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2020年2月5日の大崎裕史の今日の一杯

東京都千代田区神田

ラーメン(翠)

2020年2月2日グランドオープン。「豚王」は渋谷、新宿、大宮に続いての出店だが、こちらは「BUTAO」とアルファベットを前面に押し出して新ブランド的な扱い。実際、以前食べた渋谷の「豚王」とは似て非なる印象。かなりよくなっている。
場所は神田駅高架下で駅から1分程度の近場。交通至便。北海道ラーメン「味源」の隣。
まずは券売機で「ラーメン」830円(+トッピング)を購入。席に着くとカスタマイズを注文。最初に味。黄が基本の豚骨、ただし値段が同じなのでラード、という感じなのかも。黒が焦がしニンニクマー油、赤が自家製辣油、翠(みどり)がバジルxオリーブオイル。つまり「油」を色で表現したものでベースのスープや麺、具は同じ。今回は「翠(みどり)」を選択。そして「一蘭」風のアンケート式カスタマイズ。油の量=普通、味の濃さ=普通、ニンニク=少々、麺のかたさ=カタ、一撃=一撃、で注文。それが終わると口内リセット用の「固茹で玉子」が無料で出てきてそれを食べて待つ。調理は奥の厨房で行われ、見ることはできない。
随所に「一蘭」を感じさせるモノであり、かといって訴えられないレベルの違いがある。BGMにしても「一蘭」のチャルメラに対して、こちらはチャルメラの現代風j(近未来風)。社長の生田氏は「一蘭」での経験があり、東京初出店である六本木店の立ち上げにも関わっている。「一蘭」の繁盛理由を分析研究し、凪流にアレンジして取り入れている。
具は、チャーシュー、白髪ねぎ、万能ねぎ。赤いタレは唐辛子ベースで一撃指定だったが二撃くらいでもよかった。スープは万人が好んで食べられるくらいのマイルド豚骨。香味油はバジル×オリーブオイル。うまい。渋谷時代よりもはるかにいい。「翠」がウマイと言うよりも、これはベースのスープと麺、そして辛味が全部よくできている。なので、何を食べてもおいしいと思われる。麺は新宿だるま製麺製(自社製)のストレート細麺。これは「一風堂」「一蘭」を追撃できる態勢が整った、と言えそう。煮干しだけではなく「豚骨」でも体系が確立されたようだ。煮干しとの二本柱で快進撃が始まりそう。楽しみだ。

お店データ

ラーメン凪 BUTAO(豚王) 神田店

ラーメン凪 BUTAO(豚王) 神田店

東京都千代田区鍛冶町2-13-7(神田)

このお店の他の一杯

    大崎裕史
    大崎裕史

    (株)ラーメンデータバンク取締役会長。日本ラーメン協会発起人の一人。東京ラーメンフェスタ実行委員長。1959年、ラーメンの地、会津生まれ。広告代理店勤務時代の1995年にラーメン情報サイト「東京のラーメン屋さん」を開設。2005年に株式会社ラーメンデータバンクを設立。2011年に取締役会長に就任。「自称日本一ラーメンを食べた男」(2024年6月末現在約14,000軒、約29,000杯実食)として雑誌やテレビに多数出演。著書に「無敵のラーメン論」(講談社新書)「日本ラーメン秘史」(日本経済新聞出版社)がある。