千葉県では、「竹岡式ラーメン」「勝浦タンタンメン」「アリランラーメン」が「三大ラーメン」と呼ばれている。いずれも房総半島にある個性的スタイルのラーメンだが、それ以外にも「ここにしかないラーメン」がある。その代表格が「大ちゃんらーめん」。君津市の郊外にあって車でないと行きづらい場所で昼のみ営業。
駐車場から店頭を見れば、平日昼でも30人近い行列。メニューは「とんしお」「みそ」を基本に、ネギ・チャーシューの組み合わせ。他には餃子とライス。醤油味のラーメンが裏メニューにあると聞いて興味が湧いたが、久々の訪問という事もあって、味噌味から「ねぎみそ」をチョイス。
豚骨メインの濃厚なスープが甘みを加えた味噌ダレと絡み合って、力強い太ストレート麺を勢いよく啜れる。トッピングの「ネギ」はそれ自体の辛さと豆板醤の辛味が相まって、スープのまろやかさに奥深さと輪郭を与えてくれる。そして、このラーメンの更なるポイントはチャーシュー。スープと同様に、ハチミツらしき甘さを感じるタレがチャーシューに塗られていて、これが後を引く。チャーシューを焼く時にハチミツを塗る事はあるが、ここまでの甘さを感じる事は希少。肉自体の厚さもあって、脂の旨みが口の中で広がる。
同行者が頼んだ塩味の「とんしお」は、スープの旨みとタレの甘さが更に引きたてられていてインパクトあり。「小ライス」には刻んだチャーシューの端がのっているし、「大ちゃん餃子」は厚みある皮の中に、甘さを感じる肉餡が入ってたまらない。
どのメニューでも感じる独特な甘さが「大ちゃん」にしかない個性。代替のきかない味だからこそ、行列が絶えない名店になっていると思える。

















