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2018年12月12日の大崎裕史の今日の一杯

東京都新宿区新宿西口

西新宿(比較的駅前)でラーメン店主達(総勢80名近く)との飲み会があり、2次会も参加し、そんな流れになると「思い出横丁」に流れることが多い。以前は「若月」に行くことが多かったのだが今年の1月に惜しまれながら閉店してしまった。となるとどこか?「麺類だったら何でもいい」という人には「かめや」(蕎麦:24時間営業)という選択肢もあるだろう。しかし、ラーメン好きならラーメンで締めたい。そうなると「岐阜屋」だ。 創業1946年なので72年になる超のつく老舗。ラーメン専門店ではなく、中華料理店だ。2次会後なので最終電車を気にしながら午前0時を回っているのに足を伸ばす。「〆のラーメン」とはそういうものだ。
今の思い出横丁は外国人が多い。世の中も変わってきたものだ。ここが世界的な観光地になるとは、いったい誰が想像しただろう?でも、これも「日本特有の一面」と言えるかもしれない。
そんな午前0時過ぎなのに「岐阜屋」は8割の入り。待つほどでもないが常時人で溢れていて活気がある。若い女性3人組なんてのもいる。私が初めて行ったのは何かの雑誌で見てから。35年くらい前の話。今、保管している雑誌で紹介されているのがないか、探してみたがみつからなかった。ラーメン本またはラーメン特集だとすでに取り上げられる店ではないのだ。でも、こんなに賑わっている。みんな食べているのは様々。焼肉ラーメン(チャーシューメンではない)などを頼むことがあるが私はシンプルにラーメン420円を食べるつもりだったが、この店に詳しい人が耳元で「トマトタンメン食べてみてください」と囁く。そう言われたら、食べないわけにはいかない。トマトタンメン720円を注文。意外にも柔らかな平打ち麺。これが自家製だというのだから驚く。親会社が高円寺で製麺所をやっているのだ。
トマト入りタンメン(ってメニュー名そのまんまやんけ!)。スープは醤油っぽい色をしているが塩味。具はもやし、玉ねぎ、ニンジン、キクラゲ、青菜などの炒めた野菜とトマト。少しピリ辛。トマトの酸味も心地よく、店を後にすると同じ会の遅れたラーメン店主達が同じ岐阜屋へ。(笑)(その店主はキムチ炒飯と焼肉ラーメンと激辛ラーメンを食べたらしい。食べ過ぎ!)
私は一人帰路へ。えぇ〜、一駅寝過ごしてタクシーですよ、はいっ!
で翌日の体重はグッと増してしまう。〆のラーメンはそういうことになるわけです。控えなきゃね。

お店データ

岐阜屋

東京都新宿区西新宿1-2-1(新宿西口)

新宿思い出横丁に店舗を構える、昔ながらの雰囲気の中華料理店。一品料理など充実、ラーメンの種類豊富。リーズナブル。

大崎裕史

(株)ラーメンデータバンク取締役会長。日本ラーメン協会発起人の一人。東京ラーメンショー実行委員長。1959年、ラーメンの地、会津生まれ。広告代理店勤務時代の1995年にラーメン情報サイト「東京のラーメン屋さん」を開設。2005年に株式会社ラーメンデータバンクを設立。2011年に取締役会長に就任。「自称日本一ラーメンを食べた男」(2015年12月末現在約23,000杯実食)として雑誌やテレビに多数出演。著書に「無敵のラーメン論」(講談社新書)「日本ラーメン秘史」(日本経済新聞出版社)がある。