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平日 晴天 14:05 先待ち5名 後待ち3名新企画の〝第一回 乗換なしで連食の旅 日比谷線編 vol1〟の後編である。この企画は各公共交通機関で一度も乗り換えせずに同一路線内で連食をするというもので相互乗り入れでの路線名が変わるのはOKとし、あくまでも乗換をしなければ良しとする。但し同店内や同駅内での連食は不可とする自身に課せたバカげた企画である。現在は草加市の獨協大学前で白河系中華そばを食べて再び日比谷線で御徒町へと移動中だ。連食と言っても一時間以内の連食はさすがに厳しいお年頃なので御徒町で散歩でもしながら腹ごなしする予定である。こんな時には昼の部が14時までの店よりは通し営業もしくは15時までの営業が連食するには有難い。そんな理由も加味して選んだのがこちらの店だ。再訪になるが前回の印象も良く非常に楽しみだ。仲御徒町に12時前に着いたが気力、胃力ともに衰えを隠せずしばし上野界隈を散策する。ぽかぽか陽気の上野公園を二時間ばかり歩いているとようやく胃袋にラーメン一杯分の収納スペースが出来たので新鋭の人気店であるこちらへと向かった。平日のゴールデンタイムを過ぎても行列が絶えない並びの列に食券を購入してから続いた。この時間にもなるとわんたん麺や鴨汁つけそばは品切れで選択の余地は少ないが二食目の私には問題なく基本のお題だけを発券。10分せずに入店の案内がかかりカウンターに着席。店内はホール担当を含めた四人体制で営まれるが、独特な畳仕上げのカウンターが目を惹くと言うか狭さが気になって仕方ない。印象としては四ヶ月前よりも店内の汚れが目立ち清潔感には欠けるが採点には考慮しないので目の前のラーメンに集中する為に心を落ち着かせ待つ。着席後すぐの3分ほどで我が杯が到着。遊郭の花魁の高下駄のように高い反高台丼の中の姿はTHE 鴨そばで、名は体を表す容姿だ。トッピングも追加してないのでシンプルの極みで目の前に現れた途端にあふれ出す鴨と葱の香りが止まらない。名は香りも表すのだ。まずは粒子の大きな鴨油をまとった香染色のスープをひとくち。何と言っても鴨だしと鴨油が優先して口の中を一気に支配する。水で流そうとしても落ちない口内の油分は界面活性剤でも使用しない限り落ちそうにもない強さがある。ジビエの強さを思い知った。濃いめのカエシも油分に守られ角を隠しまろやかに感じる。簡単な計算方法で作られたとは思えない深みのあるスープ。麺は全粒粉のストレート中細麺で田舎蕎麦のような麺肌がスープを持ち上げ唇から胃袋までを隈なく満たして滑り落ちていく。シンプルな鴨だしにはお似合いの麺だと思う。ここまでは前回同様に感動しながら進んできたが具材を食べた途端に風向きが変わった。最初に食べた具材は鴨チャーシューだったが、合鴨なのに真鴨に近い香りがした。これだけを聞けば真鴨寄りの良質な合鴨と思えるが下処理がクセのない合鴨仕様だったとしたら臭みを感じるのは当然の事だ。結局は下味が足りないので個性を超えた嫌味な鴨臭さとなって出てしまっている。毎日仕入れる合鴨ロースの肉質の違いに気づかずに同じ仕込みをした結果ではないだろうか。三種類の葱の中から二種類を選べるといった食べ手にとっては嬉しいサービスも鴨と葱を名乗るに恥じない演出だ。今回は白太葱と千住葱の笹切りをチョイス。先に麺と一緒に千住葱の笹切りを食べてみるとさすがの千住葱ならではの香りが立ち、独特の食感も見事に表現されている。香りと食感の両方を引き出す笹切りにした店側の狙い通りの作戦に見事にはまった。しかし前回も選んで大満足だった白太葱が非常に残念な薬味だった。ひとつは焼きが足りない事。白ねぎはじっくりと火を通す事でしか甘みは生まれず、今回のように矢継ぎ早に焦げ目をつける為だけに焼かれた白ねぎからは甘みを感じるどころか辛味が残っている。これではせっかくの千住葱がもったいない。更には焼き葱を丁寧にマリネしていた前回の物とは比較にならないくらいに繊維の残る手抜きのマリネだった。人気の親子丼と合わせて食べる客が多いので元々少ない量のラーメンを完食完飲したが具材には残念な気持ちになった。ちなみに穂先メンマも入っていたが、いつのまにか麺と一緒に食べてしまっていたようだ。それほどの存在感しかなかった言っても良いだろう。新企画の今回の旅も終わりを迎えようとしているが、企画のルールを守れた事には満足しつつも全体的にはホロ苦いスタートとなった。しかし無限に広がるルートがあるだけに精力的に次回以降も推し進めていく決意を固めた。常に行列の出来る繁盛店になっても屋号に掲げた鴨肉と葱だけには常に全力で向き合って欲しいと心から願う一杯でした。今回の旅のおさらい 移動距離 45キロ 乗車時間 119分通過駅数 のべ38駅 乗車運賃 896円(IC運賃)
新企画の〝第一回 乗換なしで連食の旅 日比谷線編 vol1〟の後編である。
この企画は各公共交通機関で一度も乗り換えせずに同一路線内で連食をするというもので相互乗り入れでの路線名が変わるのはOKとし、あくまでも乗換をしなければ良しとする。但し同店内や同駅内での連食は不可とする自身に課せたバカげた企画である。
現在は草加市の獨協大学前で白河系中華そばを食べて再び日比谷線で御徒町へと移動中だ。連食と言っても一時間以内の連食はさすがに厳しいお年頃なので御徒町で散歩でもしながら腹ごなしする予定である。こんな時には昼の部が14時までの店よりは通し営業もしくは15時までの営業が連食するには有難い。そんな理由も加味して選んだのがこちらの店だ。再訪になるが前回の印象も良く非常に楽しみだ。
仲御徒町に12時前に着いたが気力、胃力ともに衰えを隠せずしばし上野界隈を散策する。ぽかぽか陽気の上野公園を二時間ばかり歩いているとようやく胃袋にラーメン一杯分の収納スペースが出来たので新鋭の人気店であるこちらへと向かった。
平日のゴールデンタイムを過ぎても行列が絶えない並びの列に食券を購入してから続いた。この時間にもなるとわんたん麺や鴨汁つけそばは品切れで選択の余地は少ないが二食目の私には問題なく基本のお題だけを発券。10分せずに入店の案内がかかりカウンターに着席。
店内はホール担当を含めた四人体制で営まれるが、独特な畳仕上げのカウンターが目を惹くと言うか狭さが気になって仕方ない。印象としては四ヶ月前よりも店内の汚れが目立ち清潔感には欠けるが採点には考慮しないので目の前のラーメンに集中する為に心を落ち着かせ待つ。
着席後すぐの3分ほどで我が杯が到着。遊郭の花魁の高下駄のように高い反高台丼の中の姿はTHE 鴨そばで、名は体を表す容姿だ。トッピングも追加してないのでシンプルの極みで目の前に現れた途端にあふれ出す鴨と葱の香りが止まらない。名は香りも表すのだ。
まずは粒子の大きな鴨油をまとった香染色のスープをひとくち。何と言っても鴨だしと鴨油が優先して口の中を一気に支配する。水で流そうとしても落ちない口内の油分は界面活性剤でも使用しない限り落ちそうにもない強さがある。ジビエの強さを思い知った。濃いめのカエシも油分に守られ角を隠しまろやかに感じる。簡単な計算方法で作られたとは思えない深みのあるスープ。
麺は全粒粉のストレート中細麺で田舎蕎麦のような麺肌がスープを持ち上げ唇から胃袋までを隈なく満たして滑り落ちていく。シンプルな鴨だしにはお似合いの麺だと思う。ここまでは前回同様に感動しながら進んできたが具材を食べた途端に風向きが変わった。
最初に食べた具材は鴨チャーシューだったが、合鴨なのに真鴨に近い香りがした。これだけを聞けば真鴨寄りの良質な合鴨と思えるが下処理がクセのない合鴨仕様だったとしたら臭みを感じるのは当然の事だ。結局は下味が足りないので個性を超えた嫌味な鴨臭さとなって出てしまっている。毎日仕入れる合鴨ロースの肉質の違いに気づかずに同じ仕込みをした結果ではないだろうか。
三種類の葱の中から二種類を選べるといった食べ手にとっては嬉しいサービスも鴨と葱を名乗るに恥じない演出だ。今回は白太葱と千住葱の笹切りをチョイス。先に麺と一緒に千住葱の笹切りを食べてみるとさすがの千住葱ならではの香りが立ち、独特の食感も見事に表現されている。香りと食感の両方を引き出す笹切りにした店側の狙い通りの作戦に見事にはまった。
しかし前回も選んで大満足だった白太葱が非常に残念な薬味だった。ひとつは焼きが足りない事。白ねぎはじっくりと火を通す事でしか甘みは生まれず、今回のように矢継ぎ早に焦げ目をつける為だけに焼かれた白ねぎからは甘みを感じるどころか辛味が残っている。これではせっかくの千住葱がもったいない。更には焼き葱を丁寧にマリネしていた前回の物とは比較にならないくらいに繊維の残る手抜きのマリネだった。
人気の親子丼と合わせて食べる客が多いので元々少ない量のラーメンを完食完飲したが具材には残念な気持ちになった。ちなみに穂先メンマも入っていたが、いつのまにか麺と一緒に食べてしまっていたようだ。それほどの存在感しかなかった言っても良いだろう。
新企画の今回の旅も終わりを迎えようとしているが、企画のルールを守れた事には満足しつつも全体的にはホロ苦いスタートとなった。しかし無限に広がるルートがあるだけに精力的に次回以降も推し進めていく決意を固めた。
常に行列の出来る繁盛店になっても屋号に掲げた鴨肉と葱だけには常に全力で向き合って欲しいと心から願う一杯でした。
今回の旅のおさらい
移動距離 45キロ
乗車時間 119分
通過駅数 のべ38駅
乗車運賃 896円(IC運賃)