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2022年10月9日の大崎裕史の今日の一杯

東京都文京区巣鴨

豚骨醤油ラーメン並

「田中商店」店主・田中さんが味作りに協力したという「前原軒」(武蔵小金井)は家系リスペクト。かなり家系を意識した作りだが、あえて「家」ではなく、「軒」にしたようだ。
先日、「せたが屋」グループがオープンした「がんくろ」(武蔵小山)は「ラーメン家」と「家」は付いているものの店主は「家系で修業してないので家系風」とあえて言い切っている。家系好きのマニアが来て「家系とは随分違う!」と言って怒って残して帰っていったことが話題になったが、ラーメンはそんなことも含めて楽しむものである。(と私は思う。)

京都のキラメキグループでは「イエケイノセカイ」という家系ラーメンの店がオープン。こちらはカタカナですが、東京ではひらがな店名がオープン。それが「こいけのいえけい」。

2022年10月6日仮オープン、10月10日グランドオープン。「らぁめん小池」グループ(株式会社イノセンス)の6店舗目(現存5店舗目)。「らぁめん小池」で不定期に限定として提供していた家系ラーメンが路面店として独立。ちなみに自社で配信したリリースでは「小池系列」という呼び方をしていた。なるほど。店主であり代表の水原さんは「鳥貴族」の店長などを経験した後に独立。横浜出身だったこともあり、満を持して“家系”を出店。

「らぁめん小池」について。2013年11月8日上北沢に「つけめん小池」としてオープン。2014年9月14日「らぁめん小池」へリニューアル。2018年2月17日、本郷三丁目「中華蕎麦 にし乃」オープン。2019年3月23日王子「キング製麺」オープン。2021年1月31日、本郷三丁目「ぷれじでんと」オープン(現在はグループのセントラルキッチン)。2021年6月1日淡路町・小川町「金龍」オープン。「らぁめん小池」は7年連続、「中華蕎麦にし乃」は4年連続、「キング製麺」は2年連続ビブグルマンを獲得。(麺好いブログより引用)

実にミシュランに好かれているグループである。これまでは清湯が主流だったが、メインが白湯系は初。ミシュランは都内において白湯系が少ないので逆に選ばれるのか、やっぱり選ばれないのか?
巣鴨の住宅街に出店。グループの知名度も上がってきているので立地はあまり関係ないのか、それとも勝算有りなのか。

主なメニューは豚骨醤油ラーメン並850円、大盛950円、魚介MIXつけ麺並900円(10/11から発売予定)
食券を渡すと麺の固さとニンニクを入れるかどうか、聞かれる。卓上におろしニンニクはあるので刻みニンニクのことかな。
まだグランドオープン前なので回転の悪さは改善されるかもしれないが、この日は開店8番目で着席最終順番。ラーメンが出てきたのは11時20分。

ほうれん草や海苔3枚は家系風だが、グループ各店舗で使用しているお馴染み低温調理のスライスチャーシューは家系では珍しい。玉ねぎも最初から。麺はグループ製で「キング製麺」のストレート。いろいろと違うがこれはこれで「こいけのいえけい」なのだから、十分楽しめる。

スープはかなり濃厚な豚骨鶏ガラ醤油味で実においしい。パッと似たような家系を思い出せなかったのでスープも「こいけのいえけい」ならでは、と言ってもいい。濃厚だが上品さを感じるのが面白い。丁寧に漉しているからなのかな。
いや〜新しい“家系”に出会ったようで面白いし、実においしかった。スープの玉ねぎをレンゲで拾っていたら、ほぼ完飲。玉ねぎ好きではあるが、それだけでここまでは飲まなかったはず。つまり、スープに魅力があったということ。
つけ麺が発売されたら、食べてみたい。

お店データ

こいけのいえけい

こいけのいえけい

東京都文京区千石4-25-6 夏野マンション102(巣鴨)

このお店の他の一杯

    大崎裕史
    大崎裕史

    (株)ラーメンデータバンク取締役会長。日本ラーメン協会発起人の一人。東京ラーメンフェスタ実行委員長。1959年、ラーメンの地、会津生まれ。広告代理店勤務時代の1995年にラーメン情報サイト「東京のラーメン屋さん」を開設。2005年に株式会社ラーメンデータバンクを設立。2011年に取締役会長に就任。「自称日本一ラーメンを食べた男」(2024年6月末現在約14,000軒、約29,000杯実食)として雑誌やテレビに多数出演。著書に「無敵のラーメン論」(講談社新書)「日本ラーメン秘史」(日本経済新聞出版社)がある。