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2023年5月22日の山本剛志の今日の一杯

千葉県木更津市巌根

ラーメン(800円)

東京湾アクアラインの木更津金田インターに近い通り沿いに2022年4月開店。開店の一報を聞いた時には驚いた。「沖食堂」は1955年創業の久留米ラーメンの老舗で、「ひろせ食堂」と並び「食堂系」とも称される。久留米ラーメンの中ではあっさりしたスープで、地元の中高生を中心に根強い人気を集めてきた。本店は2021年に代替わりと改築をしたが、この三代目は高校生の頃から弟子入りを懇願する事35年、店主から伝承されて開業したとの事。
 注文した基本の「ラーメン」は、豚骨をメインに鶏ガラも加えた白濁スープ。動物系のまろやさかは感じつつも、豚骨の強い臭いや油脂によるこってり感は控えめ。中細麺がスープをよく拾い、「久留米ラーメン食堂系」の穏やかな味を丼でまとめている。替え玉はなくて大盛対応なのも、博多ラーメンとの差異を表している。具もオーソドックスだが、ゆで卵が入るあたりに老舗の歴史を感じさせる。
 新築でスタイリッシュな内外装のこの店では、インパクトあるラーメンが出てきそうな雰囲気だが、老舗からの教えを守り通すような優しい味わい。
 一緒に、ハーフサイズの「焼きめし」も注文(ラーメンとのセットでつけられるハーフサイズは平日限定)。アツアツの中華鍋を力強く振り続けて炒められ、その音を聞くだけで期待が高まる。油分を控えつつ「パラパラチャーハン」とも異なる、「焼きめし」と呼ぶしかない香りと食感。ラーメンスープと交互に口にすることで、旨みが増幅されて楽しめる。
 「九州豚骨ラーメン」に様々な形で触れられる東京近郊でも、このスタイルに出会う機会は貴重。駅からは遠いものの、「三井アウトレットパーク木更津」から徒歩圏内。何かの機会に立ち寄ってみてほしいです。

お店データ

三代目 沖食堂

三代目 沖食堂

千葉県木更津市金田東5-4-1(巌根)

このお店の他の一杯

    山本剛志
    山本剛志

    ラーメン王。ラーメン評論家。1969年東京都生まれ、千葉県出身、東京都江戸川区在住。2000年放送の「TVチャンピオンラーメン王選手権」で優勝。20年間で全国47都道府県の約10000軒、約15000杯を食破。現在も年に500杯前後のラーメンを食べている。「アメーバトップブロガーとして「ラーメン評論家 山本剛志のら~マニア共和国」を毎日更新中」。KADOKAWA「ラーメンwalker」百麺人。他、各所で活動中。