なんとかデータベースラーメンカレーチャーハンぎょうざうどんそば
 

「旨み鷄だし 塩  味玉ラーメン ¥950」@生粋 花のれんの写真平日 晴天 13:00 先待ち6名 後待ち3名

一ヶ月前の訪問後に近々の再訪を決めていた茗荷谷へと向かう。私が住んでいた頃は激戦区の池袋に圧されて、天神下にあった超有名店の他は数える程も無かったと思われるラーメン不毛地帯の文京区に現れた期待の星だ。と言ってもオープンしてしばらく経ちますし文京区と言えど豊島区寄りなのは承知の上ですが。

本日は未食の塩系を求めて池袋を経由して丸ノ内線にて向かう。迷うはずのない単純な道のりを進むと店先が見えてきた。やはり13時という時間帯なので行列は必至だ。遠くからも歩道の行列が目に入ってきた。

先日に行った四谷三丁目の超人気店の行列は私のようなオジさんばかりで服装の色もグレーっぽかったが、こちらは違ってカラフルで鮮やかな色彩だ。例えるなら西船橋から中山競馬場へ向かう人の群れと舞浜駅からディズニーランドへ向かう人の群れの色の違いほどだ。

順調に列は進み10分で入店となる。券売機でお目当ての食券を購入し中待ち席で待機。すぐにテーブル席に昇格。テーブルで相席しないのがこちらの流儀のようだ。ありがたく広くテーブルを使わせてもらう。

そこから10分ほどで我が杯が到着。白磁の切立丼の中の姿は現代に現れたエルドラドのように光り輝く。気品と色香を併せ持つ憂いあふれる表情。

まずはそのエルドラドのような黄金色のスープをひとくち。塩系にしては珍しく初動から貝類の旨みが先導します。スープの温度が熱くないのはコハク酸の旨味を感じさせる為だとしたら得策なので低めの温度はやむを得ないかも。もちろん地鶏系出汁の土台があればこその貝出汁の旨味が発揮されているのだと思う。

その貝と鷄の出汁の重なりを活かすように塩ダレは穏やかに味の輪郭を形成する。尖ったとこのない塩ダレはスープの中でも出汁を効かせる為に後ろ盾となって存在している。

麺は他店では見たことない形状の中細麺で微かに縮れている。ハリがあってコシも強い好みの麺なのが箸先からも伝わってくる。麺のちぢれの影響でスープが飛び散る事など御構いなしに一気に麺を啜ると口中に小麦の風味というより、もはや小麦味が口の中で躍動する。正直言って他の95%以上の麺は集中しないと小麦の甘みを感じることが出来ないが、この麺は違う。ただ単に口にするだけで口の中が小麦畑になる。さらに啜った時のちぢれが唇に伝わり感覚的にも歓びを与えてくれる。スープのコハク酸特有の塩気と旨みと、麺の小麦の甘みがスパイラルとなって胃袋に落ちていく。この相互関係は他に類を見ない。

具材は豚肩ロースの低温焼豚を食べやすく二枚にカットしてある。前回は部位違いに思ったが間違いでした。先に赤身の強い方から食べるとかなり薄切りなのでサッパリと食べられるが食感が少しある方が好みだ。一方の脂身の多い部分はマリネ液が脂身にしっかりと浸透しているのでスパイシーで油っぽく感じない。

味玉は今回も追加して良かったと思うクオリティ。箸にもレンゲにも収まろうしないパンパンに膨らんだ白身をようやくレンゲで捕らえて噛もうとする。風船のような味玉は噛むと破裂しそうで怖いくらいだが、いざ噛むと黄身はネットリと糊状にまとわりつき魚介出汁を存分に含んでいる。しかし味付けは品良く、玉子本来の旨み以上のポテンシャルを発揮している。オークションサイトなら250円を付けてでも落札したい味玉だ。

メンマ代わりのタケノコは和風の味付けで出しゃばらずに食感のアクセント役を務める。忘れていたサイコロ焼豚は今回は、ほぼ脂身だったのでおじさんには少しきつかった。

薬味は前回と同じく青ねぎと白ねぎだったが、このバランスは偶然ではないらしく二種類のネギを添えている手の込んだ仕事だった。もちろん意味を成していて青ねぎの爽やかな清涼感のある香りと白ねぎの強い風味がスープにも麺にも焼豚にもアクセントを持たせていた。

あっと言う間に麺も具材も完食したが麺を食べる際にあれだけ感じた貝類の旨味は必ず時間差で塩気となり襲いかかってくる事を知っているのでスープを飲み干すことに躊躇した。しかしあまりの旨さに少しだけと飲んだら思ったほどの塩分を感じない。最初から熱くなかったスープで感じた塩気が最大限だったのかもと信じてスープを飲み干した。姿は見えなかったが最後に柚子の香りが鼻に抜け幸せが訪れた。

ここまでなら本当に良かったのだがスープを飲み干して席を立ち店を後にした直後に更なる塩分の時間差攻撃を受けてしまった。やはり貝類のエキスは後を追ってくる事を再確認した。

しかし自己責任ながら大変おいしくいただいた事に感謝しながらCX系テレビドラマの「振り返れば奴がいる」の主題歌 チャゲ&○鳥さんの ♪ YAH YAH YAHを口ずさみながら帰路へつく一杯でした。

投稿 | コメント (0) | このお店へのレビュー: 2件

コメント

まだコメントがありません。