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2025年6月3日の大崎裕史の今日の一杯

東京都八王子市めじろ台

塩とんこつラーメン並(900円)

70年前の九州豚骨ラーメンの製法をそのまま受け継いでいる(?)ラーメンが八王子にあった!

八作@八王子(めじろ台/西八王子)

店内のチラシによると初代店主が久留米市の「清陽軒(屋台)」(チラシでは西陽軒となっているが“清”が正しいと思う。)で修業の後、昭和32年大分県臼杵市にて「八作」開業。(清陽軒の創業は昭和27年(1952年))
基本的なスープ作りはそのまま二代目に受け継がれた。そして三代目となる八王子「八作」店主が初代に頼み込み、臼杵で修業をし、2004年八王子に「八作」をオープン。こんな貴重なお店(味)を八王子で20年も続けてきたのに、まったく知らなかった。昨年、この店の存在を知り、ようやく行くことができた。

土曜の13時頃、カウンター15席ほどがほぼ満席。
メニューは塩とんこつラーメン並900円、大盛1000円、塩とんこつチャーシューメン並1100円、大盛1200円のみ。
(ライス150円、半ライス100円、高菜100円、のり150円、替え玉150円。ランチセットメニューあり)

塩とんこつラーメン並を口頭注文(後会計制)。
スープは一見、清湯にも見えるが薄めの白濁(茶濁)。見た目は薄そうに見えるが豚骨ダシは十分。店で10時間ほど炊いているらしい。スープに臭みはなく、10時間煮込んだ!というほどの濃厚さはないのだが、旨味が十分ある。
麺はちょっと意外性のある中細少し縮れ。店内貼り紙に「直麺も可」とあり、そちらは九州っぽいのかも?固さの希望は聞かれなかったし、表示も無い。
具は、チャーシュー二枚、もやし、茹で玉子1/2、海苔、青ネギ。柔らかく煮込まれたチャーシューもいいが、特筆すべきは丁寧にヒゲを取られたもやし。地元の人に聞くとスタッフが厨房内で一本ずつ取っていたとか。
一般的にイメージする「九州豚骨ラーメン」ではないのだが、久留米発祥の屋台時代はこういうラーメンだったのかな?と思いながら食べることができるラーメン。ラーメンデータベースでは93.59ポイントと高評価。素晴らしい。気が付かなかったことが恥ずかしい。

お店データ

八作

八作

東京都八王子市並木町14-19(めじろ台)

このお店の他の一杯

    大崎裕史
    大崎裕史

    (株)ラーメンデータバンク取締役会長。日本ラーメン協会発起人の一人。東京ラーメンフェスタ実行委員長。1959年、ラーメンの地、会津生まれ。広告代理店勤務時代の1995年にラーメン情報サイト「東京のラーメン屋さん」を開設。2005年に株式会社ラーメンデータバンクを設立。2011年に取締役会長に就任。「自称日本一ラーメンを食べた男」(2024年6月末現在約14,000軒、約29,000杯実食)として雑誌やテレビに多数出演。著書に「無敵のラーメン論」(講談社新書)「日本ラーメン秘史」(日本経済新聞出版社)がある。