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西東京のホーム、ラーメン二郎 八王子野猿街道店2から、東東京の雄・神保町二郎に初遠征、アウェー戦です。今回は、二郎直系店の中でも、絶大な人気を誇る2つの名店を比較・考察してみたいと思います。【ボリューム】神保町二郎の「野菜マシマシ」は、円すい形の頂点が、スープ上15センチまで突出しているものの、体積はそれほどでもなく、ドーム盛り野菜の野猿二郎に慣れた身としては、案外期待はずれでした。神保町二郎の「野菜マシマシ」は野猿二郎の「野菜」ぐらいですかね。笑。【麺】麺量は互角ですが、モチモチ感は野猿二郎の勝ち。軟らか過ぎの麺は、ちょっといただけませんね。麺硬めをコールすればいい、というような問題ではない気がします。おそらくは加水率が低いか、国産小麦を使っているのでしょう。スープをよく拾って絡んでくれる麺を目指しているのでしょうが、半面、二郎最大の魅力ともいえるコシの強さを失っています。あれほどのスープを供する店なのですから(後述)、もっと潔く、多加水のモチモチ麺を目指してもいいのではないでしょうか。【チャーシュー】チャーシューは、思想というか“文法”が違うので単純に比較できません。肉(赤身)をガッツリ食わせるという野猿二郎のチャーシューに対し、神保町二郎のチャーシューはトロトロの脂肪(白身)をこってり味わわせるというチャーシューです。どちらが上という問題ではありませんが、神保町二郎のボリュームなら豚ダブルにしておけばよかった、とひそかに後悔しました。【スープ】今回はカラメにしたのですが、ひと口飲んで「うまい!」と思いました。適度に背脂の浮いたスープは、濃厚さと淡麗さを同時に併せ持っています。透明感といってもいい。丼の底まで見えるスープというわけではないけれど、上品さと枯淡、清澄さをたたえているのです。丁寧に下処理した豚ガラを、火加減に気を配り、丁寧に取ったスープだと素人にも分かります。おそらくは豚ゲンコツに玉ネギ、長ネギ、ニンジン、ショウガ、コンブなどを加えたスープに、鶏スープも少し加えているのかな。豚のアタマは使っていないと思います。根菜のエグミを抑えるために、リンゴか何か果物を足していると思うのですが、すみません、よくわかりません。乳化した脂のうまみを利かせた野猿二郎のスープも捨て難いけれど、わたしはどちらかというと個人的好みで神保町二郎のスープに軍配を上げたいですね。【総合】ひと言でそのラーメンを表すと、エレガントな神保町二郎に、ワイルドな野猿二郎ということになるでしょうか。例えば、飲んだ後の締めに、あるいは飲みに行く前の腹ごしらえに、神保町二郎のラーメンはぴったりです。ボリュームも極端に大きくないので、胃袋にも余裕があります。またデートで使うといった利用法もできるでしょう。その意味で、神保町二郎を貫くのは、おしゃれでシックで小粋なエスプリといったところでしょうか。一方、野猿二郎は、そのボリュームからいって他店での浮気を許しません。その暴力的とさえ映る野菜盛り。BGMのJパンクのシャウトが反響しているような、脂が咆哮する濃厚豚骨スープ。ワイルドなビートが、食する者の体を内部から揺さぶって離すことがない。まさに、ヘビーメタルな味わいの一品です。野猿二郎のラーメンは絶対的な服従を求める代わり、服従する者にその日一日、満腹感を与え続けるはずです。個人的には、とても甲乙つけられません。都心と郊外という、それぞれの立地にふさわしい、見事なラーメンづくりの方向とも申せましょう。よって、この勝負、引き分けとさせていただきます。
今回は、二郎直系店の中でも、絶大な人気を誇る2つの名店を比較・考察してみたいと思います。
【ボリューム】
神保町二郎の「野菜マシマシ」は、円すい形の頂点が、スープ上15センチまで突出しているものの、体積はそれほどでもなく、ドーム盛り野菜の野猿二郎に慣れた身としては、案外期待はずれでした。神保町二郎の「野菜マシマシ」は野猿二郎の「野菜」ぐらいですかね。笑。
【麺】
麺量は互角ですが、モチモチ感は野猿二郎の勝ち。軟らか過ぎの麺は、ちょっといただけませんね。麺硬めをコールすればいい、というような問題ではない気がします。おそらくは加水率が低いか、国産小麦を使っているのでしょう。スープをよく拾って絡んでくれる麺を目指しているのでしょうが、半面、二郎最大の魅力ともいえるコシの強さを失っています。あれほどのスープを供する店なのですから(後述)、もっと潔く、多加水のモチモチ麺を目指してもいいのではないでしょうか。
【チャーシュー】
チャーシューは、思想というか“文法”が違うので単純に比較できません。肉(赤身)をガッツリ食わせるという野猿二郎のチャーシューに対し、神保町二郎のチャーシューはトロトロの脂肪(白身)をこってり味わわせるというチャーシューです。どちらが上という問題ではありませんが、神保町二郎のボリュームなら豚ダブルにしておけばよかった、とひそかに後悔しました。
【スープ】
今回はカラメにしたのですが、ひと口飲んで「うまい!」と思いました。適度に背脂の浮いたスープは、濃厚さと淡麗さを同時に併せ持っています。透明感といってもいい。丼の底まで見えるスープというわけではないけれど、上品さと枯淡、清澄さをたたえているのです。
丁寧に下処理した豚ガラを、火加減に気を配り、丁寧に取ったスープだと素人にも分かります。おそらくは豚ゲンコツに玉ネギ、長ネギ、ニンジン、ショウガ、コンブなどを加えたスープに、鶏スープも少し加えているのかな。豚のアタマは使っていないと思います。根菜のエグミを抑えるために、リンゴか何か果物を足していると思うのですが、すみません、よくわかりません。
乳化した脂のうまみを利かせた野猿二郎のスープも捨て難いけれど、わたしはどちらかというと個人的好みで神保町二郎のスープに軍配を上げたいですね。
【総合】
ひと言でそのラーメンを表すと、エレガントな神保町二郎に、ワイルドな野猿二郎ということになるでしょうか。
例えば、飲んだ後の締めに、あるいは飲みに行く前の腹ごしらえに、神保町二郎のラーメンはぴったりです。ボリュームも極端に大きくないので、胃袋にも余裕があります。またデートで使うといった利用法もできるでしょう。その意味で、神保町二郎を貫くのは、おしゃれでシックで小粋なエスプリといったところでしょうか。
一方、野猿二郎は、そのボリュームからいって他店での浮気を許しません。その暴力的とさえ映る野菜盛り。BGMのJパンクのシャウトが反響しているような、脂が咆哮する濃厚豚骨スープ。ワイルドなビートが、食する者の体を内部から揺さぶって離すことがない。まさに、ヘビーメタルな味わいの一品です。野猿二郎のラーメンは絶対的な服従を求める代わり、服従する者にその日一日、満腹感を与え続けるはずです。
個人的には、とても甲乙つけられません。都心と郊外という、それぞれの立地にふさわしい、見事なラーメンづくりの方向とも申せましょう。よって、この勝負、引き分けとさせていただきます。