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「ワンタンメン (手打ち麺) ¥830 +味玉 ¥100」@手打ちラーメン 清仁軒の写真平日 晴天 11:10 先客6名 後客8名

〝上州高崎 一泊二日ラーメンめぐり〟

昨晩は予期せぬJ系に打ちのめされた後に起死回生を狙って高崎の夜のネオン街に繰り出すことにした。その前に焼鳥屋でガソリン補給をしながら夜の高崎情報を調べてみると、どうやら宿泊先のホテルからも歩いて行ける距離にネオン街が集中しているようなので、とりあえずは店も決めずに記された場所へと向かってみた。

ナビを片手に歩いて向かったが大通り沿いにはそれらしいネオンも看板も見つからず不安になっていると、突然に古びたアーケードの商店街が現れた。地方によくある感じの商店街は、ほとんどの店が夜はシャッターを下ろして閉店しているが、ところどころに怪しくネオンが光っており客引きのお兄さんがチラホラと立っている。そんなアーケード内で最初に声を掛けてくれた客引きの店に入ろうと決めて、商店街を歩いてみるが私に誰も声を掛けてくれない。よそ者感が出てしまっているのか、上客感がなく見えるのか話しかけてくれない。仕方なく商店街をUターンしようかと思った最後の客引きがようやく声を掛けてくれたので、システムも聞かずに即決で店に飛び込んだ。あとで話を聞けばオープン二日目との事で、ラーメン店だけでなくキャバクラも新店めぐりとなってしまった。お店の女の子たちから現地のラーメン情報を聞きたかったのだが、地元の女の子に当たらずに埼玉在住の女の子ばかりだったのは残念だった。そんな女の子の中に新桐生出身の子がいて「らーめん 芝浜」の話題で盛り上がれたのは唯一の救いだった。3セットほど楽しんだ後は大人しくホテルに戻りベッドに身を沈めた。

おかげで翌朝は快調に目覚めると、大浴場で朝風呂を浴びてから高崎二日目の店さがしを始める。しかし月曜定休のラーメン店が多く候補の店は限られてくる。そんな中に見つけたコチラを本日の一食目に決めると行動を開始した。運よくホテル前のバス停から5分程度で最寄りの本町二丁目バス停に着いた。そこから城下町らしい街並みを歩いて行くと3分で赤い屋根に白のれんの掛かった店先が見えてきた。

開店時間を10分過ぎての現着も行列がなく助かった。店内に覗くと空席もあったのですんなりと入店。入口左手に置かれた小型の券売機からマイスタンダードの醤油系にワンタンと味玉に惹かれて追加発券した。食券を女性スタッフさんに手渡してカウンターに座るとすぐに後続が増えて店内はテーブル席も含めて満席となり、中待ち席だけでなく外待ちも発生していた。タッチの差で一巡目に間に合ったが人気の高さは評判通りである。

そんな人気店の本日の客層は私クラスの中年層のオジさんばかりで全員オトコ祭りだ。そんな店内を二人体制で切り盛りしている。白と木目調のシンプルな内装が清潔感を生んで居心地良くラーメンを待つ事ができる。実直そうな店主さんと気配りのできる女性スタッフとのコンビを眺めていると着席して15分ほどかけて我が杯が到着した。

その姿はワンタンに味玉も入っているので通常の丼よりも大きなタコ唐草紋様の高台丼の中で盛りだくさんな景色を見せる。個人的に一番好きなラーメン鉢だけでテンションも上がってしまったが、正気を取り戻してラーメンに集中すべくレンゲを手にした。

まずはスープをひとくち。ドットの大きな油膜に守られたスープにレンゲを落とすと、清らかな透明感に反して野太い動物系出汁の香りが立ち昇ってきた。野太いと言っても獣臭いとではなく、どっしりとした分母の大きさを感じさせるスープの香りだ。いざスープを口にすると主には豚清湯と思われるが、浮かんだ油膜には鶏油の風味も感じられる。豚由来の持つ個性をクセとなる寸前で抑えてあり、旨みだけを引き出してある。その旨味の中には甘みの部分が多く存在しているが、野菜類からの自然な甘みとは違って感じるのはやはり昔ながらの旨味の補填だろう。シンプルな動物系清湯スープと思っただけに残念な甘みだった。そんな出汁に合わせるカエシの醤油ダレは見た目の醤油感よりも優しく、スープに輪郭を与える程度に抑えられていたのはありがたかった。

いよいよ待望の自家製手打ち麺へと進んでみる。当日の麺ディションによって変化するのだろうが、本日は店主さんの持つ菜箸の感覚だけで330秒ほどで麺上げされたのは平打ちぢれ麺。持ち上げた箸先の感覚からは男性的な強い質感はなく、女性的な柔らかな麺質を思い描いた。手揉みによって生まれた、ちぢれの周波も鋭さはなく〝コワモテ〟な表情を見せず和やかに見える。箸を持つ指先からは女性的に感じる自家製麺をたぐってみると、個人的には茹で過ぎにも思えるハリの弱さが口当たりとして伝わってきた。勿論これが店主さんの狙いだから仕方ないが、自身の好みからは随分と違った平打ち麺だった。他の具材を味わっている最中にも麺がダレそうな気がするくらいに柔らかく、すでに麺肌に溶け出したグルテンの癒着も始まっていた。出来るだけ麺を食べ急いでから具材へと移行した。

具材のチャーシューはワンタンメンにしたせいか随分と小ぶりな豚バラチャーシューが入っていた。それはいわゆる三枚肉の赤身の部分だけしか入ってなく脂身のない部分で、悪く言えば切り落としにすら思えてしまうほどの最も残念な具材だった。

それでもワンタンに関してはワンタンメンをオーダーしたので質、量ともに申し分なかった。やや大きめに包まれた肉餡は豚ひき肉の旨みを消さない程度に八角などの中華香辛料を加えてあり、必要以上の個性をアピールしてこない脇役的な名ワンタンであった。それでも肉々しい食感は特徴的で、ワンタン皮も自家製ならではの薄さで軽やかな喉越しを生んでいた。この肉餡の食べ応えとワンタン皮の喉越しの共演を楽しめただけでも来店した甲斐があると思える仕上がりだった。

追加した味玉は昔ながらではなく現代風の半熟味玉だったが、好みの熟成感はなく白身が薄っすらと色付いただけの〝色玉〟だったのも残念なだった。

ふんだんに盛られたメンマは形は不揃いであったが食感の違いを生んでくれ、様々な角度からアクセントとなってくれた。味付けも〝ぬめり〟のある最近では味わえない舌触りも個性的に思えた。

薬味の白ネギは粗々しい切り口が、このラーメンには合っているように思えた。白ネギからの強めな香りも、刺激的な辛味も全体のバランスとしては欠かせない存在なのかも。しかしながらナルトには必要性を感じずに食べる事なく箸を置いた。

やはり中盤からは舌が疲れを感じてしまい食べ切る事は出来なかった。昔ながらの名店の味を継承されている中で独自の進化も感じられるラーメンだった事は間違いなく、更なる進化を遂げた時のラーメンを期待してしまった一杯でした。

投稿 | コメント (5) | このお店へのレビュー: 1件

コメント

おはようこまざいます。
レビューは上げてませんが、既訪店です。
ここはノスタ系の清湯でご年配の方に人気のある店ですが、確かに旨味調味料入りのラーメンですね〜。
まぁ、昔の美味いラーメン屋って、総じてこんな感じだったような気はしますけどね。

不死身のてっちん♂ | 2019年7月7日 07:37

てっちんさんおはようです。もしや先代の味もご存知なのでしょうか。たしかに年齢層の高さは感じましたね。それならば先代の味をしっかりと受け継がれているという証でもあるのでしょうね。昔ながら=アレは仕方ないのですよね。

のらのら | 2019年7月7日 09:37

ネオンレビュー見逃してましたw
3セットというのですね。...あまり楽しめなかったようで。
こちら名前は聞いたことがある、手もみ麺のピロピロもっちりではなかったでしょうか?
どちらかというとハリとコシのある、ザラパツ麺がお好きなようなので合わなかったですかね。
近くのなかじまは行かれましたか?

虚無 Becky! | 2019年7月8日 23:06

ベキさんにネオンレビューを見逃されると、俺の存在意義がなくなってしまいそうで怖かったです。ベキさんの想像通りに麺にはハリとコシを求めてしまいがちです。それはネオン街の女の子にも共通します。「近くのなかじま」とおっしゃいますが歩兵の私には遠すぎる場所ですよ。前回の訪問時には帰りはタクシーを拾わざるを得ませんでした。

のらのら | 2019年7月9日 00:05

ネオン街の女の子にもハリとコシですか!それよくわかりますよ!流石です!

虚無 Becky! | 2019年7月9日 01:03