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2017年7月12日の大崎裕史の今日の一杯

宮城県仙台市若林区愛宕橋

白ふじそば

先日発表になった「ミシュランガイド宮城版」でも掲載されたお店。
2015年12月オープンだが、随分と東京のラーメンを研究しているように思う。店名は「荒町商店中華そば ふじやま」だが、煮干しラーメン専門店と言って良い。U字型のカウンターに奥に厨房、ギリギリ遠目にラーメン作りを見学はできる。
基本のメニューは「追いサバ節そば」と「白ふじそば」。二人で行ったので両方の基本メニューを注文。(サバ節が780円、白ふじが680円)
「追いサバ節そば」780円は鶏ベースのやや白濁スープに煮干しを大量に用い、なかなかの濃いスープを作成。かなりインパクトがあった。煮干しだけで濃くしているわけではないのでいわゆる「ごくにぼ」とはちょっと違った味わい。
「白ふじそば」680円は白口煮干しメインに、他の煮干しも加え、淡口醤油でまとめており、パッと見、塩味にも見える仕上げ。動物系は使用しておらず、それでいて十分な旨味と風味がある。個人的にはこちらが好みだった。というよりもかなりおいしい。最初に東京のトレンドを研究している、と書いたがこの2種類の組み合わせは新しい。ちょっと東京でも経験がない。新しいタイプの「煮干し中華そば」スタイル。
そして地元のラーメン好きが言うにはこの店の「替え玉」は宮城初ではないか、と。それは首都圏で言う「和え玉」のことで「味付替玉」150円と呼んでいる。仙台でもこの「味付替玉」は増えていくのではないだろうか?その際の名称(和え玉か味付替玉か)によって、首都圏による影響か、この店の影響かがわかる。
店内には「本日のにぼし」と書かれた告知があり、使用した煮干しとその産地が書いてある。これは首都圏煮干店で使っていた手法。
ラーメン作りは店主がほとんど一人で作っており、運びや接客を含めて二人のスタッフが担当。そのせいもあり、提供に若干時間がかかる。また、麺茹で用のタイマーが止まるまで音を止めないのでちょっとうるさい。
でも、全体的にはとってもいい店ができたなぁ〜という印象。仙台にも煮干しラーメンがもっともっと増えていきそう。

お店データ

荒町商店中華そば ふじやま

荒町商店中華そば ふじやま

宮城県仙台市若林区荒町171(愛宕橋)

このお店の他の一杯

    大崎裕史
    大崎裕史

    (株)ラーメンデータバンク取締役会長。日本ラーメン協会発起人の一人。東京ラーメンフェスタ実行委員長。1959年、ラーメンの地、会津生まれ。広告代理店勤務時代の1995年にラーメン情報サイト「東京のラーメン屋さん」を開設。2005年に株式会社ラーメンデータバンクを設立。2011年に取締役会長に就任。「自称日本一ラーメンを食べた男」(2024年6月末現在約14,000軒、約29,000杯実食)として雑誌やテレビに多数出演。著書に「無敵のラーメン論」(講談社新書)「日本ラーメン秘史」(日本経済新聞出版社)がある。