なんとかデータベースラーメンカレーチャーハンぎょうざうどんそば
 

「味玉ラーメン ¥730」@博多一双 博多駅東本店の写真日曜日 曇天 20:00 先待ち8名 後待ち6名

〝諸国麺遊記 九州編〟

いよいよ九州制覇のために、ご当地ラーメンという枠を越えて全国区になった博多ラーメンを地元で味わおうと博多に乗り込んできた。

前食の大分駅では運良く30分程度の待ち合わせで 17:44発 ソニック50号 博多行きに乗車できた。しかも一度乗ってみたかった青いソニック号だったので、九州鉄道ラーメン旅(いつのまにか鉄道旅も加わっている)の最後を飾るのに相応しい列車にテンションが上がった。座席も2列+1列のゆとりある配置で、黒本革張りのシートにミッキーマウスのようなヘッドレストが愛くるしいデザインだ。しかも電動リクライニングと至れり尽くせりの豪華仕様で、再びテンションが急上昇。車窓の風景も先程までの雨も上がり、夕暮れの中を二時間ほど走ると最終目的地の博多駅に20時前に着いた。

車内で予約した中洲のホテルに向かう前に、まずは博多駅近くのこちらを目指す事にした。博多駅の筑紫口を出ると歩いて10分もしないうちに一枚板の立派な看板が見えてきた。日曜日の20時にもかかわらず店先には行列が出来ているのは、さすがはラーメン王国福岡で第1位に輝く人気店である。最後尾に並ぶとスタッフさんに食券を先に購入をするように促されたので、店内右手の券売機にて基本らしいラーメンの味玉入りを発券した。再び並びへと戻るとガラス張りの店内の様子を見ながらの待機となった。

オペレーションが早いのかタイミングが良かったのか7分ほどで店内へと案内されると、L字カウンターの角席に座り店内を物色する。本日の客層は福岡でライブがあったのだろうか、セカオワTシャツを着ているカップルが4組もいる。残りの客もカップルが多く、寂しいひとり客は私だけだった。以前にも増して外国人観光客が増えた博多だが、こちらの店にも多くの外国人が訪れている。調理場内に目を向けると九州のラーメン店でよく見かけたスープ炊きの三連釜がこちらでも活躍している。強火でフル稼働の三連釜からは、他県で嗅いだ事のない強烈な豚骨スープの匂いを放っている。正直言って食べる前から胸やけしそうなほどの苦手な臭気だった。そんな店内を本日は六人体制で回しているので活気には満ちあふれている。

これぞ本場の博多ラーメンなのだと気持ちを切り替えて待っていると、着席して5分で我が杯が到着した。その姿は博多ならではの〝博多織〟の柄模様をあしらった黒の切立丼の中で、かつて見た事のない猛々しい表情を見せつけている。そのコワモテに負けないように強い気待ちでレンゲを持った。

まずはスープをひとくち。液面の水泡がまるでカプチーノのように泡立ったスープにレンゲを射し込んでみると、手応えとしては清らかにも思えた。店内に満ちた匂いに少し慣れてきたので、スープを口に含んでみると、豚骨スープとしてのパワフルさではなく違う意味での強烈なインパクトを感じた。それはアンモニア臭で、その臭みは明らかにスープの油脂が生み出した酸化臭だった。この酸化臭も豚骨スープの苦手な要因の一つなのだが、関東の豚骨ラーメンでは感じる事が少ない。今回の九州遠征の中でもこれほどの酸化臭には出会わなかったので、これが本場の博多ラーメンの醍醐味なのか博多ニューウェーブの洗礼なのかは分からない。周囲では皆さん満足そうに食べていたので私だけが苦手な個性なのだろうが、スープは飽きらめて麺へと気持ちを切り替えた。

麺は博多ラーメンらしいストレート細麺で、好みの硬さを「普通」でお願いしたので麺上げまでは30秒程度。持ち上げた箸先にはカプチーノ状のスープの泡が麺肌を覆い隠している。出来るだけ苦手なスープを揺り落として麺をすすり上げると、私にとっては更なる悲劇が待ち構えていた。それは麺をすすった吸気に含まれるカンスイ臭で、豚骨ラーメンの細麺では大方全ての麺に感じる匂いだ。このカンスイ臭は先ほどの大分でも強く感じたが、スープのアンモニア臭と麺からのカンスイ由来のアンモニア臭のダブルパンチには取りつく島もないラーメンに出会ってしまった気がした。吸気に含まれるカンスイ臭を抑えるために麺をすすらずに口に運ぶと、苦手な匂いはしなくなったが麺自体に強い塩気を感じる。最初はスープの塩分とばかり思っていたが、噛めば噛むほどに塩気が増してくる。もはやスープも麺もお手上げ状態となってしまった。

具材のチャーシューは豚バラの煮豚型で柔らか仕上げ。皮下の脂身の甘みを引き出した控えめの味付けが、強いスープの中で対照的な個性を発揮している。ラーメンの中でチャーシューに味覚も心も癒されたのは初めての経験かもしれない。

唯一追加した味玉はスープに押されて分からなかったのかもしれないが、単なる半熟ゆでたまことしか思えなかった。表題にも味玉と銘打ってあるし、トッピングメニューにも半熟味玉子となっているので〝味付け玉子〟とばかり思ってしまった。〝味玉〟に定義はないのだろうが、せめて〝ゆでたまご〟とは区別してもらいたいと思った。

細切りキクラゲは麺の塩気を抑えてくれる緩和剤となってくれた。誰が最初にラーメンの中に入れたのかは知らないが、彩りや食感のアクセントをつける具材には感謝しかない。

薬味の青ネギからは手切り感や手仕事感は全く伝わってこない。今回の九州遠征で度々感じたのは、刻み青ネギは店で仕込むものではなく業者が納品してくれるものなのだろう。考えてみれば自家製麺はあるにしても、自家製で豚をさばいて豚骨や豚ガラにしている店はないと思うので薬味もそれと同じ感覚で業者任せにしているのだろう。

また海苔も器の色との相性は良かったが、如何せんスープの個性が強いので香りを感じる事は出来なかった。

序盤から苦戦したスープには全く手を付けられず、麺も半分以上も残してしまった。もともと得意ではないジャンルのラーメンなので私だけの見解ではあるが、博多ラーメンへの苦手意識が大きくなってしまった。

提供後2分ほどで店を後にしたが、後列は続いていたので人気の高さは間違いない。私には残念なラーメンだったが気持ちを切り替えて、夜の中洲のネオン街に繰り出すためにホテルにチェックインした。シャワーで今日一日の汗を流しながら願ったことは博多のラーメンとの相性は悪かったが、博多の女の子とは気が合って欲しいと切に思った一杯でした。

投稿 | コメント (5) | このお店へのレビュー: 1件

コメント

こちら2年前に訪問した麺屋です。50mほど手前から豚臭臭い、数分並んでいるときに食べられるか心配なほど臭かったのを覚えています。しかし、カプチーノのような泡だったスープはそれほど臭くもなかった気がしますが、関東の豚骨と比べればやはり臭いのかもしれませんね。
のらのらさんはどちらかというと、清湯な醤油系が好きなようなので、独自の豚骨は苦手なのでしょう。博多ナイトが気になりますが(笑)
この店に行く前にランチを天神のパルコで食べたのが印象に残っていて、
焼き石で食べる「伊万里牛黒毛和牛ハンバーグ」ですが感動してしまったのですよ。
博多は焼き鳥でも何食っても旨いです。

虚無 Becky! | 2019年6月16日 19:46

Becky !さんも訪問済みでしたか。どの時間帯に行かれたのか分かりませんが、夜の部はかなりの臭いでしたよ。ずっとスープを炊きっぱなしなので豚骨スープにはブレがあるようにしか思えないです。パルコのハンバーグも気になりますが、私も以前はトリ皮焼きをツマミにビールを飲んでました。たしかに色んな食べ物がうまいですよね。

のらのら | 2019年6月17日 09:37

白いソニック(要するに885系かもめ車両)は、シートがレザーで滑りまくって座りにくいと言う特性があり、特にスラックスを穿いている出張族には不評だったりしますw
青いソニックは883系、シートが滑らない(※グリーン車はフルブラックレザーのためツルツルです)事で、サラリーマン人気が極めて高い車両である事をお伝え致します。
という事で、885系が来たらガッカリです。まだ古臭い787系が来てくれた方がありがたい。

…と、ラーメンに対するコメントは皆無ですが、一双も一成一代も一幸舎の系統(こってり泡脂)のため、のらのらさんの嗜好に合わないであろう事は最初から分かっていたんですが、やっぱり合わなかったんだなと拝読してある種安心感がありますw
ちなみに、これらのラーメンは「博多ラーメン」ではありません。勿論、「長浜ラーメン」でもない。次回福岡にお越しの際は、トラディショナルな博多ラーメンのお店を紹介しますので、遠慮なくお問い合わせ下さい。

Dr.KOTO | 2019年6月17日 21:23

お久しぶりです。KOTOさんて福岡在住なんですか?今回はぬり絵気分の旅でもあったので相談しませんでしたが、次回本気でうまい博多ラーメンが食べたい時には是非お願いします。それにしても九州は鉄道に遊び心があって楽しいですよね。セミリタイア中の私はスーツやスラックスとは無縁なので、青ソニのグリーン車は快適なシートでした。

本題のラーメンに関しては、ご指摘の通り無謀な挑戦だったとは思っております。前回は「こうかいぼう」を教えてもらい苦手な豚骨魚介への入口に導いてくれたのも KOTOさんなので、次回のトンコツ耐性のレベルアップを図る際は手ほどきよろしくお願いします。

のらのら | 2019年6月17日 23:17

数年住んでいましたので、結果251店舗440件の投稿(今調べましたw)を積み重ね、今では東京生活です。
福岡は暮らしやすいので、永住したいくらいだったんですが…会社が許してくれませんでしたw

Dr.KOTO | 2019年6月19日 22:37