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平日 晴天 10:55 待ちなし 後客4名〝ニューオープン狙いうち〟season2そろそろ新店パトロールの第2弾を終えようかと思っていた矢先に新たな情報が続けて飛び込んできた。RDBによると二店舗とも昨日オープンしたばかりの新店ホヤホヤのようだ。一方は川崎市、もうひとつは上野で産声をあげた両店なので連食するにはアクセスに難はあるが初訪問を決意した。先に突撃を決めたコチラのユニークな屋号には不思議と見覚えがあるのだが思い出せない。心の隅にモヤモヤを抱えたままに、11時開店前の現着を狙ってみる。東急東横線の特急Fライナーにて武蔵小杉まで向かい、JR南武線に乗り換えれば乗車時間は20分もしないうちに最寄りの武蔵新城駅に着いた。この駅にはスパコン対決の為に降り立った事があるが、北口方面に出たのは初めてである。そこからは右へと進むと直ぐに店先が見えてきたが、ネオン看板は光っているが暖簾や営業中の看板が無いのでオープンしているのか分からない。なので様子を見るために高架下の日陰から店先を注視する。すると店先からは少し離れた所から私のように店の様子を伺っている人影を見つけた。そこが行列の先頭なのかもと近づいてみると、入口付近でスタッフさんから新規オープンのビラを手渡された。どうやら定刻前にオープンとなっていたようで、先頭にて店内に入った。と言うことは、少し離れて様子を見ていた人は関係者なのだろうか。そんな早開けに恵まれて券売機の前へ。メニュー構成はラーメンか、つけ麺の二枚看板と言っても良いだろう。つけ麺耐性が無いので勿論ラーメンを選択して味玉入りを発券した。カウンターに腰を下ろすと店内観察を開始する。その時にようやく見覚えのある屋号の事を思い出した。まだレビューを書き始める一年以上前に訪れた大阪で見かけた蕎麦屋の屋号と似ているのだ。となれば新業態での関東進出であろうと思い、お手並み拝見とするとした。新店ならではの新しい木材の香りがする店内は、茶色の木目を基調としたカウンターだけのこじんまりとした造りとなっている。客席も狭いが厨房も狭小で、コックピットのように調理機材がぎっちりと詰め込まれている。そんな厨房内で一番に目を引いたのが圧力式の寸胴鍋だ。スペース上の問題だと思うが、大型ではなく中型なのに少し驚いた。客席は少ないとはいえ、夜の部も営業するとなればスープ切れの心配が浮かんでしまう。そんな小さな店だが、本日は他店からの応援スタッフも含めて三人体制と近くで見守るオーナーらしき方の総勢四人で回している。ビラ配りのスタッフさんの客引きによって、私の入店後は続々と客が押し寄せると直ぐに満席となった。配られたビラや店頭のド派手な看板に引き寄せられた客層は皆さん若者なのが心配材料ではあるが、卓上のウンチクに目を通しながら待っていると着席して3分の早さで我が杯が到達した。その姿は藍色の釉薬が塗られた屋号入りのオリジナル丼の中で力強い表情を見せている。店頭にも大きく記されている〝濃厚〟の二文字が現実となって襲いかかってきた。そこで自身の軟弱な胃袋を心配しながらレンゲを手に取った。まずは黄像色のスープをひとくち。〝濃厚煮干し〟と称されるスープの液面にレンゲを落としてみると、完璧に乳化した液体の抵抗力がレンゲから伝わってきた。かなりの濃度を蓄えたスープを口元に近づけると、煮干しなどの魚介の香りを感じないままに口に含んだ。初動では唇に感じる動物性コラーゲンが印象強く、その後で豚骨由来のコクと旨みが追いかけてくる。この時点でも煮干しの風味をそれほど把握できないが、塩気としては魚介由来のものを感じる。〝濃厚〟と言っても豚骨をつぶして炊いたスープのように粉骨っぽさが無いのは、圧力鍋で炊かれた豚骨スープの特徴なのだろう。濃度よりもコラーゲン質の高いスープに合わせるカエシは、初見での醤油感の印象が薄くて予想外にサッパリとしていた。しかし薄味と感じたのは、この初見の一瞬だけだったのが直ぐに判明する。それは麺を持ち上げた瞬間に大きく一変した。麺上げまでジャスト60秒の外注麺を採用されている。それはスープの表層部分に見えるは白っぽい色合いの細麺だったが、持ち上げた麺の色素は驚くほどに茶褐色に染まっていた。それは丼の底に沈んだカエシの色素を吸っているという事で、スープと醤油ダレが分離して混ざってない事を示している。それを確認するために丼の底の方から麺を引き上げると、それによって撹拌されたスープの色が見る見るうちに濃くなった。もしかしたら敢えてカエシを混ぜないで、徐々に味を強くしていく計算かとも思ったが真相は定かではない。結果としては、まぜそばのようにダイレクトに醤油ダレを吸った麺を食べなければならないという、塩気との戦いを強いられる事になった。そうなれば小麦の香りや甘みなどは一切感じられずで残念な状態だった。具材のチャーシューの仕上がりはとても良く美味しく味わえた。豚肩ロースの煮豚型たが、チャーシューの原価率と食べ応えを照らし合わせた結果で厚切りの短冊カットとなったようだ。この切り方ならば肉厚による歯応えもありながら分量は抑えられる計算だ。例えば同じグラム数で大判にスライスすれば必然的に薄切りとなり、食べ応えは明らかになくなるはずなのでベストの提供方法だと思った。味付けも肉本来の旨みが抜けがちな煮豚ながらも、しっかりと赤身の旨みも残しながら煮汁の旨みも取り込んでいた。このチャーシューならば追加しても良いと思える仕上がりだった。これに反して追加した味玉は、私には残念な仕上がりとなっていた。ハッキリとした味付けを施されているので単なるゆでたまごのような味玉とは違っていたが、強すぎる醤油感が先走っていた。スープに負けじと強い味付けにしているのか、双方の塩気で喉が灼けるような後味となった。また提供温度の冷たさも塩分を強く感じさせる要因のひとつかと。さまざまな薬味陣が彩りを添えているが、実際の役割としては力不足に思えた。包丁ではない便利グッズで刻まれたような白髪ねぎや、青みの水菜はスープの濃さに負けて存在感が出ていなかった。そんな薬味の中で唯一のフレッシュ感を打ち出していた紫タマネギは粗切りで大きな部分もあったが、力強いスープの中でも自然な甘みを与えてくれた。忘れていたが海苔はオープン直後なので状態の良いものが添えてあった。序盤から重ね続けた旨味と塩気に疲れてしまい麺も完食できずに箸とレンゲを置いてしまった。予想の範疇を超えないが大阪の蕎麦屋の新業態ならば、今回の関東進出は若者たちには喜ばしいニュースだと思う。しかし清湯野郎の中年IT(意識高い)系おじさんには過激すぎる内容だった。しかしながら後客の若い男子たちは満足そうな笑みを浮かべているのが、本来の店の評価なのだろうと思った一杯でした。
〝ニューオープン狙いうち〟season2
そろそろ新店パトロールの第2弾を終えようかと思っていた矢先に新たな情報が続けて飛び込んできた。RDBによると二店舗とも昨日オープンしたばかりの新店ホヤホヤのようだ。一方は川崎市、もうひとつは上野で産声をあげた両店なので連食するにはアクセスに難はあるが初訪問を決意した。
先に突撃を決めたコチラのユニークな屋号には不思議と見覚えがあるのだが思い出せない。心の隅にモヤモヤを抱えたままに、11時開店前の現着を狙ってみる。東急東横線の特急Fライナーにて武蔵小杉まで向かい、JR南武線に乗り換えれば乗車時間は20分もしないうちに最寄りの武蔵新城駅に着いた。
この駅にはスパコン対決の為に降り立った事があるが、北口方面に出たのは初めてである。そこからは右へと進むと直ぐに店先が見えてきたが、ネオン看板は光っているが暖簾や営業中の看板が無いのでオープンしているのか分からない。なので様子を見るために高架下の日陰から店先を注視する。すると店先からは少し離れた所から私のように店の様子を伺っている人影を見つけた。そこが行列の先頭なのかもと近づいてみると、入口付近でスタッフさんから新規オープンのビラを手渡された。どうやら定刻前にオープンとなっていたようで、先頭にて店内に入った。と言うことは、少し離れて様子を見ていた人は関係者なのだろうか。
そんな早開けに恵まれて券売機の前へ。メニュー構成はラーメンか、つけ麺の二枚看板と言っても良いだろう。つけ麺耐性が無いので勿論ラーメンを選択して味玉入りを発券した。カウンターに腰を下ろすと店内観察を開始する。その時にようやく見覚えのある屋号の事を思い出した。まだレビューを書き始める一年以上前に訪れた大阪で見かけた蕎麦屋の屋号と似ているのだ。となれば新業態での関東進出であろうと思い、お手並み拝見とするとした。
新店ならではの新しい木材の香りがする店内は、茶色の木目を基調としたカウンターだけのこじんまりとした造りとなっている。客席も狭いが厨房も狭小で、コックピットのように調理機材がぎっちりと詰め込まれている。そんな厨房内で一番に目を引いたのが圧力式の寸胴鍋だ。スペース上の問題だと思うが、大型ではなく中型なのに少し驚いた。客席は少ないとはいえ、夜の部も営業するとなればスープ切れの心配が浮かんでしまう。そんな小さな店だが、本日は他店からの応援スタッフも含めて三人体制と近くで見守るオーナーらしき方の総勢四人で回している。ビラ配りのスタッフさんの客引きによって、私の入店後は続々と客が押し寄せると直ぐに満席となった。
配られたビラや店頭のド派手な看板に引き寄せられた客層は皆さん若者なのが心配材料ではあるが、卓上のウンチクに目を通しながら待っていると着席して3分の早さで我が杯が到達した。その姿は藍色の釉薬が塗られた屋号入りのオリジナル丼の中で力強い表情を見せている。店頭にも大きく記されている〝濃厚〟の二文字が現実となって襲いかかってきた。そこで自身の軟弱な胃袋を心配しながらレンゲを手に取った。
まずは黄像色のスープをひとくち。〝濃厚煮干し〟と称されるスープの液面にレンゲを落としてみると、完璧に乳化した液体の抵抗力がレンゲから伝わってきた。かなりの濃度を蓄えたスープを口元に近づけると、煮干しなどの魚介の香りを感じないままに口に含んだ。初動では唇に感じる動物性コラーゲンが印象強く、その後で豚骨由来のコクと旨みが追いかけてくる。この時点でも煮干しの風味をそれほど把握できないが、塩気としては魚介由来のものを感じる。〝濃厚〟と言っても豚骨をつぶして炊いたスープのように粉骨っぽさが無いのは、圧力鍋で炊かれた豚骨スープの特徴なのだろう。濃度よりもコラーゲン質の高いスープに合わせるカエシは、初見での醤油感の印象が薄くて予想外にサッパリとしていた。しかし薄味と感じたのは、この初見の一瞬だけだったのが直ぐに判明する。
それは麺を持ち上げた瞬間に大きく一変した。麺上げまでジャスト60秒の外注麺を採用されている。それはスープの表層部分に見えるは白っぽい色合いの細麺だったが、持ち上げた麺の色素は驚くほどに茶褐色に染まっていた。それは丼の底に沈んだカエシの色素を吸っているという事で、スープと醤油ダレが分離して混ざってない事を示している。それを確認するために丼の底の方から麺を引き上げると、それによって撹拌されたスープの色が見る見るうちに濃くなった。もしかしたら敢えてカエシを混ぜないで、徐々に味を強くしていく計算かとも思ったが真相は定かではない。結果としては、まぜそばのようにダイレクトに醤油ダレを吸った麺を食べなければならないという、塩気との戦いを強いられる事になった。そうなれば小麦の香りや甘みなどは一切感じられずで残念な状態だった。
具材のチャーシューの仕上がりはとても良く美味しく味わえた。豚肩ロースの煮豚型たが、チャーシューの原価率と食べ応えを照らし合わせた結果で厚切りの短冊カットとなったようだ。この切り方ならば肉厚による歯応えもありながら分量は抑えられる計算だ。例えば同じグラム数で大判にスライスすれば必然的に薄切りとなり、食べ応えは明らかになくなるはずなのでベストの提供方法だと思った。味付けも肉本来の旨みが抜けがちな煮豚ながらも、しっかりと赤身の旨みも残しながら煮汁の旨みも取り込んでいた。このチャーシューならば追加しても良いと思える仕上がりだった。
これに反して追加した味玉は、私には残念な仕上がりとなっていた。ハッキリとした味付けを施されているので単なるゆでたまごのような味玉とは違っていたが、強すぎる醤油感が先走っていた。スープに負けじと強い味付けにしているのか、双方の塩気で喉が灼けるような後味となった。また提供温度の冷たさも塩分を強く感じさせる要因のひとつかと。
さまざまな薬味陣が彩りを添えているが、実際の役割としては力不足に思えた。包丁ではない便利グッズで刻まれたような白髪ねぎや、青みの水菜はスープの濃さに負けて存在感が出ていなかった。そんな薬味の中で唯一のフレッシュ感を打ち出していた紫タマネギは粗切りで大きな部分もあったが、力強いスープの中でも自然な甘みを与えてくれた。忘れていたが海苔はオープン直後なので状態の良いものが添えてあった。
序盤から重ね続けた旨味と塩気に疲れてしまい麺も完食できずに箸とレンゲを置いてしまった。予想の範疇を超えないが大阪の蕎麦屋の新業態ならば、今回の関東進出は若者たちには喜ばしいニュースだと思う。しかし清湯野郎の中年IT(意識高い)系おじさんには過激すぎる内容だった。しかしながら後客の若い男子たちは満足そうな笑みを浮かべているのが、本来の店の評価なのだろうと思った一杯でした。