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2025年5月29日の大崎裕史の今日の一杯

東京都武蔵野市井の頭公園

汐のつけソバ小(1200円)+醤油の旨味ソバ(1300円)

先日、ここで修業し、独立した「なんぞ」(仙川)に行った。そしてこの店の師匠が土曜日にオープンした「MOJO HAND」(日の出町)にも行った。そうなるとここにも来たくなるのが必然。というわけで行ってきました。

話は変わりまして、私がよく聞かれる質問。
「並ばずに食べられるおいしいラーメン店、ないですか?」
その時に答えるお決まりの回答。
「今はネットが普及しているのでおいしいとすぐに広まってだいたい行列店になっちゃいますよね〜」
でも、ここは、こんなにおいしいのに並ばずに食べられました。
(ただし土日は並びます。)
Tombo@吉祥寺
2017年オープン。数少ない「地雷源」のDNAを受け継ぐお店。
昨年秋に発売された「TRYラーメン大賞」(講談社)では、名店部門の「しょう油」「しお」「つけ麺清湯」で入賞し、三部門で掲載されている。つまり、『何を食べてもおいしい』ということだ。
そしてその本を眺めていたら「汐のつけソバ」の麺の器に和風出汁が入っている。ネットのレビューを見てみると昆布水と書いてあるのと和風出汁と書いてあるのと、何も入ってないのがある。自分の記録を見てみると、なんと!食べてないことに気が付いた。こりゃ大変、と慌てて食べに行ったが出汁も昆布水も入っていなかった。聞くと「今はこれで出しています」とのこと。もう開店から8年経つのでいろいろ安定したのかと思ったら、まだまだ試行錯誤して進化しているのね。塩味のつけ麺は麺に塩味が絡みにくいので難しいと思っているがここのはそういうこともなく、じつにおいしかった。スープ割りして完食完飲。
そして久しぶりだったので、醤油の旨味ソバも連食。いや〜、やっぱりおいしい。並ばずにこれが食べられるのなら、毎月でも食べに来たいくらい。だがしかし、ここは吉祥寺駅から800mとなかなかの距離。足腰が弱っている私にとっては悩ましい距離。今日は西荻窪からバスで近くまで行けることがわかった。立教女学院行きに乗り、水道道路西で降りると店まで230m。でも、20分に一本なのでタイミング次第。(帰りはいいタイミングのバスがなかったのでちょうど来たタクシーに乗ってしまった。)
店主がラーメン作りに集中しているときは恐いくらいで話しかけにくいが、ひと段落したときに話しかけると柔和な笑顔がとてもいい。仙川にできたお弟子さんのお店「なんぞに行ってくださってありがとうございます」と弟子思いでもある。「鯉谷さん(師匠)の所にも行ったんですね。読みました。」ともちろん、師匠想いでもある。もう少し定期的に通いたいお店。

お店データ

Tombo

Tombo

東京都武蔵野市吉祥寺南町4-16-12 リヒトハイム101号(井の頭公園)

このお店の他の一杯

大崎裕史
大崎裕史

(株)ラーメンデータバンク取締役会長。日本ラーメン協会発起人の一人。東京ラーメンフェスタ実行委員長。1959年、ラーメンの地、会津生まれ。広告代理店勤務時代の1995年にラーメン情報サイト「東京のラーメン屋さん」を開設。2005年に株式会社ラーメンデータバンクを設立。2011年に取締役会長に就任。「自称日本一ラーメンを食べた男」(2024年6月末現在約14,000軒、約29,000杯実食)として雑誌やテレビに多数出演。著書に「無敵のラーメン論」(講談社新書)「日本ラーメン秘史」(日本経済新聞出版社)がある。