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平日 晴天 12:05 先客17名以上 後客10名〝ハイソでセレブなリッチ麺めぐり〟今週は千円を超える高級ラーメンを食べるという贅沢な一週間を過ごしている。六本木で偶然に見つけた新店を皮切りに、翌日は西日暮里の老舗人気店を巡り、本日の目的地に選んだのが麻布十番で50年以上に渡り高級中華料理店を営まれているコチラだ。夜の会食で利用したことはあるが、ラーメンだけのために訪れるのは初めてである。昼時のピークは避けたかったがグズグズと支度をしているうちに11時半近くになってしまった。できれば12時前には現着したいと慌てて 都バス 06系統 新橋行に乗り込んだ。普段はあまり利用することのないバスルートで桜の散り始めた明治通りを進んでいくと25分ほどで最寄りの麻布十番バス停に着いた。そこからは知った商店街を歩いていくと店先が見えてきた。高級感のあふれる店構えが誰しもを寄せ付けない雰囲気を醸し出す。12時を少し過ぎてしまったので満席を心配しながら恐る恐る扉を開けると一階のテーブル席がひとつだけ空いていた。なんとかギリギリで席を確保すると、卓上のメニューからじっくりと品定めをする。最安値でも1900円を超えるラインナップの中からカタカナ表記で「チャーシュメン」の文字を見つけた。タイトルは「醬肉皇麺」と堅苦しいが〝醤油味の汁そば〟との説明があったので即決してスタッフにオーダーを告げた。店内を見渡すと二階席にどれだけの客が入っているかは分からないが、食事を終えた団体客が何組も階段を降りてくる。数えられただけでも10名は越えていた。その客層は大企業の重役クラスのような面々ばかりで威圧感がある。それに引き換え一階の客層は、階段の昇り降りを嫌ってか高齢者の方が多い。高齢者といっても上品で、牛肉に例えるならば国産和牛のA5ランクのようだ。外国産の何が入っているか分からない牛ミンチのような私とは別世界の方々である。私の隣席にはベビーカーで赤ちゃんを連れた若奥様がお一人で高級中華ランチを楽しんでいる。この人たちにとっては普通の日常で〝高級〟などとは微塵も思ってないのだろうが。そんな社会の縮図と不平等な世の中を感じながら、前菜代わりに出された刻み青唐辛子の醤油漬けをつまんで待っていると10分足らずで我が杯が到着した。その姿は白磁に季節の桜の絵柄が描かれた中華高台丼の中で豪華絢爛とは言いがたい景色を浮かべている。ビジュアル的には高値に見合わない姿だが、価格設定は評価の対象にせずラーメンの味だけを採点基準にすると決めているので値段のことは忘れて目の前のラーメンに向き合う。まずは少し陰りのある檜皮色のスープをひとくち。中華スープの〝湯〟の中でも〝清湯〟でも〝白湯〟でもなく、明らかな〝上湯〟であることが旨みの強さから感じ取れる。鶏や牛や香味野菜の旨みをはるかに超える豚由来の旨みが他を圧倒している。それは世界三大ハムのひとつにも挙げられる金華火腿にも使われる金華豚の旨みの強さだ。この上湯には中華香辛料の香りを極力少なくし、金華火腿の独特の香りを押し出すようにしてあると感じた。よって中華料理店の汁そばにありがちなクセを感じさせない穏やかなスープに仕上がっている。これに合わせる醤油ダレも塩気や酸味をハッキリと与えているが過度にならない塩梅で止めてある。麺は透明感のある中細ちぢれ中華麺。液面にはほとんど姿を見せない麺を引き上げてみると、滑らかそうな麺肌が浮かび上がった。口に運ぶと口当たりは柔らかいが食感となると少し物足りなさもある。これは高級中華料理店の汁そば類によくある組み合わせだった。やはり中華料理の世界では、麺も〝上湯〟を楽しむための具材のひとつなのだろうか。グルテンの強い麺がマイブームになっている私には寂しい印象の麺だった。具材は豚肩ロースの吊るし焼き焼豚が六枚入っている。小ぶりの上に薄切りなので広東式叉焼の肉々しい食感は楽しむ事ができない。表面の蜜ダレもあまり感じず、パサついた食感からは赤身本来の旨みも抜け出してしまっているように思えた。せっかくのチャーシュー麺にしたのを悔いてしまうほどに残念な仕上がりだった。メンマは細いタイプが添えてあり、唯一と言ってよいほどに中華特有の香辛料が香っていた。八角や丁子の香りがアクセントをつける程度のほのかな香りが個性を与える。少しヌメリのある食感も面白くオリジナリティのある細メンマだった。豚ミンチもスープの底に沈んでしまったが、大量に入っていた。メンマ同様に香辛料を利かせた肉味噌は具材としても薬味としても存在感を発揮していた。薬味は無数にスープに浮かんだ白ネギの小口切りが軽やかな甘みと口当たりを担当する。青みは小松菜の葉先だけを添えてあるが、青菜特有の軽い苦味がリセット役を果たしていた。最終的には大量のスープのせいもあって飲み干すことは出来なかったが、チャーシュー以外の具材と麺は完食していた。今回は主役であるべきチャーシューが残念で箸とレンゲを置いたが、メニューには更なる高額設定の九千円の「魚翅皇麺」や、二万円の「鮑魚皇麺」とメニューの名前だけで身震いするようなラーメンもあった。今後の人生の中で、もし海外宝くじで100億円が当選することがあれば一度くらいは食べてみたいと思った一杯でした。
別次元なハイソなセレブ拉麺眩しいです! でも、都営バスで駆けつけるのも可笑しな風景! せめてリムジンとは行きませんがマイカーで行きましょうね。 こういう店に拉麺求めてるのもなにか違和感を感じます。
私も違和感まみれで店を出ました。お隣りは二人で昼からフカヒレを一枚ずつ食べてましたので。次回は消費者金融に行ってからにします。
〝ハイソでセレブなリッチ麺めぐり〟
今週は千円を超える高級ラーメンを食べるという贅沢な一週間を過ごしている。六本木で偶然に見つけた新店を皮切りに、翌日は西日暮里の老舗人気店を巡り、本日の目的地に選んだのが麻布十番で50年以上に渡り高級中華料理店を営まれているコチラだ。夜の会食で利用したことはあるが、ラーメンだけのために訪れるのは初めてである。
昼時のピークは避けたかったがグズグズと支度をしているうちに11時半近くになってしまった。できれば12時前には現着したいと慌てて 都バス 06系統 新橋行に乗り込んだ。普段はあまり利用することのないバスルートで桜の散り始めた明治通りを進んでいくと25分ほどで最寄りの麻布十番バス停に着いた。そこからは知った商店街を歩いていくと店先が見えてきた。
高級感のあふれる店構えが誰しもを寄せ付けない雰囲気を醸し出す。12時を少し過ぎてしまったので満席を心配しながら恐る恐る扉を開けると一階のテーブル席がひとつだけ空いていた。なんとかギリギリで席を確保すると、卓上のメニューからじっくりと品定めをする。
最安値でも1900円を超えるラインナップの中からカタカナ表記で「チャーシュメン」の文字を見つけた。タイトルは「醬肉皇麺」と堅苦しいが〝醤油味の汁そば〟との説明があったので即決してスタッフにオーダーを告げた。
店内を見渡すと二階席にどれだけの客が入っているかは分からないが、食事を終えた団体客が何組も階段を降りてくる。数えられただけでも10名は越えていた。その客層は大企業の重役クラスのような面々ばかりで威圧感がある。それに引き換え一階の客層は、階段の昇り降りを嫌ってか高齢者の方が多い。高齢者といっても上品で、牛肉に例えるならば国産和牛のA5ランクのようだ。外国産の何が入っているか分からない牛ミンチのような私とは別世界の方々である。私の隣席にはベビーカーで赤ちゃんを連れた若奥様がお一人で高級中華ランチを楽しんでいる。この人たちにとっては普通の日常で〝高級〟などとは微塵も思ってないのだろうが。
そんな社会の縮図と不平等な世の中を感じながら、前菜代わりに出された刻み青唐辛子の醤油漬けをつまんで待っていると10分足らずで我が杯が到着した。その姿は白磁に季節の桜の絵柄が描かれた中華高台丼の中で豪華絢爛とは言いがたい景色を浮かべている。ビジュアル的には高値に見合わない姿だが、価格設定は評価の対象にせずラーメンの味だけを採点基準にすると決めているので値段のことは忘れて目の前のラーメンに向き合う。
まずは少し陰りのある檜皮色のスープをひとくち。中華スープの〝湯〟の中でも〝清湯〟でも〝白湯〟でもなく、明らかな〝上湯〟であることが旨みの強さから感じ取れる。鶏や牛や香味野菜の旨みをはるかに超える豚由来の旨みが他を圧倒している。それは世界三大ハムのひとつにも挙げられる金華火腿にも使われる金華豚の旨みの強さだ。この上湯には中華香辛料の香りを極力少なくし、金華火腿の独特の香りを押し出すようにしてあると感じた。よって中華料理店の汁そばにありがちなクセを感じさせない穏やかなスープに仕上がっている。これに合わせる醤油ダレも塩気や酸味をハッキリと与えているが過度にならない塩梅で止めてある。
麺は透明感のある中細ちぢれ中華麺。液面にはほとんど姿を見せない麺を引き上げてみると、滑らかそうな麺肌が浮かび上がった。口に運ぶと口当たりは柔らかいが食感となると少し物足りなさもある。これは高級中華料理店の汁そば類によくある組み合わせだった。やはり中華料理の世界では、麺も〝上湯〟を楽しむための具材のひとつなのだろうか。グルテンの強い麺がマイブームになっている私には寂しい印象の麺だった。
具材は豚肩ロースの吊るし焼き焼豚が六枚入っている。小ぶりの上に薄切りなので広東式叉焼の肉々しい食感は楽しむ事ができない。表面の蜜ダレもあまり感じず、パサついた食感からは赤身本来の旨みも抜け出してしまっているように思えた。せっかくのチャーシュー麺にしたのを悔いてしまうほどに残念な仕上がりだった。
メンマは細いタイプが添えてあり、唯一と言ってよいほどに中華特有の香辛料が香っていた。八角や丁子の香りがアクセントをつける程度のほのかな香りが個性を与える。少しヌメリのある食感も面白くオリジナリティのある細メンマだった。
豚ミンチもスープの底に沈んでしまったが、大量に入っていた。メンマ同様に香辛料を利かせた肉味噌は具材としても薬味としても存在感を発揮していた。
薬味は無数にスープに浮かんだ白ネギの小口切りが軽やかな甘みと口当たりを担当する。青みは小松菜の葉先だけを添えてあるが、青菜特有の軽い苦味がリセット役を果たしていた。
最終的には大量のスープのせいもあって飲み干すことは出来なかったが、チャーシュー以外の具材と麺は完食していた。今回は主役であるべきチャーシューが残念で箸とレンゲを置いたが、メニューには更なる高額設定の九千円の「魚翅皇麺」や、二万円の「鮑魚皇麺」とメニューの名前だけで身震いするようなラーメンもあった。今後の人生の中で、もし海外宝くじで100億円が当選することがあれば一度くらいは食べてみたいと思った一杯でした。