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11月も終わりに差し掛かったある日
僕は冷え切っていた。

急な寒さに奪われた体温によって
思い出を失った喪失感によって
しかしながら Still in the dark
この闇はそんな僕に容赦なく襲いかかる。

現実から逃れるように目をこらすと
一つの看板が僕の網膜に突き刺さった



そう書かれた看板が Still in the dark
この暗闇に唯一の希望という名の光を灯していた。

シックな黒をベースに細いデザイン性の高い漢字を
マークに店を構えている程よく意識の高いのがよくわかる。

早速那珂に入るとラーメン店の気軽さを保ちつつ
女性が1人でも入りやすい店構えになっている。

丼は流行の円錐型、座席数は20席ほどだろうか
厨房を含め全体のバランスを考えた席数であることがわかる。

店主は35歳前後、特別愛想がいいわけではないが
柔らかい物腰とテキパキした動きが好印象だ。
あと、なんかギャルもいた。

早速食べてみると何といえばいいのだろうか
冷え切った僕の体に入り込んできた液体が
様々な動物や植物とかの体内で合成された
グルタミン酸ナトリウムに酷似した
多くの成分が溶け込んだ熱した水であることは想像できる。
当たってるかわからないが。

少なくともそれが僕の冷え切った心を
温め、満たしてくれたのは事実だった。

そうか、喪失感というのはもしかしたら
新しい何かに出会うためのスパイス(香辛料)なのかもしれない。

それに気づくことが出来て、
僕は店に入る前とは打って変わって
明るい気持ちになっていた
気がついたら僕は dance in the dark
無人の宵闇を照らす無邪気な笑顔で
踊りながら帰路に就くほどに満たされていたのだった。

しかしながら、プラス150円の大盛りでは
僕の胃袋を満たすことは出来なかった。

それだけがただただ心残りである。

~fin~

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