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背脂ちゃっちゃラーメンの発祥を訪ねて、新潟県に行く。歴史の重みでますますおいしく、ますます懐かしい。新潟県長岡市に来ています。1泊旅行です。前の晩までは、富山に行って“きときと”の海鮮とブラックラーメンを食べようと計画していました。ツイッターやレビューでそのことをつぶやいたところ、二名のマイ読者の方から、富山は本当に遠いよ、とのメッセージが送られてきます。そうかなあ、と思って本気で調べてみると、なるほど指摘されたように千葉からはめっちゃ遠いことがわかりました。 関越道から分かれて長野道に入り、一度日本海にぶつかってから延々と日本海沿いに南下するここが長いんですね。やめよっか。何の拘束もなし予約もなんにもしておりませんので、あっさりと行先の変更を。うんだば、関越道つながりでもう一丁新潟に行ってくっか。新潟には9月に行ったばかりですが、宿題店も残ってます。雪になる前に行く手はあるな。富山からあっさりと新潟に切り替えたワタクシ。あいかわらずファジーな思考回路にジブンでも制御できませぬ。自宅出発前に、先般泊まった新潟市内のホテルだけは予約を入れ。宿題店と言っても2軒だけなのですが、ひとつは新潟四大ラーメンのひとつある背脂系の総本山杭州飯店です。燕市にありますので、自宅を出発したその足でいけばいい具合のいいロケーションにあります。もう1軒は新潟市内のお寿司屋さん。ここは前回行けなかったまさに宿題店。お昼に予約を入れて夜訪問、の計画です。関越道の新潟まで。1か月前に行ったばかりですから、どの辺で頑張って走り倒し、どの辺は少し力を抜いてがんばるか、流れは分かってます。そうそう、新潟四大ラーメンと思っていましたら最近はもう一丁増えて五大ラーメンになってますがな。そもそも四大ラーメンはおなじみ石神秀幸さんがいいだしたもので、ラーメンにあまり詳しくない読者さんのためにここでおさらいしますと。*あっさり醤油系(代表店は三吉屋←訪問済み)*しょうが醤油系(代表店は青島食堂曲新店←訪問済み)*燕三条背脂ちゃっちゃ系(代表店は杭州飯店←今回の目的店)*濃厚味噌系(代表店は東横←未訪。そのうち)それが、いつのまに三条カレーラーメンが入っとるがな。あまり欲張らない方がいいような。関越トンネルを通過すると一気に新潟ムードです。耳になじんだサービスエリアで休憩をはさみながら、長岡市に入って来ました。さ、どんな燕三条ラーメンがまっているのか、もうわくわくです。南美の誘導でなんなく杭州飯店の前に来ました。駐車場、びっくりするくらい広いっす。さすがの人気店だなあ。お店はコンクリでできた中規模ビルのような感じですが。おっと、店内に入るともうそこはノスタルジックなラーメン店。お店の人が厨房にいますが、何人も入ってますね。お客さんもすでに一杯入っていて、その後もぞくぞくと入って来ます。どんだけ人気なんやと思うくらい。もちろんほとんどが地元の方、風です。テーブル席がメインで、ジブンも空いているところに座ってメニューを見ました。何を食べるかまでは決めておりません。メニューを見ると、ラーメンばかりじゃありませんね。そばの部、御飯物の部、一品料理の部に分かれています。焼きそばやカレーや海老チリなんかもあるんですよ。ここは、後悔しないようにデフォルトで。中華そば(らあめん)(750円)お店ではフロアに当主?のような若い男性がいて、お客さんに声をかけて案内しています。そのほか、オネエサンやらオバちゃんやらオニイサンがいて、手際よく注文を聞いたり配膳したり。このお店のオペレーションは素晴らしいですね。チーム杭州みたいな連携がいい。お店の中は、まさにレトロチックなんですが、そう意図してデザインしたものではなく永年やっていると創業時の意匠がそのままアンティーク化していったんです。天井を見上げても、当時から高級中華料理店としてこのカントリーな地域では俄然目立つ存在だったのでしょうね。およそ5分で配膳。来た~~、この背脂。そしてチャーシューが2枚、たまねぎみじん切り、真っ黒なメンマ。スープをいただきます。いままで経験してきた燕三条ラーメンの中ではもっとも甘目が少なく、醤油の存在感が目立つスープです。これだけの背脂を使うので甘目のチューニングになると予想してましたが、これは違いました。魚出汁はおもったよりはやや弱めです。その代りに玉ねぎのみじん切りがサブ主役のような感じで、れんげに紛れ込んできて一緒に食べる生の玉ねぎはそれはもう絶品ですね。スープはなるべく背脂と一緒に飲んだ方がよりおいしいです。脂効果でスープは熱々。量もたっぷりで、これはとっても幸せな気分になります。スープ、不思議なんですが、飲めば飲むほどどんどんおいしくなったような気がして。スープの味と味蕾がだんだん違和感なく逆に求め合うようになってきたようで。うめえし、とひとりごち。麺は有名な極太麺。うどんライクですね。麺として厳格な言い方をすれば、旨味に乏しい感じです。これはスープのポテンシャルを借りてなんぼの麺ですね。コシ感がなく、硬さはある、みたいな。こういう麺で何十年も来ているわけですから、麺の改良、ないでしょうね。これはこれでいいんだと。のびにくい麺をのびないように工夫する。今ではいろんな方法があると思いますが、昔は硬くて太い麺、という選択肢しかなかったのかもしれません。食べ進むと、だんだん好きなラーメンから大好きなラーメンに変化して。いやあ、うまかった。いいラーメンですよ。お店の人にそのことを伝えたくて、精算の後お店でお客さんの受け入れをしている男性の方に話しかけてみました。『とってもおいしかったです。ごちそうさまでした。お店のご主人でいらっしゃいますか?』この男性はお店の三代目のご主人でした。厨房には二代目も入っていましたね。『この燕三条系を発明したんですよね』『えっと、おじいちゃんが背脂を始めて、おやじが太麺を始めたんですよ。』『それじゃああ、三代目としては何か新しいものを始めないといけませんね?』『はあ、よく考えておきます(笑)』それから少し話をさせていただき、それじゃあここで新潟市内にむかいますので。『あっ、ちょっと待ってください』と言って、厨房の方に消えていった三代目。戻って来て、お気をつけて行ってきてください。これ、よかったら。三代目の手にはドリンクが1本。それをくださると言うのです。うぇ~~ん、もう泣きそうです。新潟県人の情の熱さ。気持ちの熱さ。結婚するなら新潟美人や、と雄たけびをあげる行列なのでした。
新潟県長岡市に来ています。
1泊旅行です。前の晩までは、富山に行って“きときと”の海鮮とブラックラーメンを食べようと計画していました。ツイッターやレビューでそのことをつぶやいたところ、二名のマイ読者の方から、富山は本当に遠いよ、とのメッセージが送られてきます。そうかなあ、と思って本気で調べてみると、なるほど指摘されたように千葉からはめっちゃ遠いことがわかりました。
関越道から分かれて長野道に入り、一度日本海にぶつかってから延々と日本海沿いに南下するここが長いんですね。やめよっか。何の拘束もなし予約もなんにもしておりませんので、あっさりと行先の変更を。うんだば、関越道つながりでもう一丁新潟に行ってくっか。新潟には9月に行ったばかりですが、宿題店も残ってます。雪になる前に行く手はあるな。
富山からあっさりと新潟に切り替えたワタクシ。あいかわらずファジーな思考回路にジブンでも制御できませぬ。自宅出発前に、先般泊まった新潟市内のホテルだけは予約を入れ。
宿題店と言っても2軒だけなのですが、ひとつは新潟四大ラーメンのひとつある背脂系の総本山杭州飯店です。燕市にありますので、自宅を出発したその足でいけばいい具合のいいロケーションにあります。もう1軒は新潟市内のお寿司屋さん。ここは前回行けなかったまさに宿題店。お昼に予約を入れて夜訪問、の計画です。
関越道の新潟まで。1か月前に行ったばかりですから、どの辺で頑張って走り倒し、どの辺は少し力を抜いてがんばるか、流れは分かってます。そうそう、新潟四大ラーメンと思っていましたら最近はもう一丁増えて五大ラーメンになってますがな。
そもそも四大ラーメンはおなじみ石神秀幸さんがいいだしたもので、ラーメンにあまり詳しくない読者さんのためにここでおさらいしますと。
*あっさり醤油系(代表店は三吉屋←訪問済み)
*しょうが醤油系(代表店は青島食堂曲新店←訪問済み)
*燕三条背脂ちゃっちゃ系(代表店は杭州飯店←今回の目的店)
*濃厚味噌系(代表店は東横←未訪。そのうち)
それが、いつのまに三条カレーラーメンが入っとるがな。あまり欲張らない方がいいような。
関越トンネルを通過すると一気に新潟ムードです。耳になじんだサービスエリアで休憩をはさみながら、長岡市に入って来ました。さ、どんな燕三条ラーメンがまっているのか、もうわくわくです。南美の誘導でなんなく杭州飯店の前に来ました。駐車場、びっくりするくらい広いっす。さすがの人気店だなあ。お店はコンクリでできた中規模ビルのような感じですが。
おっと、店内に入るともうそこはノスタルジックなラーメン店。お店の人が厨房にいますが、何人も入ってますね。お客さんもすでに一杯入っていて、その後もぞくぞくと入って来ます。どんだけ人気なんやと思うくらい。もちろんほとんどが地元の方、風です。テーブル席がメインで、ジブンも空いているところに座ってメニューを見ました。何を食べるかまでは決めておりません。
メニューを見ると、ラーメンばかりじゃありませんね。そばの部、御飯物の部、一品料理の部に分かれています。焼きそばやカレーや海老チリなんかもあるんですよ。ここは、後悔しないようにデフォルトで。
中華そば(らあめん)(750円)
お店ではフロアに当主?のような若い男性がいて、お客さんに声をかけて案内しています。そのほか、オネエサンやらオバちゃんやらオニイサンがいて、手際よく注文を聞いたり配膳したり。このお店のオペレーションは素晴らしいですね。チーム杭州みたいな連携がいい。
お店の中は、まさにレトロチックなんですが、そう意図してデザインしたものではなく永年やっていると創業時の意匠がそのままアンティーク化していったんです。天井を見上げても、当時から高級中華料理店としてこのカントリーな地域では俄然目立つ存在だったのでしょうね。
およそ5分で配膳。来た~~、この背脂。そしてチャーシューが2枚、たまねぎみじん切り、真っ黒なメンマ。
スープをいただきます。いままで経験してきた燕三条ラーメンの中ではもっとも甘目が少なく、醤油の存在感が目立つスープです。これだけの背脂を使うので甘目のチューニングになると予想してましたが、これは違いました。魚出汁はおもったよりはやや弱めです。その代りに玉ねぎのみじん切りがサブ主役のような感じで、れんげに紛れ込んできて一緒に食べる生の玉ねぎはそれはもう絶品ですね。スープはなるべく背脂と一緒に飲んだ方がよりおいしいです。
脂効果でスープは熱々。量もたっぷりで、これはとっても幸せな気分になります。スープ、不思議なんですが、飲めば飲むほどどんどんおいしくなったような気がして。スープの味と味蕾がだんだん違和感なく逆に求め合うようになってきたようで。うめえし、とひとりごち。
麺は有名な極太麺。うどんライクですね。麺として厳格な言い方をすれば、旨味に乏しい感じです。これはスープのポテンシャルを借りてなんぼの麺ですね。コシ感がなく、硬さはある、みたいな。こういう麺で何十年も来ているわけですから、麺の改良、ないでしょうね。これはこれでいいんだと。のびにくい麺をのびないように工夫する。今ではいろんな方法があると思いますが、昔は硬くて太い麺、という選択肢しかなかったのかもしれません。
食べ進むと、だんだん好きなラーメンから大好きなラーメンに変化して。いやあ、うまかった。いいラーメンですよ。お店の人にそのことを伝えたくて、精算の後お店でお客さんの受け入れをしている男性の方に話しかけてみました。
『とってもおいしかったです。ごちそうさまでした。お店のご主人でいらっしゃいますか?』
この男性はお店の三代目のご主人でした。厨房には二代目も入っていましたね。
『この燕三条系を発明したんですよね』
『えっと、おじいちゃんが背脂を始めて、おやじが太麺を始めたんですよ。』
『それじゃああ、三代目としては何か新しいものを始めないといけませんね?』
『はあ、よく考えておきます(笑)』
それから少し話をさせていただき、それじゃあここで新潟市内にむかいますので。
『あっ、ちょっと待ってください』と言って、厨房の方に消えていった三代目。戻って来て、お気をつけて行ってきてください。これ、よかったら。
三代目の手にはドリンクが1本。それをくださると言うのです。うぇ~~ん、もう泣きそうです。新潟県人の情の熱さ。気持ちの熱さ。結婚するなら新潟美人や、と雄たけびをあげる行列なのでした。