なんとかデータベースラーメンカレーチャーハンぎょうざうどんそば
 
95

2009年に国道463号から小手指陸橋に向かう通りに出来た、さりげない店である。
2台分だが、駐車場もある。店内はカウンター席のみだが、清潔で新しく、広々としている。
黙々とした風情の誠実な店主が、テキパキと作業している。好感がもてる。
ラーメンと餃子を注文した。ラーメンは590円、非常に良心的な価格である。
餃子は、5個で250円である。

ラーメンのスープは、寸胴で温めているのではなく、スープを冷蔵庫で保管している。
注文されてから、小鍋に移して温めるのである。これは、考え方として優れていると思う。なぜなら、魚介スープは魚の臭みとえぐみが出やすく、常時炊いていては、管理が難しいからだ。最良の状態でスープを濾し、保管しておけば、最良の状態のスープを提供できる。

出来上がったラーメンは、節系の魚介の、嫌味のない心地よい香りが漂い、食欲をそそられた。

スープは、しょうゆの香り高い、澄んだスープであり、しつこくなく、しかし深い味わいがある。かなりレベルの高い魚介系スープである。このようなさりげない場所で、これほど質の高い和風魚介スープを提供するとは、驚きである。
このラーメンは、いまどきの流行のように、どろどろしていて油と魚粉がいっぱい、というものではない。しかし、流行に左右されない、良い感性で磨き上げられた質と志の高さを感じさせる。

麺は自家製であり、店内の製麺機で製造している。
平打ちのストレート麺であり、稲庭うどんのようにコシとのどごしを両立している。

具材は、チャーシュー、メンマ、刻みコンブ、のり、刻みねぎである。

チャーシューはとても質が高く、大きなものが一枚。非常にやわらかく、はしでつかむとほぐれるほどだ。ほんのり甘く良い味付けがしてあり、魚介しょうゆ味のスープの味と調和して、相乗効果を高めている。

そして、見落としがちだが、注目すべきは刻みコンブである。
私は、恵比寿の名店「香月」でトッピングに刻みコンブを頼むのを好んでいたが、ここで出会えるとは思わなかった。コリコリとした食感で、平打ち麺とよくからみ、魚介スープの味を引き立てている。メンマも、主張しすぎない良い味付けである。

全体として、非常に志と質の高さ、完成度の高さを感じさせる。
所沢近辺では、いや、関東一円でも、出色の出来のラーメンではないだろうか。

繰り返すが、このラーメンは流行を追おうとして作られたものではない。
だから、評価は分かれるかもしれない。
しかし、本物の魚介スープを提供しようとの、寡黙な店主の意気込みを感じさせる。

このような場所でやっているのが、もったいないと感じられるほどだ。

投稿 | コメント (0) | このお店へのレビュー: 1件

tetsuspesさんの他のレビュー

他のレビューがありません。

コメント

まだコメントがありません。