMは豪華主義的傾向があるので、賑やかな薄口パーコーシャーシュー麺にする。
N氏は薄口ラーメン。
ラーメンは本当に久しぶりのようで、十分満足されていた。
美味しそうに食べる友人と一緒のラーメンは、また格別だ。
良かった。
おいしいとのことである。
当然出汁にはうるさい方なので、間違いのないところだろう。
京都出身の方には、塩味が少し強かったようだ。

スープは飲まない方がいいですよ、と言おうと思ったが、時すでに遅く、
スープまで完飲されてしまったようだ。
大丈夫だろうか、少し心配だ。
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昔風の、親に手を引かれて行ったラーメンを掲げている。

同じく私が親に手を引かれていた50年位前、KMは贅沢で、
ラーメンはそれほどうまいと思っていなかった。
東京周辺なので、鶏ガラの出汁と煮干しや鰹節の出汁が中心だったが、
その当時は出汁がうすく、うま味が少なく、比較的濃い出汁の
蕎麦の方が断然ましだった。
それに比べて、この昔風の中華そばは、次元が違い過ぎる。
その当時食べたら、こんなにうまいものがあるのかと思ったに違いない。
それだけの進化を遂げたラーメンの、先端を走ったことのある名店の味は、
KMにとっては特別の感慨があった。
半世紀をかけて、東京ラーメンもこれだけうまくなったのだ。
この間にいろいろなことがあった。
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厚く大きめのチャーシューが4~5枚沈んでいるのが、薄い色のスープ
を透かして見える。
さらにその下にぼんやりとパーコーが沈降しているのも見える。
面白い眺めだ。
パーコーかチャーシュー、どちらかだけの方が、賢いかもしれないね。

スープを丼から飲んでみる。
動物系のコクは十分感じられる。
やさいの、甘みのあるコクもいいバランスで、コクに深みを与えている。
昆布と節系も大きい要素だが、節系が強調されたバランスだ。
そしてこれらが、うまくまとめられている。
食後の余韻の具合から推測するに、化学調味料もこれらをまとめるのに
一役をかっていると思う。違ったら申し訳ないが、悪い意味ではなく、
あくまでもまとめ役として、評価をしてみた。
揚げニンニク、ネギ、鷹の爪なども効いている。
塩味は、少しだけ強いが、最初から丁度良いことと、
多くの人においしいと言ってもらえるであろう
レベルなので、かえってその方がいいのだろう。

麺は極細麺。
最初は十分な腰が立っており、おだやかな柔らかさも感じさせる。
一本一本の存在を感じさせるものではなく、掬いあげた10本位の麺
の集合が一つの単位で、スープを抱え込む。
これを一気に啜れば、喉越しを楽しめる。

チャーシューは厚みがあり、柔らかく、持ち上げると壊れるタイプ、肩ロースか。
ホロホロ、しっとりとしていて、よいでき。

パーコーはKMの要望が厳しいし、それを分かっていて頼んだので、評価対象外。
ブタのから揚げである。
30年位前に石川町から元町に向かう道に、台湾の方が経営し、客もほとんど
台湾の方、という店があったのだが、そこの排骨麺と小籠包等々が自分の
スタンダードなので、比べる方に無理がある。

メンマは適度に柔らかく歯ごたえもある小さめの支那竹。
よい味付けだ。

スープは、これ以上飲むと塩味が強く感じる閾値まで飲んで、
あとは残して終了とする。

お店の客層も地元の方が中心のようだ。
地元に愛されてきた名店。
地元の人のための味付け。
この味はKMが評価するものではなく、地元の方に評価してもらう方がいいと思う。
多くの方においしいと言ってもらえるラーメンであることは間違いない。
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食後N氏とコーヒーを飲みながらの、のんびりとした午後の時間。
話は尽きない。
N氏は車のデザインが仕事だったので、趣味も多彩で、おしゃれなおじさんだ。
KMも気だけは若く、趣味が多いので、午後いっぱいの楽しい時間は過ぎて行く。
そろそろ失礼する時間だ。
『さて、今度はどこのラーメン屋に行きましょうか?』
二郎には誘えないし・・・・
二人で病院の食堂でラーメンかもしれないね。
それでも、あそこの麺は西山製麺なんだよ。

投稿 | コメント (7) | このお店へのレビュー: 1件

コメント

おはようございます。

レビュー拝見してて涙ちょちょ切れの懐かしさあふれる感じ。
朝から心が洗われた気分です。

また詳細な味のレビュー、くじら軒久々に食べたくなりました。
モチロン西山製麺の食道ラーメン気になりますw

身体を大切にしながらラー食楽しんで行きたいですね。

プリティ | 2008年12月21日 09:50

過激なものが多い私ですが、心の店というものがありました。
残念ながらご主人の年齢や血圧の問題で10年以上前に閉店してしまいました。
有名店ではなかったけれど、訪れる学生さんを自分の子どものように可愛がってくれる人柄を反映した味が染みこむ地域の名店だったと思います。
そんな店を体験できた(できる)ことは幸せです。

水戸 稲郎 | 2008年12月21日 17:13

◆プリティさん
コメントありがとうございます。

小さい時はラーメンというより、支那そばと呼んでいた気もします。
のんびりと醤油ラーメンを食べてみました。
醤油、味噌、塩、豚骨醤油、豚骨○○・・・・・いろいろありますが、
全部違う料理と考えています。
醤油と塩でさえ比べる必要はない気がします。
味が違うのがあたりまえで、それぞれどこが美味しいのか考えればいいと思います。
極論を言えば、店ごと、メニューごとに違うという気持ちで楽しんでいます。
どうやったら美味しく食べられるかばかり、考えてます。
もともと評価することにはあまり興味はないのですね。
そう言う意味で、醤油に懐かしさがありました。
優しいコメントありがとうございます。
スープは残しました。

西山の病院のラーメン、笑えるでしょう。

KM | 2008年12月21日 17:23

◆維納 稲郎 さん
コメントありがとうございます。

心の店とは、いい表現ですね。
そしてそう言う店を体験してきているのは、すばらしいことだと思います。
私はリピーターですが、どうもそのあたりを探し求めているようです。
そう言う店が閉店することも多く、特に町田・相模原は激戦区ですので、
閉店も多い時期がありました。町田で一番好きな店も閉店してしまっています。

ラーメン店には、確かに地域の名店がありますね。その店の味は、食べるもの以外
の要素で決まってくる気もします。それはその地域の人が一番知っているのですね。
そう言う店の評価は、常連だったら自信を持って100点にすればいいと思います。
その方が微笑ましいですし、食とはそういうものだと思います。

KM | 2008年12月21日 17:43

こんばんは。
これにパーコー乗っけちゃダメですよ!w 
・・・というのは冗談ですが、いささかトーンダウン気味のレビューはドンブリ内の足並み不一致が影響している気がしてなりません。
それはさておき、ご友人とのエピソードは心温まるものでした。

Eスト | 2008年12月22日 01:10

◆Eスト さん
コメントありがとうございます。

>これにパーコー乗っけちゃダメですよ!w 

完全にばれてますね。さすがです。
まずメニューの選択が良くなかったですね。
それで最初に、”自分に評価する力が足りないと思うから。”
と書きました。
ドンブリ内の足並み不一致、という表現はさすがですね。
その感じが写真によく出てます。
パーコーはやはり中華風の麺料理の上がいいですね。
でもこの要因は採点には入れませんでした。

この話にはただのラーメンがピッタリなのですが、
そこにこのメニューを持ってくるのが、やはりマヌケなところです。
ラーメンが先ですからしかたないのですが。

このラーメンを手本にした店も多いはずですので、やはり名店です。










KM | 2008年12月22日 08:17

◆あまの殿
コメントありがとうございます。

いろいろお世話様です。
ラーメンの食べ歩きを始めたころのお話、
よかったです。
回顧趣味ではいけないと思っていますが、ついつい過去を思い出し、
現在と比べてみます。
ラーメンもずいぶん進歩してきて、レベルが上がりました。
それにつけ、価格が少し高くなり過ぎた観がします。
求めているのは、心に何か残してくれる店のようです。









KM | 2008年12月22日 10:27