なんとかデータベースラーメンカレーチャーハンぎょうざうどんそば
 
2025年10月30日の大崎裕史の今日の一杯

【季節限定】西会津味噌チャーシューメン(1500円)

「会津喜多方ラーメンいわいや」が冬季限定ラーメンとして、同じ会津のご当地ラーメン『西会津味噌ラーメン』を11月1日から発売する。会津の出身である私も会津応援隊としてその試食会に参加してきた。(イベント前の話)
まず『西会津味噌ラーメン』とは?
『野菜の旨みが引き立つ濃厚味噌スープが美味の、西会津町のご当地グルメで、地元産の野菜と豚挽肉がたっぷり入った味噌ラーメン』とのこと。喜多方の醤油ラーメン・北塩原の山塩ラーメン・西会津の味噌ラーメンを『会津三大ラーメン(醤油・塩・味噌)』と呼ぶこともある。

この限定メニューを作るにあたってまずは味噌の選択から。西会津町の手作り味噌で、半世紀のおいしさを引き継ぐ『麟太郎みそ』(大豆・米麹・塩の3つだけを使用し、菌が生きている無添加生味噌)をベースに使用。そこに加えるのが会津坂下町(私の故郷)高砂屋商店の『米みそ』。この米みそは、『精選された特産大豆と、米どころ会津ならではの、たっぷりの米糀を使用し、会津盆地の風土で熟成された最高級のお味噌』。
たっぷりの野菜を炒め、ニンニクを加え、香ばしく、シャキシャキの野菜が甘めの味噌に相まって実においしくなる。麺は小西製麺の極太麺。通常の手打ちラーメンに使われている麺で幅広の太麺が濃いめの味噌味に負けずにパンチを出している。

通常の味噌ラーメンは1200円だが、味噌チャーシューメンにすると300円プラスで5枚のチャーシューが増える。(味噌ラーメンには挽肉は入るがチャーシューは入らない)これはお得だし、会津のチャーシューはおいしいので肉好きにはチャーシューメンをオススメ。

そしてもうひとつ。会津の名産に馬肉(馬刺し)があるが、会津では馬刺しをニンニクが入った辛味噌で食べる。これを発案し、定着させたのはなんと、あの力道山なのだ。馬肉を生で食べる文化が無かった時代に力道山が持参してきた辛味噌を付けてムシャムシャ生で食べ始めたのがきっかけ。その味噌も力道山から伝授され、地元の名物になったのだ。(『会津 馬肉 力道山』で検索するとこの話が出てくる)

「いわいや」では+100円でこの『会津旨辛みそ』がトッピングされる。『めっちゃ辛いけどうまみが抜群、伝説のプロレスラー力道山が愛用した辛子味噌を再現。食後無臭化にんにくを使用していますので、食後4時間後には、においが消える加工(個人差はあります)がしてあるので、にんにくの臭いを気にする方には、おすすめ。また、会津が生産日本一を誇るお種ニンジン(朝鮮人参)の根の粉末入り。滋養強壮に。』
西会津味噌ラーメンがやや甘めなので甘めが苦手な方は、この旨辛味噌を頼んで食べると辛さの中に旨味が爆発。辛め好きはクセになること間違いなし。

正直、この味噌ラーメンは季節限定にしておくのがもったいないウマさだが、作るのに手間がかかるので2-3カ月の限定発売としたいとのこと。ちょうど寒くなってきたところに身体の温まる味噌ラーメンはちょうどいいので、ぜひ、この機会に!

大崎裕史
大崎裕史

(株)ラーメンデータバンク取締役会長。日本ラーメン協会発起人の一人。東京ラーメンフェスタ実行委員長。1959年、ラーメンの地、会津生まれ。広告代理店勤務時代の1995年にラーメン情報サイト「東京のラーメン屋さん」を開設。2005年に株式会社ラーメンデータバンクを設立。2011年に取締役会長に就任。「自称日本一ラーメンを食べた男」(2024年6月末現在約14,000軒、約29,000杯実食)として雑誌やテレビに多数出演。著書に「無敵のラーメン論」(講談社新書)「日本ラーメン秘史」(日本経済新聞出版社)がある。