「ホープ軒本舗」(1935年頃創業、吉祥寺は1978年)から「ホープ軒」(1960年創業、千駄ヶ谷は1975年)と「土佐っ子」(1970年代創業)が誕生し、さらに「ホープ軒」から「弁慶」(屋台は1972年創業、堀切の店舗は1985年、浅草店が1993年、門前仲町店が1995年)と「香月」(1973年屋台創業、店舗は1975年、恵比寿に1985年)が生まれ、東京豚骨醤油(背脂チャッチャ系)一大勢力ができあがった。「香月」の穴見さんも「弁慶」の西川さんもタクシードライバーからの転職というのが共通点。
ちなみに「村山ホープ軒」は、「ホープ軒」からの派生では無く、「ホープ軒本舗」で働いていた人が創業者の娘と結婚し、創業者と一緒に出した娘婿の店。それなのに店名も雰囲気も「ホープ軒」に近いというのが面白い。「阿佐ヶ谷ホープ軒」も「ホープ軒本舗」創業者の末娘さんの店で「ホープ軒本舗」分家。
そんな中での久々の「弁慶」。しかも門前仲町店。「鳥料理 有明」からの連食で、どちらも浅草開化楼なのだが、細麺と太麺で同じ製麺所でも大きな違い。
創業者の西川さんは、「ホープ軒」の味が好きで転職して修業に入り、独立してからも基本は「ホープ軒」の味を受け継いでいる。少し変えたのはスープに鶏も使うようになったのとさらにこってりにしたく、脂多めの“ギタギタ”(またはギタ)を設定したこと。これによってこってり好きの人気を得た。店名は、西川さんの子供の頃のニックネームから。
大手IT企業に勤めていた娘さんが家業の「弁慶」を継ぎ、今では社長になっているという話にもほっこり。
門前仲町店は1階が立ち食いで昔の堀切を彷彿とさせる。2階には席を用意。12時頃で数人待ちと相変わらずの人気。
らーめん900円の食券を購入し、しばし外で呼ばれるまで待つ。
「ギタ」にするかどうか、迷ったが“普通”の写真を撮りたかったのでそのままにした。
らーめん以外にも「中華そば」「みそらーめん」「とん塩らーめん」「つけめん」とあり、「ホープ軒」と比べてバリエーション豊富。
スープは、豚骨、豚肉、豚の頭、鶏肉、タマネギ、ショウガ、ニンニクを7時間煮込んだもの。そのスープを丼に入れ、浅草開化楼の太麺を茹で上げ、その上から背脂チャッチャ。そして具材を盛り付けて出来上がり。
何とも懐かしい風貌と味。でも古くさいわけではなく、実に“ラーメン”していて若い頃、「ラーメン食べたぁ〜い!」と思って食べたラーメンはこんな風にパンチがあったなぁ〜と懐かしむ。がっついて食べるラーメン。こういうラーメンもずっと残って欲しい。そう願う。
(参考文献「ラーメンマニアックス」「東京ラーメン系譜学」、弁慶HP)
















