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2020年6月24日の大崎裕史の今日の一杯

東京都千代田区神保町

覆麺ラーメン(醤油)

2008年7月オープン。当時はスタッフ二人が覆面をかぶり、日本語が喋れないという“設定”で「アンガーラ」という奇妙な言葉しか喋らなかった。しかし、そんな変わったことをやる人はラーメン界にそんなにたくさんはおらず、その体型から正体はバレバレだった。我々食べる側も“知らないフリ”をして、通ったものである。暑い夏も覆面をかぶり通したがとうとう1年半くらい経った頃に「覆面を脱ぐ儀式」が行われ、多くの人が見物に来た。そして覆面を脱いだのだが、バレバレだったその正体を知りつつも覆面を脱いだときには「おぉ〜っ」というお約束の歓声が流れた。つまり、覆面を脱いだ結果、ここはいわゆる「がんこ系」であることが発表され、その覆面の主は一条さんと現店主の二人だったのだ。(周知の事実(笑))

2010年4月に「覆麺 智」として、店名変更しリニューアル。ラーメンの基本路線は変わらず。
一時期、会員制だったことがあったかもしれないが、現在は初めての人も普通に入る事ができる。ただし、貼り紙が多数あり、それを読むのも大変。また、日替わり限定や月替わり限定もあり、Twitterで最近の動向を見てから行った方がいい。簡単に言うと「一見さんにはハードルが高い」。
そんな私も数年ぶりで、それでもドキドキしてしまう。基本の「覆麺ラーメン」900円を醤油で注文。(塩もある)昔からの広角丼で登場。この日は「阿波尾鶏と牛骨と乾物の出汁」スープ。麺はいつもの細麺。(四谷のがんこと同じかな。)出汁濃いめ、味しょっぱめのパンチあるラーメンでおいしい。
常連さんに取ってはそんなに並ばずに(限定の日は朝9時前に行列になるらしい)個性的でおいしいラーメンが食べられるのでそれぞれが自分の「宝物」にしている。
RDB 89.02 食べログ3.72とどちらも高得点。
今の営業時間は9時〜15時まで、都内では朝ラーができる珍しい店。しかも、水曜日は「顔馴染みのお客様、メンバーカード保持者と同伴者のみ入店可」というユニークさ。常連心をくすぐる仕掛けとも言える。ラーメン激戦区の神保町で伊達に12年続けてない。今度は個性的な限定メニューを食べに来てみようかな。

お店データ

覆麺 智

覆麺 智

東京都千代田区神田神保町2-2-12(神保町)

このお店の他の一杯

    大崎裕史
    大崎裕史

    (株)ラーメンデータバンク取締役会長。日本ラーメン協会発起人の一人。東京ラーメンフェスタ実行委員長。1959年、ラーメンの地、会津生まれ。広告代理店勤務時代の1995年にラーメン情報サイト「東京のラーメン屋さん」を開設。2005年に株式会社ラーメンデータバンクを設立。2011年に取締役会長に就任。「自称日本一ラーメンを食べた男」(2024年6月末現在約14,000軒、約29,000杯実食)として雑誌やテレビに多数出演。著書に「無敵のラーメン論」(講談社新書)「日本ラーメン秘史」(日本経済新聞出版社)がある。