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「醤油(850円)」@支那そば 孤高の写真昨年1月に当地に移転オープンした同店。好きな系統のお店なので、当初から注目していましたが、いかんせんデフォ一杯1,000円という超強気な価格設定から足が向くことはありませんでした。それが昨年夏に価格設定を850円に見直したらしく、機会を見つけて訪問してみようと思っていたところ、たまたま各駅停車に乗車することになったこの日、初訪問してみることにします。

会社帰りの18時半過ぎに店頭に到着。店頭にはラーメンの鬼・佐野実さんの写真の幟。そう、こちらのご主人は佐野JAPANの一員なのですね。女性独りの先客が退店するのと入れ違いに入店。この時点で貸切状態。入口の券売機で左上ポジションの醤油(850円)の食券を購入して、カウンター中央付近に着席。すぐに調理が開始されます。

スープを小さい鍋に取り分けて温めながら、丼にカエシやラードを準備したり、チャーシュー(鶏と豚の2種類)を切り分けたりしながら手際よく調理を進めています。少し時間が経ってからようやく冷蔵庫から麺の玉を取り出し、ほぐしながら大きめのテボに投入して茹で始めます。この間にスープを調整したりチャーシューを軽く炙ったりしながら、きっかり1分で麺を茹で上げて丼に投入。盛りつけ後、丼の縁を丁寧に拭って5分少々で配膳となりました。

プンと煮干しの香りが立ち上る清湯醤油スープには、ほんの少し煮干しの銀鱗が滓のように漂い、細いストレート麺を水面下に漂わせています。トッピングには鶏と豚の2種類のチャーシュー、穂先メンマ、刻みネギに海苔が搭載されます。提供前に丼の縁を拭う所作といい、丁寧な作業が見て取れる一杯です。ではレンゲを手に取りスープからいただきます。

鶏がベースとなる動物系に数種の煮干しを合わせたダブルスープですが、醤油ダレの効きを含めて突出した部分が感じられない、じんわりと胃の腑に染みてゆくような醤油スープです。普通にごくごくと飲み進められるような優しさを感じますが、合わせる麺によっては弱さにも通じてしまうかも。で、麺に行ってみます。

ストレートタイプの細麺が使われていて、箸で持ち上げた感じはしなやか。そして啜ってみると、まるでそうめんのようにスルスルと啜り上げることができる滑らかさ。破断時の歯触りは啜ったときの滑らかさと相反し、ザクザクと反発が感じられるという、珍しいというかおもしろい食感の麺ですね。そしてスープとの相性ですが、これがしっかりとスープを持ち上げてくれるんですね。

麺の断面を見てみると、エッジのある平打ちに近いもので、通常の丸断面に比べて表面積が多いからか、毛細管が発達してスープをしっかり連れてきてくれます。記憶を辿ると、食感を含めてこの手の麺を過去にいただいたことがあるのですが、一時期、八王子の煮干鰮らーめん 圓で提供されていた麺によく似ている気がしました。鶏のムネ肉と豚肩ロースのチャーシューは、提供前に派手に焦げ目がつかないように注意深く炙られた後提供されており、それぞれ違った食感で美味。素材についてもちゃんと吟味されていることがよくわかります。穂先メンマもサクッと柔らかい食感で味付けが絶妙でした。

昨年4月の消費増税後は、ラーメンの実売価格が上昇している実感があり、今や850円は都内ならさほど珍しくもない価格設定になってしまいました。コチラの場合は、当初より逆に価格が下がったのでお得に感じちゃったりします。価格設定とこだわりの食材の両立って、バランスが難しいテーマだなと感じさせられた一杯でした。

投稿(更新) | コメント (2) | このお店へのレビュー: 1件

コメント

佐野さんの味は好きなので
その遺伝子を感じたいです(笑)
年度末のタイトスケジュールから解放されたら
お邪魔したいですね!

YMK | 2015年3月20日 08:12

YMKさん、こんにちは。

佐野さんがその手で作ったラーメンは、ついに食べることができませんでしたが、
遺伝子を受け継ぐ人は結構多いんですね。
いつか戸塚の本店には行ってみたいと思っています。

NSAS | 2015年3月20日 16:17