なんとかデータベースラーメンカレーチャーハンぎょうざうどんそば
 
2017年7月29日の大崎裕史の今日の一杯

東京都世田谷区下北沢

スパイスラーメン

「路地裏カリィ侍.」というスープカレー店を10店舗ほど展開している会社のラーメン参入。元々、カレーの作り方が豚骨スープを取ったり、ラーメンに似た手法を取り入れているので、ラーメン店を出すのは必然の流れだったのかも?でも、10年かかったようだ。

というわけで簡単に言えば「カレーラーメン専門店」。スパイスラーメンと言えば西葛西に「卍力(まんりき)」という行列店があるが、そちらは「ラーメンにスパイスを加えて作った」スパイスラーメン。こちらは「スープカレーをラーメンにアレンジして作った」スパイスラーメン、という違いがある。

ラーメンとカレーはよく「日本の2大国民食」と呼ばれることが多いが、「カレーラーメン」は一部のご当地ラーメンとしては存在する(室蘭・苫小牧・三条)が、最大激戦区・東京ではなかなか定着しない。(「実之和」くらい。あのココイチですら秋葉原店のみ。)

そんな中、飲食激戦区の下北沢の路地裏でしかも2階という難立地で出店。親元の「路地裏カリィ侍.」を食べた事がないのだが、路地裏で成功しているのだろうか?「点と線」は相当話題にでもならないと集客が難しそうな場所にある。

スパイスラーメン950円を注文。不思議なものでカレー950円だと驚かないが、カレーラーメン950円だと「ちょっと高いな〜」という印象を抱いてしまうのも日本文化に慣れ過ぎたせいかも。しかし、食べてみるとなかなか重層感のあるスープで具材も多く、値段は気にならなくなる。豚骨・丸鶏・鰹節・昆布・煮干し・大量の野菜を長時間炊いた濃厚スープに、辛味を含めて計10種類のスパイスを合わせてカレーラーメンとして仕上げている。ちょっと油分が多めに感じるが、スープカレーとしては十分美味しい。そこに中太縮れ麺が入っており、持ち上げ及び絡まり具合は絶妙で実においしい「カレーラーメン」である。でも、やっぱり最後はライスで締めたくなってしまうのは悩ましい。辛さ増しやトッピング、ライスなどを頼むとラーメンとしてはかなりの金額になってしまうがそのあたりが成功の鍵になりそう。

お店データ

スパイスラーメン 点と線.

スパイスラーメン 点と線.

東京都世田谷区北沢2-14-5 イスズビル2F(下北沢)

このお店の他の一杯

    大崎裕史
    大崎裕史

    (株)ラーメンデータバンク取締役会長。日本ラーメン協会発起人の一人。東京ラーメンフェスタ実行委員長。1959年、ラーメンの地、会津生まれ。広告代理店勤務時代の1995年にラーメン情報サイト「東京のラーメン屋さん」を開設。2005年に株式会社ラーメンデータバンクを設立。2011年に取締役会長に就任。「自称日本一ラーメンを食べた男」(2024年6月末現在約14,000軒、約29,000杯実食)として雑誌やテレビに多数出演。著書に「無敵のラーメン論」(講談社新書)「日本ラーメン秘史」(日本経済新聞出版社)がある。