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2022年8月10日の大崎裕史の今日の一杯

東京都足立区六町

らーめん鰹(鰹豚骨醤油)

Made in Tokyo らーめん松 @ 六町/北綾瀬(どちらも1km以上ある)

2022年4月21日オープン。店主は「凪」グループの創業期や「きび」グループにいて、浅草の「きび太郎」で店長を務めていた方。

私は基本コレクターなので同じお店に何度も行くタイプではない。なので、集まりで会うような店主以外はなかなか顔を覚えられない。しかし、「彼」(松本さん)の人懐っこさは覚えている。ドアを開けるなり、驚いた顔をして「あら〜大崎さぁ〜ん、お久しぶりです。」と。続いて「Twitterのフォロー、ありがとうございます。また会えたときにフォローバックのお願いしようと思ってました。」って、それ「店に来るまでフォローバックしません」って言ってるようなモンだよね(笑)。

田舎にでも帰ってきたかのような安心感がある。近くの子供も高齢者の方も来ている。まるで「ラーメンの原風景」のようだ。しかし、ここは紛れもなく今年4月オープンの新店。まだ3カ月半しか経っていない。それなのにお客さんから愛され、20年以上もこの地に居たかのような親しまれ方。普通のラーメンを出していても彼の人柄なら受け入れられるのではないか?

「ところで、この立地は実家?出身地?」と聞くと「2階に住める店を探していたら、ここに辿り着いたんですよ〜」と屈託なく笑う。彼の性格なら駅前よりも住宅街の方が似合うのかもしれない。

おっと、危うく、ラーメンのことを書かずに終わるところだった。
ラーメンは、らーめん鰹(鰹豚骨醤油)850円、らーめん醤油(あっさり中華そば)750円、らーめん塩(ごま油香る塩)750円、らーめん酸辣(米酢とごまラー油)900円、つけめん鰹鰹豚骨醤油)850円とトッピングなど。

自分の好きなラーメン(食べたいラーメン)をメインに掲げ、それが「鰹」。豚骨ベースの白湯に中華そばの清湯を合わせたもの。いわゆる豚骨魚介だが、魚介系は鰹だけ(鰹油、鰹節)なんだとか。
お店のコンセプトは『Made in Tokyo』を掲げるように「東京の業者様と作り上げる準東京ラーメン」。使用する材料は、豊島屋酒造の金婚正宗・天上みりん、近藤醸造のキッコーゴー丸大豆醤油、小野田製油所の玉締一番絞りごま油、横井醸造のヨコ井の酢、等々。麺は三河屋製麺の太縮れで心地良い。

実にいい店だった。醤油や塩が飯田橋の銘店「びぜん亭」や修業先の「きび」をリスペクトしたラーメンらしいので今度はそれを食べに行かなきゃ。

お店データ

Made in Tokyo らーめん松

Made in Tokyo らーめん松

東京都足立区神明南2-7-28(六町)

このお店の他の一杯

    大崎裕史
    大崎裕史

    (株)ラーメンデータバンク取締役会長。日本ラーメン協会発起人の一人。東京ラーメンフェスタ実行委員長。1959年、ラーメンの地、会津生まれ。広告代理店勤務時代の1995年にラーメン情報サイト「東京のラーメン屋さん」を開設。2005年に株式会社ラーメンデータバンクを設立。2011年に取締役会長に就任。「自称日本一ラーメンを食べた男」(2024年6月末現在約14,000軒、約29,000杯実食)として雑誌やテレビに多数出演。著書に「無敵のラーメン論」(講談社新書)「日本ラーメン秘史」(日本経済新聞出版社)がある。