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先日「中国そば 基」の一品を見た時、そのスタイルから銀座の「羽衣」を連想していました。そういえば、夜の宴会以外ではご無沙汰しておりますな……お昼時としては、久々に訪問(21日)。 地下一階の細長いお店、シックなテーブルがずらりと並び、少し暗めの落ち着いた照明、結構お年を召した常連さんが多いのも、この店の特徴です。以前はランチセットを注文し、ついてきた麺が「素」ラーメンでなかなか美味く、つい「中国そば 基」を連想したのですが……ちゃんと別皿で具のついた名物「羽衣麺」(950円)もありますので、きょうはそちらで。丼は、約5分で到着。 では、スープを一口……うん、これは美味い。なんとも豊潤な風味の丸鶏スープ、これにジンワリ醤油を馴染ませ、やや強めの塩加減でキレも上々。まるで、旨みが舌の上にこぼれ落ちてくるような極上の「つゆ」、さらにコクも実にシッカリしており、こういう味はそうそう出せません。さすが老舗の風格ですな。 麺がまたいい。中太の丸麺ストレートですが、固めのゆで加減でプツプツと実に軽快な歯切れ、小麦の粉が粒状に感じられるような微妙なザラツキがあり、噛むほどに風味が口を満たします。う~~む、やはり「素」ラーメンとしては、極上の域。 具材は別皿で提供、チャーシューにメンマ、ワカメ・煮玉子半個と、エビ天麩羅に搾菜など。搾菜は酒粕のような風味が加わった一品で、珍しさもあってなかなか美味い。煮玉子もクッキリとした塩味で、白身にしみた醤油といいバランス。そして特筆はチャーシューで、表面はキッチリとソテーされていますが、中はフワフワ・サクサクという面白みのある一品、もちろん味もバッチリですが……しかし、いずれも中華の前菜としての味付け、それぞれ単品として味が完結し、かなりのレベルではありますが……他の具材含め、このスープ、この麺にどう合わせるか、あまり「考慮」が感じられませんな。 ―――ラーメンは「総合芸術」であり、「ドラマ」。必要であれば音も使い光も使い、それらが一つの「イメージ」に結実して、時間軸とともに変化して見せドラマを生む、そういう世界だと思います。極上ながら「静的」な素ラーメンを、どういう「イメージ」と「時間」で仕上げるかと注目しておりましたが……そこにドラマはありませんでしたな。これほどの老舗、本気で演出すれば「凄味」のある一品に仕上がると思いますが……ちょっと残念に感じた、オジさんなのでした。
地下一階の細長いお店、シックなテーブルがずらりと並び、少し暗めの落ち着いた照明、結構お年を召した常連さんが多いのも、この店の特徴です。以前はランチセットを注文し、ついてきた麺が「素」ラーメンでなかなか美味く、つい「中国そば 基」を連想したのですが……ちゃんと別皿で具のついた名物「羽衣麺」(950円)もありますので、きょうはそちらで。丼は、約5分で到着。
では、スープを一口……うん、これは美味い。なんとも豊潤な風味の丸鶏スープ、これにジンワリ醤油を馴染ませ、やや強めの塩加減でキレも上々。まるで、旨みが舌の上にこぼれ落ちてくるような極上の「つゆ」、さらにコクも実にシッカリしており、こういう味はそうそう出せません。さすが老舗の風格ですな。
麺がまたいい。中太の丸麺ストレートですが、固めのゆで加減でプツプツと実に軽快な歯切れ、小麦の粉が粒状に感じられるような微妙なザラツキがあり、噛むほどに風味が口を満たします。う~~む、やはり「素」ラーメンとしては、極上の域。
具材は別皿で提供、チャーシューにメンマ、ワカメ・煮玉子半個と、エビ天麩羅に搾菜など。搾菜は酒粕のような風味が加わった一品で、珍しさもあってなかなか美味い。煮玉子もクッキリとした塩味で、白身にしみた醤油といいバランス。そして特筆はチャーシューで、表面はキッチリとソテーされていますが、中はフワフワ・サクサクという面白みのある一品、もちろん味もバッチリですが……しかし、いずれも中華の前菜としての味付け、それぞれ単品として味が完結し、かなりのレベルではありますが……他の具材含め、このスープ、この麺にどう合わせるか、あまり「考慮」が感じられませんな。
―――ラーメンは「総合芸術」であり、「ドラマ」。必要であれば音も使い光も使い、それらが一つの「イメージ」に結実して、時間軸とともに変化して見せドラマを生む、そういう世界だと思います。極上ながら「静的」な素ラーメンを、どういう「イメージ」と「時間」で仕上げるかと注目しておりましたが……そこにドラマはありませんでしたな。これほどの老舗、本気で演出すれば「凄味」のある一品に仕上がると思いますが……ちょっと残念に感じた、オジさんなのでした。