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2016年6月19日の大崎裕史の今日の一杯

福岡県福岡市中央区渡辺通

高菜ラーメン

「高菜、食べてしまったんですか!!!!????」で知られるラーメン店「元気一杯」。
暖簾も看板もなく、水色の小さなバケツが営業中の目印。原則一見さんお断り。
そしてここにはいろんなルールがある。そのルールとは・・・。
・撮影禁止
・店内でスマホをいじることも禁止
・店内をキョロキョロするのは禁止
・メニューを聞くのは禁止
・上記禁止事項をやってしまうと退場
・テーブル(カウンター)に置いてある高菜をラーメンより先に食べたら退場
・ラーメンが出てきて麺を先に食べたら退場
などなど。
東京から食べに行って追い出された人、京都から行って追い帰された人、などなど何人も知っているのでこれらの禁止事項は伝説ではない。事実である。

そしてこの6月1日にこの店の支店ができたと話題に。それが「博多元気一番!!春吉1丁目1-1店」。住所まで含めて店名のようだ。1-1-1というのもすごいが店名にしてしまうのも変わっている。(そういや、大阪にもあったな)
ところで姉妹店のルールはどうなのか?
まず、外観は大きな看板が出ている。営業中は札も出ている。が、しかし、例の水色のバケツも出ていた。これは笑える。そうそう、「高菜ラーメン専門店」というのもどれだけユーモアが効いているのか。もしかして、あの煩わしいルールも話題になるための演出だったのか?とすら思えるような自虐的なネタ満載。
中に入ると元気の良い挨拶と心地よい接客。フロアは女性スタッフ中心で居心地の悪さはない。指定された席に着くとまず確認。
「何か禁止事項はありますか?」
「特にありません」
「写真を撮っても大丈夫ですか?」
「大丈夫です」
「食べる順番は?」
「特にないです」
ホッとしたのと同時になんとなく寂しさも感じてしまった。
ここまで違うと姉妹店というのも間違いなのでは?と帰りに聞いてみた。
「ここは元気一杯の姉妹店なんですよね?」
「そうです」
間違いないようだ。いろいろパロディ店舗のようだ。

さて、前置きが長くなったが味の方。
高菜はカウンターにはなく、最初からラーメンに入っている。なんせ高菜ラーメン専門店なのだ。注文時に高菜の辛さを聞かれるので甘口、中辛、辛口、激辛、バリ激辛から選択。麺の固さなども聞かれる。高菜は中辛で麺は普通で注文。
スープは濃厚でトロットロ。(ドロドロまではいかない)「元気一杯」は濃厚ながらくどさや強烈なニオイはなく、実においしいスープだったが、こちらはちょっと煮詰まった感じだったのが惜しい。ブレだと思いたい。麺はほぼ同等。そして高菜が実においしい。辛さは中辛でもまったく問題なかった。ラーメンを味わうにはこれくらいで十分。「元気一杯」ではなんとなく高菜を食べるきっかけが掴めずに食べたことがないが、こんなにおいしかったのか!(笑)
高菜のうまさが一番印象に残った。もちろんルールがないゆるゆる接客も違和感有りで味以上に記憶に残った。
トッピングのカレー味替玉というのが、替玉の麺に濃厚なカレーがかかっていて、まぜめん的にも食べられるし、残ったスープに加えると豚骨カレーラーメンになるようなので食べたかったが、「今回のスープは完璧ではないはず」と思ったのであえて次回また来ることにして、カレー味替玉を宿題として残した。
今年の新店としてはいろんな意味で衝撃度トップクラス。(^_^;)

お店データ

博多元気一番!! 春吉1丁目1-1店

博多元気一番!! 春吉1丁目1-1店

福岡県福岡市中央区春吉1-1-1 ジョイフル天神南ビル1階(渡辺通)

このお店の他の一杯

    大崎裕史
    大崎裕史

    (株)ラーメンデータバンク取締役会長。日本ラーメン協会発起人の一人。東京ラーメンフェスタ実行委員長。1959年、ラーメンの地、会津生まれ。広告代理店勤務時代の1995年にラーメン情報サイト「東京のラーメン屋さん」を開設。2005年に株式会社ラーメンデータバンクを設立。2011年に取締役会長に就任。「自称日本一ラーメンを食べた男」(2024年6月末現在約14,000軒、約29,000杯実食)として雑誌やテレビに多数出演。著書に「無敵のラーメン論」(講談社新書)「日本ラーメン秘史」(日本経済新聞出版社)がある。