4月1日は、つけ麺を考案し、世に広めた“伝説のラーメン職人”山岸一雄さんの命日で早くも10年になる。そしてそのつけ麺(特製もりそば)が発売されて70年。そんな年でもあり「お茶の水、大勝軒」では4月1日から4月15日まで「1955年 山岸一雄考案の味 復刻版 特製もりそば」を発売している。(6月1日~14日には「山ノ内大勝軒」で販売する予定。)
ちょうど先月、文藝春秋から発売された「ラーメンの神様が泣き虫だった僕に教えてくれたなによりも大切なこと」(著:北尾トロ)でも密着取材を受け、本になった「お茶の水、大勝軒」店主・田内川真介さん。「師匠のつけ麺の味を届けたい」と今回、創業当時を知る山岸さんの仲間にメニュー監修を依頼し「復刻版もりそば」をよみがえらせた。券売機で「もりそば」(1100円)を購入し、厨房へ食券を渡す際に「55年で」と言えば、復刻版を提供してくれる。
新しく建て直された店内は新しく、綺麗で広い。券売機で食券を購入し、それを持って厨房へ。半券を持って席で出来上がりを待つ半セルフシステム。(食べ終えたら自分で厨房へ返却。)
12分ほどで呼ばれ、もりそばを受け取る。麺は中太、つけ汁は少し濁りのある清湯。チャーシューとメンマが細切りにされ、つけ汁に入っている。ほぼ正方形の海苔が中央に鎮座。葱が散らしてあるのと一味の赤い粒が見える。
東池袋大勝軒を初めて食べたのはもう40年ほど前。その頃に食べたものよりは、甘辛酸もあり、見た目も含めてむしろ「丸長」に近い印象。もう少し完成度が低い方が「55年当時のもりそば初期の味」と思えるような気もするが、実においしいのだ(笑)。昔のレシピに合わせて作ってこうなったのか、そこからさらに「今食べてもおいしくなるように」調整したのかは、わからないが、おいしくできていた。
スープ割りは厨房前のセルフシステム卓(お冷やなどが置いてあるテーブル)に行くとポットが置いてある。ただし、それは通常メニュー用の魚介出汁。55バージョンだと厨房にひと声かければ、それ用のスープ割りがあるらしい。もっともスープ割り自体は55年当時は無かったはず。私の記憶だとつけ麺ブームが起きてからだった気がする。90年代後半に某大勝軒でスープ割りを頼んだら、通じなかったことがあったので。あるいは「つけ麺大王」本店(自由が丘)が1974年なので70年代後半にはあったかもしれない。
私は十分飲み干せる濃さだったのでそのまま完飲してしまった。
大勝軒に思い入れのある方、昔の大勝軒を食べてなくて食べてみたい方、つけ麺好きの若い方、ぜひ、食べてみてください!

















