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「チャーシューメン(830円)」@田村屋の写真1967年生まれで、後に日本を代表する種牡馬になった競走馬のことを覚えておられるだろうか。この牡馬の両親は、血統研究家知られる馬主が自ら研究の結果で購入、輸入した馬である。父スパニッシュイキスプレス、母ソーダストリーム。そして、ソーダストリームの第六子で初めて牡馬が誕生。それが、アローエクスプレスである。1967年、北海道静内町生まれ。

大きな体躯で生まれた彼は、しかし外まただったために競走馬として全く期待されず、所属管理厩舎さえも決まらないはめに。管理を申し出たのは、調教師になりたてだった高松三太氏。その恩を感じたのか、彼はデビュー戦で日本レコードタイで圧勝する。デビュー6連勝。しかしその後、皐月賞2位、日本ダービー5位、菊花賞9位とここでは恩を返せなかった。引退して種牡馬になり、初年度産駒のテイタニヤがいきなり桜花賞とオークスを制し、彼が果たせなかったクラシックレース勝利を父にプレゼントしたのである。

アローエクスプレス、行列が初めて競馬に興味を持った年にダービーで一番人気になった馬です。1969年のことです。あのころは、競馬開催日の土曜日の出走馬、枠順が確定する金曜日の夜が、一週間で一番楽しい時間でした。想いを巡らし、想いの中ではいつも予想した馬が優勝。あれから40年。今でも金曜日の夜が一番楽しい。あしたは、どこで何を食べるか。想いを巡らすのは、今も変わりありません。

この週末は、Bさんが佐野アウトレットでお買い物。もう願ってもないシチュエーションで、もちろん佐野ラーメンに照準をあてます。アウトレットから10km圏内で佐野ラーメンが食べられるところ。

計画、というか作戦はこうです。まず、11時開店のお店に飛び込んで二人で朝ら~。Bさんをアウトレットまで送り、買い物を(していただく)。その間、もう一軒、佐野ラーメンを食べにアウトレットを脱出。買い物が終わるまでにはもう一回アウトの駐車場に取って返し、我孫子に帰ってくる。片道103km。

この日、二人で行くことに決めたのは、田村屋。佐野ラーメン会の会員の中では、上位人気店に入る謂わばメジャーの中に位置しているようにうつります。だから、一番手に入店するには都合がいいし、先行レビューを総括すると、何よりシンプルで飾りのなさそうなラーメンらしい。

お店の駐車場に車を入れたのは、開店7分前。かなり精度よく時間通りにやってきました。先客は3人。朝から日差しが強く、日陰で待つとなると店の入り口しかありません。そこには長いすが置かれ、3人腰掛けて待ってます。3人の前に2人が立てる空間がわずかにあり、じゃあそこで待つか。3人に背を向けると、見えたのは製麺する部屋でした。商売道具の太い青竹が壁に日本刀よろしく壁に掛けてあります。どこにどうやってひっかけてのしていくのか、こちらからは見えません。金属の柄杓の先の部分を取って、そこにまだ山盛りの小麦粉が入っています。

定刻、のれんをもった女店員が中から出てきて、ぞろぞろ入店しました。小さなカウンター席、左に広がるテーブル席、正面の小上がり、とどのお店も配列は一緒。テーブル席に座ってメニューを見ます。こっちはもうチャーシューメン(830円)に決めてますが、Bさんが決めるだけ。めんまラーメン(680円)にしたようです。オネエサンを呼んで、麺かためで2つオーダーしました。

厨房は奥のほうにあってチラチラしか見えません。タオルで鉢巻してずっと動いているのがご主人のようです。それを女性の店員2人が見ています。出来上がりを待っている。その後、お客さんは次々入店し、カウンター席を除いてすべて埋まりました。配膳を見てると、たまたまなのか、2杯、3杯ずつのロットに分けて作っています。Bさんのめんまラーメンが届いたのがオーダーして8分後、チャーシューメンが届いたのはオーダーして10分後でした。

これなんだよな、佐野ら~のチャーシューメン。バラ巻きチャーシューで麺に蓋をする。いい景色です。スープは淡麗クリアスープ。わずかな量の刻み葱とチャーシューの下に隠れためんまだけのチョーシンプルら~。スープからいただきます。うっま~。この最初の一口ってどうしてこんなにうまいんだろう。ちょっと意外だったのは、魚が利いていて旨さが膨らんでくることですね。鶏出汁を丁寧に抽出して魚節と合わせたまろやかなスープ。やや甘みを感じるのは、チャーシューから染み出されたラードの甘みが先行し、そのあとでかえしのわずかな甘みがフォローしているに違いありません。

麺を出す前に、カバーしているチャーシューから1枚を食べちゃいましょう。ぺらぺら感はありません。適度の厚みを残してカットしてます。このチャーシューも相当キマスね。薄味でこれまたラードの甘みが口いっぱいに広がり、ラードのいい匂いが鼻腔から抜けていきます。赤ちゃんのようないい匂いです。ラードまみれになった口のなかで肉の強い旨みが追い討ちを掛けてきて、これはちょっと忘れていた佐野ラーメン独特のチャーシューの旨さです。興奮してきます。

麺を引き上げると、見事な白っぽいうねうね麺。また、随分と太さで不均一なものが混入しており、たのしみでゾクっとします。100分の2秒で、ゾクっと終了。引き寄せて食べると、これまた、うっうま~。スープの味付けが薄い分、麺の旨さが引き立ってます。カタめんです。太い麺はもちろん、ほとんどがカタめんで、ほそ~~い麺だけが、やわい。これが、実にいい。全部硬いんじゃあない、こいつがどれだけ旨さに寄与していることか。この食感の違いが旨さを二重構造に変えていて、青竹手打の本領発揮です。この店は、うまし。

めんま、がまたこのラーメンにあってますな。平たくて短い。味付けがいかにも自家製と言う感じの淡麗味。Bさんもめんまを堪能してました。めんまが大好きでめんまラーメンをオーダーしてめんまが旨い。やっぱりこれ、ひとつの幸せですよね。ショッピングも楽しんでください。

行列店のラーメン。ことさら変わったものを作るわけでなく、普通に普通のラーメンを旨いものにしようと丁寧に作る。このなんでもないラーメンが一番おいしい。このなんでもないラーメン、作るの難しいんでしょうね。めったに当たりませんから。ここは、大当たりで、馬だったら液晶テレビが買えたかもしれません。え、何ですか?一番人気で、オッズは1.0倍。元返しでしたか。なるほど。

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投稿(更新) | コメント (7) | このお店へのレビュー: 1件

コメント

どもです!

うーん、こういったビジュアルには弱いですw
実に旨そうですね。

麺もさることながら、ざく切りな、短めなメンマがよさそうですw
>太い麺はもちろん、ほとんどがカタめんで、ほそ~~い麺だけが、やわい。これが、実にいい。
=>不均一なのがよいですねぇ~

YMK | 2010年9月13日 09:19

どうもです!!
約4年前にこちらにお邪魔しているんですw
全く行き先を決めずに彷徨っている時に発見したこちらだったのですが、
殊のほか満足できたことを思い出しました!!

>今でも金曜日の夜が一番楽しい。
私は木曜の夜からテンションが上がり始めます(笑)

| 2010年9月14日 08:33

行列さん、はじめまして。コメントありがとうございます。

> シングルアクションのあの方から、ご推薦がありましておじゃましました。
ありゃ、そうでしたか。最近「あの方」からブログのありかを教えていただきまして、楽しく読んでいます。

> どんな息遣いなのか、同じ息をして読んでみたいと。
私はスモーカーですので、「タバコ臭い」息遣いです。
一時極端に減らしたのですが、とたんにラーメンが当社比2.5倍ほど美味く感じるようになりまして、
「危険」を感じてまた増やしました……

では!

miles | 2010年9月14日 22:48

YMK さん

どうもです。
佐野では相当うまい部類だと思います。
明らかに普通じゃないなあ。似てるようだけど
全然違うと思いました。これはストライク。
麺、うまいっすよ。

行列 | 2010年9月15日 17:50

泉 さん

どうもです。
へ~、ここに当たったんですか。それはすごい。
以前は同じお店ばかり行っていたので、まだ全部で数軒しか
行ってませんが、ここは抜けてると思いました。人気の
日向やより好みです。夢中になって食べちゃいました。
木曜から盛り上がったら、ロングスパートですねえ。

行列 | 2010年9月15日 17:53

ちゅうかな桃白白 さん

どうもです。
はは、お忍びで行っちゃってくださいな。
アウトレットから5km。すぐです。
行く道には、看板だけでも5,6店はありますね。
途中で気が変わらぬよう。連食なら問題ありません。

行列 | 2010年9月15日 17:55

miles さん

アンサーソング、ありがとうございます。
そんなわけで、よろしくお願いいたします。
触発されて、三越まで行きたかったくらいですよ。
そうそう、禁煙すると最低2倍はうまくなりますね。
それで、完全禁煙に踏み切りました。今から40年前の話です。

行列 | 2010年9月15日 17:58