レビューやランキングで探す、日本全国ラーメン情報
平日 晴天 10:55 先待ち1名 後待ち1名〝ニューオープン狙いうち〟本日は移転情報を知りながらも初訪問を果たせてないコチラへ行こうと決めた。実は二月中に一度向かったことがあるのだが、昼過ぎのピークに当たってしまい大行列を目の当たりにして退散した過去があるのだ。それ以降も何度か淡路町界隈には来ているのだが、塩系の優先順位を後位にしていたので後回しになっていた。しかし本日はコチラへの初訪問のためだけに計画を立てた。できるだけ行列は避けようと11歳開店前の現着を狙って10時過ぎに自宅を出た。最寄りの淡路町駅にはアクセスが悪いので銀座線にて25分ほどで神田駅に着くと、そこからは歩いて5分で店先が見えてきた。定刻の25分前の現着だったので店先には行列もいないが、あまりにも飲食店らしくない外観が異彩を放つ。早く着きすぎたので近くの公園で遊ぶ園児たちを見て、しばしの癒しタイム。しかし側から見れば、いい歳したおじさんが昼間の公園でひとり佇んでいる姿は変質者に間違えられかねない。保育士さんたちに怪しまれないように遠くで気配を消すように眺めていると、定刻の5分前になったので再び店の前に向かう。店先に戻るとひとりの並びが発生していたので、後列に続いて二番手をキープした。定刻通りにブラインドが上がり目の前が明るく広がりオープンとなった。入店すると券売機にて新参者なので限定メニューはオーダー出来ないので、基本のお題に味玉が入ったボタンを押した。奥から二番目のカウンターに座り店内を見回す。スタイリッシュな空間を本日は四人体制でまわしている。厨房は基本的な構造だが、ユニークな設備が目に入った。それは、ごはん用の保温ジャーの低温を活かして鶏チャーシューを仕込んでいる様子だ。そんな光景を眺めていると、すぐに調理が始まっており着席後5分もせずに我が杯が到着した。その姿はシャープな白磁の切立丼の中で、純真無垢な表情を見せている。透き通るような全体像が汚れのない気高さを表している。まずは少し霞んだ鳥の子色のスープをひとくち。薬味のおろし生姜が盛られた所から一番遠い部分のスープをレンゲですくった。ラーメンが到着する前から店先にも生姜の風味が漂っていたので、脳にはしっかりと生姜がインプットされている。そこに更なる生姜の香りが重なると口にせずとも生姜ワールドに連れ込まれる。いざ口に含むと、主導権はもちろん生姜が握っている。香りや辛味よりも野性味のある土の香りが印象に残るのは、国産生姜の皮の部分もすりおろしているからだろう。業務用のおろし生姜には決して出せない香味が感じられる。土台を築く鶏ガラスープがしっかりとしているので、生姜が強く主張しても旨みは消される事はない。カエシの塩ダレも抑えてあるのか角がなくスムーズに喉を駆け抜けていく。麺は中細ストレート麺を採用されていて麺上げまでは120秒ほど。茹で時間からも少し太めの麺だと想像していたが、箸先で持ち上げた麺肌も丸々と太って見える。全粒粉のフスマが見られる麺を口に運ぶと、口当たりの滑らかさに驚かさせた。ツルツルとした麺質とわずかな生姜油ながらも潤滑油の役割を果たして、啜り上げるスピードが加速する。口当たりは滑らかだが、適度な歯応えと歯切れも持ち合わせた躍動感あふれる麺だ。麺自体の小麦の甘さと塩タレの塩気と生姜の辛味が三位一体と言うよりは三人四脚のように、それぞれが自身を主張しながらも寄り添うように駆け出してくる旨さだ。具材の鶏チャーシューは厨房内で見た保温ジャーを利用した調理法ならではの柔らかさが特徴だ。高温で熱しないので、筋肉のタンパク質が引き締まり過ぎずに解けるような柔らかさをキープしている。ロースト型ではないので、皮目のテクスチャーに賛否はあるだろうが痛し痒しで仕方ないかと。味付けも程よく、厚切りなので食感の肉々しさも感じさせてくれる。私の中の鶏モモチャーシューの中では上位に入る出来栄えだ。それに比べると追加の味玉には物足りなさを感じてしまった。生姜の強い刺激に合わせた優しい味付けなのだと思うが塩気の浸透もなく、半熟のゆで卵を食べているようだった。スープと合わせて食べる事で幾分は解消されたが、熟成味玉が好みの私には残念な仕上がりだった。薬味は白ネギの小口切りがささやかに添えてあったが、同じ香味野菜の生姜の陰に隠れて存在感は全くない。その分と言ってはなんだが、青み野菜の小松菜と紫スプラウトが苦味と辛味のアクセント役を地味ながら果たしていた。中盤からは崩すつもりはなくとも、おろし生姜の山はスープに溶け出していた。それに伴い後半もスープの生姜感は薄れる事なく維持されていたが、そこに疑問が残った。店側の狙いで生姜の繊維質を残したおろし方をしているのだとすれば仕方ないのだが、通常は縦の繊維に逆らって断ち切るようにおろすのが一般的だと思う。おろし生姜のはずが針生姜のような繊維を残し口当たりを生んでいる。針生姜ならば噛み切る事もできるが、糸くずのかたまりを噛んでいるような食感は不快でいつまでも口に残った。最後にはティッシュに出さなくてはいけないほどだった。生姜の辛味をより引き立てるおろし方かもしれないが、私には口当たりの悪さの方が残念で箸を置いた。最終的には生姜の繊維が泳いでいるスープは飲み干せなかったが、スープと麺の相性が良かっただけに悔いが残った。一番大切な生姜をおろそかにしているように感じた。これは推測にはなるが、こちらのおろし生姜はもちろん品質の良い国産生姜なのは間違いないと思う。しかし、もしかしたら生姜の繊維を見極めながら手でおろしているのではなく、電動のおろし機で繊維を無視しておろされた生姜なのではないかと思ってしまった。それならば大量の繊維が残って当然かもしれない。今回の私のラーメンだけが、そうだったと願いながら店を後にした一杯でした。
〝ニューオープン狙いうち〟
本日は移転情報を知りながらも初訪問を果たせてないコチラへ行こうと決めた。
実は二月中に一度向かったことがあるのだが、昼過ぎのピークに当たってしまい大行列を目の当たりにして退散した過去があるのだ。それ以降も何度か淡路町界隈には来ているのだが、塩系の優先順位を後位にしていたので後回しになっていた。しかし本日はコチラへの初訪問のためだけに計画を立てた。
できるだけ行列は避けようと11歳開店前の現着を狙って10時過ぎに自宅を出た。最寄りの淡路町駅にはアクセスが悪いので銀座線にて25分ほどで神田駅に着くと、そこからは歩いて5分で店先が見えてきた。定刻の25分前の現着だったので店先には行列もいないが、あまりにも飲食店らしくない外観が異彩を放つ。
早く着きすぎたので近くの公園で遊ぶ園児たちを見て、しばしの癒しタイム。しかし側から見れば、いい歳したおじさんが昼間の公園でひとり佇んでいる姿は変質者に間違えられかねない。保育士さんたちに怪しまれないように遠くで気配を消すように眺めていると、定刻の5分前になったので再び店の前に向かう。
店先に戻るとひとりの並びが発生していたので、後列に続いて二番手をキープした。定刻通りにブラインドが上がり目の前が明るく広がりオープンとなった。入店すると券売機にて新参者なので限定メニューはオーダー出来ないので、基本のお題に味玉が入ったボタンを押した。奥から二番目のカウンターに座り店内を見回す。
スタイリッシュな空間を本日は四人体制でまわしている。厨房は基本的な構造だが、ユニークな設備が目に入った。それは、ごはん用の保温ジャーの低温を活かして鶏チャーシューを仕込んでいる様子だ。そんな光景を眺めていると、すぐに調理が始まっており着席後5分もせずに我が杯が到着した。その姿はシャープな白磁の切立丼の中で、純真無垢な表情を見せている。透き通るような全体像が汚れのない気高さを表している。
まずは少し霞んだ鳥の子色のスープをひとくち。薬味のおろし生姜が盛られた所から一番遠い部分のスープをレンゲですくった。ラーメンが到着する前から店先にも生姜の風味が漂っていたので、脳にはしっかりと生姜がインプットされている。そこに更なる生姜の香りが重なると口にせずとも生姜ワールドに連れ込まれる。いざ口に含むと、主導権はもちろん生姜が握っている。香りや辛味よりも野性味のある土の香りが印象に残るのは、国産生姜の皮の部分もすりおろしているからだろう。業務用のおろし生姜には決して出せない香味が感じられる。土台を築く鶏ガラスープがしっかりとしているので、生姜が強く主張しても旨みは消される事はない。カエシの塩ダレも抑えてあるのか角がなくスムーズに喉を駆け抜けていく。
麺は中細ストレート麺を採用されていて麺上げまでは120秒ほど。茹で時間からも少し太めの麺だと想像していたが、箸先で持ち上げた麺肌も丸々と太って見える。全粒粉のフスマが見られる麺を口に運ぶと、口当たりの滑らかさに驚かさせた。ツルツルとした麺質とわずかな生姜油ながらも潤滑油の役割を果たして、啜り上げるスピードが加速する。口当たりは滑らかだが、適度な歯応えと歯切れも持ち合わせた躍動感あふれる麺だ。麺自体の小麦の甘さと塩タレの塩気と生姜の辛味が三位一体と言うよりは三人四脚のように、それぞれが自身を主張しながらも寄り添うように駆け出してくる旨さだ。
具材の鶏チャーシューは厨房内で見た保温ジャーを利用した調理法ならではの柔らかさが特徴だ。高温で熱しないので、筋肉のタンパク質が引き締まり過ぎずに解けるような柔らかさをキープしている。ロースト型ではないので、皮目のテクスチャーに賛否はあるだろうが痛し痒しで仕方ないかと。味付けも程よく、厚切りなので食感の肉々しさも感じさせてくれる。私の中の鶏モモチャーシューの中では上位に入る出来栄えだ。
それに比べると追加の味玉には物足りなさを感じてしまった。生姜の強い刺激に合わせた優しい味付けなのだと思うが塩気の浸透もなく、半熟のゆで卵を食べているようだった。スープと合わせて食べる事で幾分は解消されたが、熟成味玉が好みの私には残念な仕上がりだった。
薬味は白ネギの小口切りがささやかに添えてあったが、同じ香味野菜の生姜の陰に隠れて存在感は全くない。その分と言ってはなんだが、青み野菜の小松菜と紫スプラウトが苦味と辛味のアクセント役を地味ながら果たしていた。
中盤からは崩すつもりはなくとも、おろし生姜の山はスープに溶け出していた。それに伴い後半もスープの生姜感は薄れる事なく維持されていたが、そこに疑問が残った。店側の狙いで生姜の繊維質を残したおろし方をしているのだとすれば仕方ないのだが、通常は縦の繊維に逆らって断ち切るようにおろすのが一般的だと思う。おろし生姜のはずが針生姜のような繊維を残し口当たりを生んでいる。針生姜ならば噛み切る事もできるが、糸くずのかたまりを噛んでいるような食感は不快でいつまでも口に残った。最後にはティッシュに出さなくてはいけないほどだった。生姜の辛味をより引き立てるおろし方かもしれないが、私には口当たりの悪さの方が残念で箸を置いた。
最終的には生姜の繊維が泳いでいるスープは飲み干せなかったが、スープと麺の相性が良かっただけに悔いが残った。一番大切な生姜をおろそかにしているように感じた。
これは推測にはなるが、こちらのおろし生姜はもちろん品質の良い国産生姜なのは間違いないと思う。しかし、もしかしたら生姜の繊維を見極めながら手でおろしているのではなく、電動のおろし機で繊維を無視しておろされた生姜なのではないかと思ってしまった。それならば大量の繊維が残って当然かもしれない。
今回の私のラーメンだけが、そうだったと願いながら店を後にした一杯でした。