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2025年7月30日の大崎裕史の今日の一杯

チャーシューメンとミニソースかつ丼セット(1480円)+手打ちラーメン(背脂入り:980円)

会津喜多方RAMEN 二代目 いわいや@乃木坂/青山一丁目/赤坂

7/22~26のプレオープン後、2025年7月28日にグランドオープン。
プレオープン以前に新店情報を知ったときに「どこの二代目だろう?」という疑問と「会津喜多方RAMEN」という表現が気になっていた。喜多方では、あるいは喜多方の人は滅多に「会津喜多方」と言わないからだ。だから会津若松出身ではないだろうか?と直感的に思った。(私は会津坂下町出身)

三つの駅から同じくらいの距離なので銀座線・半蔵門線・千代田線から行ける便利さもあるが、連日の猛暑なので10分強歩くのがツラい私は六本木駅から「ちぃばす」を利用。(30分に一本なので要注意。)

この店に向かいながら十条にある「会津・喜多方らーめん愛絆(すずな)」の店主(会津若松出身)とまったく別件のやり取りをしていた。「愛絆」店主は前日に行ったようで「私も今、向かっています」と伝えたからか、お店に着くと開店前なのに入れていただき、歓待を受けた。どうやら「愛絆」店主から連絡が入ったようだ。(ビックリした〜)

運営は株式会社鶴我(つるが)。会津若松の名城「鶴ヶ城」から来ているのだろう。地元・会津若松や郡山、いわき、そして赤坂にも店舗を構えている。そして「二代目」の登場。会津若松の超人気店「めでたいや」創業者の若い息子さんだった。「めでたいや」は私が上京して以降、会津で一番リピートしていたお店。地元会津若松の伝統ラーメンとも違い、喜多方ラーメンとも違うタイプ。油多めで煮干しが効いたパンチのある味。一時期、板橋にも支店を出していたこともある。私のお気に入りでもあったので駒沢の「東京ラーメンショー」にも出ていただいた。店主も手伝いに来ており、久しぶりのご対面。「同じ味で出しているんですか?」と聞くと「ベースは同じですが二代目がアレンジして少し進化させています。」とのこと。

地下にあるこの店は靴を脱いで上がり、掘り炬燵式の客席は地方っぽい風情がある。席から口頭でチャーシューメンとミニソースかつ丼のセットを注文(前金制)。ソースかつ丼は会津若松のご当地名物料理でもあり、「めでたいや」の人気商品でもあった。それが食べられるとは、嬉しい。
ラーメンの真ん中には「寿」の文字入りなると。「めでたいや」「寿」なので「いわいや」はお祝いのお店という意味合いだろう。
スープは会津地鶏・川俣シャモのガラをベースに昆布と節、煮干し・帆立貝柱を加えた伝承スープ。
麺は喜多方の有名製麺所「曽我製麺」製の熟成多加水中太縮れ麺。かえしには地元の高砂醤油を使用した秘伝のタレ。
じんわりおいしい一杯。会津出身のみならず、多くの人に受け入れられるラーメン。
ソースかつ丼もおいしい。
続いて、手打ちラーメンも追加注文。今度は無料トッピングの背脂も入れてもらった。こちらはかなりの幅広極太縮れ麺。実に食べ応えがある。おそらくこちらは「牛乳屋食堂」(会津若松)や「食堂なまえ」(喜多方)に卸している小西製麺だと思われる。
スープを完飲すると丼の底には「ありがとうございました」の会津弁「ありがとなし」の文字が出てくる。

私の両親も亡くなり、三兄弟(姉、兄、私)は三人とも都内にいる。会津に帰る場所も無くなった。会津との縁も切れてしまいそうな状況に、いろんなことを思い出させる味わい。ちょっとしんみりしてしまった。
冷やしラーメンも食べたいし、また来よう!

お店データ

会津喜多方RAMEN 二代目 いわいや

会津喜多方RAMEN 二代目 いわいや

東京都港区赤坂7-5-33 ベルバン赤坂 B104(乃木坂)

このお店の他の一杯

大崎裕史
大崎裕史

(株)ラーメンデータバンク取締役会長。日本ラーメン協会発起人の一人。東京ラーメンフェスタ実行委員長。1959年、ラーメンの地、会津生まれ。広告代理店勤務時代の1995年にラーメン情報サイト「東京のラーメン屋さん」を開設。2005年に株式会社ラーメンデータバンクを設立。2011年に取締役会長に就任。「自称日本一ラーメンを食べた男」(2024年6月末現在約14,000軒、約29,000杯実食)として雑誌やテレビに多数出演。著書に「無敵のラーメン論」(講談社新書)「日本ラーメン秘史」(日本経済新聞出版社)がある。