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2021年8月6日の大崎裕史の今日の一杯

神奈川県川崎市中原区元住吉

チャーシューメン(目黒本店との比較も)

前日、元住吉で食べて、いくつか本店で確認したいことがあったので翌日、目黒の本店に行ってきました。
結論から言いますと何を聞いても「アリガトウゴザイマス」しか、返ってこず、聞き込みになりませんでした。
そういや、目黒に戻ってきた頃、何度も聞こうとして挫折していたことを思い出しました(笑)。

そこで古い本を引っ張りだし、そこに書いてあることを引用。創業年度自体も様々(笑)。どれがホントやら。
1987年「別冊angle」目黒店。78歳になる吉田はるさん姉妹、昭和22年創業、本格的開業は5年後。鶏ガラ不使用。
1988年「ベストオブラーメン」学芸大学店(目黒は昭和25年開店)スープは鶏脂、豚脂、豚足、玉ねぎのみ。
1993年「ぴあBOOKラーメン ほんとうに美味しい店」学大。90年からここ1軒。(二年間は二店舗だった?)
1994年「OYSYラーメン」学芸大学 昭和20年開店 吉田修さん(同じ苗字だがいろいろな情報より親戚らしい)
1995年「ニッポンうまラーメン」昭和20年から営業、1988年から学大へ移転

それと過去に聞いたり知ったことを元にまとめると。
創業は昭和20年代。目黒通り上下(どちらも一方通行)の間の三角州にカウンターのみでオープン。当初はカレー屋だったようで、カレー皿ベーカーを使っているのはその名残。スープの取り方もどことなくカレーっぽさを感じる。スープは寸胴ではなく業務用ホーロー鍋(?)を使っているのもそのせいか?昔は麺茹でもホーロー鍋を使っていたが三代目からは麺茹で機を使用。
店名は創業者が吉田はるさんで『吉(よし=〇)と「吉田」の田。逆転させて、田丸。』とのこと。
「暖簾を赤の他人に継承し、移転」という情報もあったが、「OYSYラーメン」によると二代目は同じ吉田さんで親戚関係らしい。

初代 吉田はるさん姉妹
二代目 学芸大学店・吉田修さん
三代目 目黒に戻って、中国人夫婦
四代目 元住吉、目黒店の娘夫婦
※私は初代を10年くらい、二代目も10年くらい。三代目は10数年だけど年に一回くらい。四代目は今年オープンなので一回目。

■田丸の特徴
チャーシューメン、ワンタンメン、チャーシューワンタンメンはベーカー皿で提供。何度か「丼で作ってもらえないか?」と頼んだが原則ダメだった。
スープで煮込んだ甘いキャベツがウリ。キャベツの使用は桂花よりも二郎よりも古い。
もも肉を使ったチャーシューも独特でおいしい。
スープに予め、タレを入れるいわゆる高山まさご式。ただ、メニューによって(大盛とか)味が薄くなるからか、タレを器に入れることもある。
元住吉に行ったら「自家製麺」となっており、昔から製麺所製だったのでそのことも目黒で聞こうと思ったのだが会話にならず。元住吉では「目黒の麺を送ってもらっています」という答えだった。目黒はいつから自家製麺になったのか?勘違いだと思うけどなぁ〜。
今有るメニューの「担々麺」は三代目から、「まぜそば」は四代目から。
味はそこそこ違うが、そもそも目黒でも食べるたびに違うので(笑)、元住吉と目黒が違うかどうかは判別不能。元住吉のスタッフに聞くと「麺もスープもチャーシューも同じ」とのこと。2日で二店舗を食べたが油の量がかなり違う。値段はラーメンはどちらも700円だがチャーシューメンだと目黒が50円安い850円。元住吉は900円。

お店データ

らーめん田丸 元住吉店

らーめん田丸 元住吉店

神奈川県川崎市中原区木月3-7-19(元住吉)

このお店の他の一杯

    大崎裕史
    大崎裕史

    (株)ラーメンデータバンク取締役会長。日本ラーメン協会発起人の一人。東京ラーメンフェスタ実行委員長。1959年、ラーメンの地、会津生まれ。広告代理店勤務時代の1995年にラーメン情報サイト「東京のラーメン屋さん」を開設。2005年に株式会社ラーメンデータバンクを設立。2011年に取締役会長に就任。「自称日本一ラーメンを食べた男」(2024年6月末現在約14,000軒、約29,000杯実食)として雑誌やテレビに多数出演。著書に「無敵のラーメン論」(講談社新書)「日本ラーメン秘史」(日本経済新聞出版社)がある。