コメント
またお気に入りの高崎ですね!
結構濃い目の醤油顔と動物脂が売り物のようですね。
湯で時間は仕入麺なら回転率を考えて短めを選ぶはず。
チャーシュウーも炙りひと手間かけてるので相当こだわりの様子です。
最近、朝と夜必ず貴殿のバス珍道中を拝見する習慣になってしまいましたよ!
眠らない高崎ナイトを釘付けにされることになるとは!
今回は高崎と伊勢崎の3泊4日と予想しました。
虚無 Becky! | 2019年8月23日 12:03私もベキさんのレビューは必ず拝見しております。いつもコメントを迷うのは、完成されたコミュニティの邪魔をしてはならないと思うからなのです。皆さんの愉快なコメントも含めて楽しんでおります。
今回の高崎めぐりは翌日に都内で止むに止まれない所用があって一泊だけだった事をお伝えしておきます。ご期待に添えず、すんませんw
のらのら | 2019年8月23日 14:26
のらのら
ごろ。



ぼうし





〝ニューオープン 探検記〟
今回の新店めぐりも都内だけにとどまらず、神奈川県や千葉県内での新店情報を入手すると足しげく初訪問を果たしてきた。そんな折に私の中でラーメンの聖地として崇める一つである群馬県高崎市内での新店情報を見つけてしまった。しかも三店舗も立て続けに挙がってきては、冒険心に火がついてしまい直ぐに連食計画を立てたのだ。
昨夜は群馬遠征お決まりコースの上野駅前のサウナに宿をとった。こちらは都内でも有数の人気サウナなのだが、最近の深夜ドラマの影響で若者客が多く押し寄せている。サウナ需要が高まるのは良い事だが、マナーの悪い若者が多すぎるのが悲しい現状なのだ。ずぶ濡れのままでサウナに入って来たかと思うと友人同士で大きな声で喋り、朝も流さずに水風呂に飛び込む。「ととのう」ためにサウナに来ている者にしたら非常に迷惑極まりない状況だ。私にとっては〝サ道〟=〝蒸し道〟なので蒸し道精神に欠ける若者には喝を入れたいところだが、全裸で叱るのも恥ずかしく思い堪えているのだ。
しかしテレビドラマの影響も悪いことばかりではなく、前回は喜ばしい事もあったのだ。それはテレビドラマ放送を記念して普段は男性専用のサウナ施設を一日限定で女性にも解放したのだ。勿論その時間帯は男子禁制だが、ちょうど女子会が終わり入れ替えのタイミングで訪れた私は、いつもは見る事のない女性がフロアにいる景色を眺められたのだ。女性陣の器量の良し悪しは別として普段と違った匂いを楽しめたのだ。こんな変態目線ばかりが良かっただけでなく施設側も女性が来店するとなると念入りに清掃をしたようで、館内が見違えるほどキレイになっていたのだ。前回の東京五輪でサウナが日本に知られるようになってから55年を迎え、次の東京五輪に向けて新たなサウナブームが密かに起こっている事だけは心よりうれしく思う。
今朝も早朝から朝サウナてリフレッシュすると、新店めぐり連食大作戦を実行する為に上野を出発した。9:10発 北陸新幹線はくたか605号 金沢行きに乗り込むと、50分足らずで高崎駅だ。そこからは高崎遠征では何度もお世話になっている関越バスに乗り換えると、25分で最寄りの大八木バス停に着いた。バスを降りると前橋駅で分岐した上越新幹線と北陸新幹線の両高架下を二路線続けてくぐり抜けるといった珍しい体験をしながら10分も歩くと、大きな交差点のそばにある駐車場の看板が目に飛び込んできた。しかし駐車場付近には店らしい建物が見当たらず少しばかり周辺を歩いていると、駐車場の向かい側に飲食店が立ち並ぶ建物を見つけた。その中の一軒にコチラの看板を確認すると、定刻の5分前の現着でも一番手をキープして待機となった。
新店と言ってもオープンから三週間も経っているので店頭には開店祝いの花などは置かれておらず、店頭メニューもないので退屈しのぎに隣の中津からあげ専門店のメニュー写真を見ながら待っていると定刻通りに目隠しのロールスクリーンが上げられて開店となった。白い暖簾をくぐり店内に入ると入口右手の券売機の中から、じっくりと品定めをする。セオリーの左上部とマイスタンダードの醤油系が見事に一致したため悩む事なくボタンを押して、追加の味玉の食券も忘れぬように発券した。特に案内もないので好きな席に座り、店内観察を始める。
カウンターだけの店内を本日は二人体制で回しているが、調理の全ては若い店主さんが担っていらっしゃる。客席の割に広い店内だが業務用空調ではなく一般家庭用のエアコンが設置されているので、冷房の効きを補う為にYAMAZEN社製の排熱ダクト付きスポットエアコンが設置されている。他にも大型扇風機なども置かれて客席の暑さ対策にも気を使われていて、ゲストファーストの思いが溢れている。おかげで冷房の効いた快適なカウンターなのだが、椅子が高すぎてカウンターとのバランスが悪く座り心地はかなり悪い。カウンターや椅子の高さというのは食べ心地に直結する部分なので、一度見直させた方が良いのではと余計なお世話をやいてしまった。
都内のラーメン店では見かけない紙おしぼりも用意されていて非常にありがたい。これは店への不満ではないが包装されたビニール袋ではなく、紙おしぼり本体を上手に広げられないのは私だけだろうか。少しだけずらして折りたたんでくれたなら継ぎ目も探しやすいのに、ピッタリと折り重ねられては開け口が見つけられないのだ。そんな些細な事にイライラしながら待っていると、着席して5分で我が杯が到着した。
その姿は白磁の高台丼の中で堂々たる表情で待ち構えている。流行りの要素のない落ち着いた景色には、自然と食べ手の気持ちも安らいでくる。味玉を追加しても 800円でこのボリュームなら地元の方も大歓迎なのではないだろうか。しかしコスパや価格設定は評価に考慮しないので、気持ちも新たに切り替える。レンゲを手にする前に、器に覆いかぶさっている大判の海苔を口縁によけて記念撮影をした。
まずは黒鳶色のスープをひとくち。かなり醤油色素の強いスープの上には粒子の大きな香味油が浮かんでいるので、ダークに見えるがキラキラと輝いている。そんな液面の油膜を破るようにレンゲを沈めると、かなり強めの香りが鼻腔を襲ってきた。それは見た目の醤油香の強さというよりはスパイス的な刺激のある香りで、例えるならばコショウのようなフレーバーだ。下調べでは長岡生姜ラーメンと知ってはいたが、意外な刺激臭に少し戸惑いながらスープを口に含んでみた。熱々のスープの中で最初に感じたのは味の強さで、それが生姜によるものなのかは初見では判断できなかったのが本音だ。たしかに刺激的なファーストアタックではあるが、それが醤油の塩気なのか、生姜の辛味なのか、それとも別のスパイスによるものかは謎だった。そんな中でも明らかに分かるのは四つ足の動物系出汁の自然な旨みだけでなく、非天然由来の旨味成分の底上げが強く効いている事だ。ひとくち目で唾液の量に変化があり、かなりの量を含んでいると思われるのでスープは断念して麺に取り掛かってみる。
専用の保冷庫で温度管理された外注麺は、麺上げまで300秒もかかる長い茹で時間の麺だった。持ち上げた箸先には、さほど太くは見えない中太麺が黄色みを帯びた麺肌を輝かせて現れた。しかし麺の形状と茹で時間の長さが頭の中で一致せず、なぜか違和感ばかりが先行してきた。箸を持つ指先にはずっしりとした重みが感じられ、加水率の高さを思わせる。そんな予想ができない中太麺を一気にすすり込むと、図太いながらも滑らかに口の中に飛び込んできた。それは悪く言えば弱々しい口当たりで、一切のハリやコシを感じさせない。噛んでも歯応えの無さが寂しく思え、物足りなさすら感じてしまった。この食感が店主さんの目指すとこなのだろうが、あまりの力のなさに茹で時間の長さを疑ってしまった。
具材のチャーシューは豚肩ロースの煮豚型で、第一印象で感じたように大判の厚切りで堂々と具材のセンターに盛り付けてある。しっかりと表面をガスバーナーで炙って香ばしさを加えてあるので、提供温度の温かさも申し分ない。やや味付けが薄めなので物足りなくも感じるが、豚肉本来の旨みとスープの香味が補ってくれていた。しかし赤身中心の部位だけに肉質の食べ応えは、たっぷりと味わう事ができるチャーシューだ。
追加した味玉も薄味なのが気になったが、強気なスープと食べ合わせる事を計算されての優しい味付けなのだろうか。ほんのりと薄化粧をしただけの普通のゆで卵にしか思えず、期待した熟成タイプの味玉ではなく残念だった。だだ一つ盛り付け直前に温め直させていた仕事ぶりには印象が良かった。
不揃いな形状のメンマからは不思議な酸味が噛むたびに湧いてくるのが苦手だったが、滑りのある独特の食感は歯応えのない麺のサポート役になってくれた。
十字6切の大判な海苔は、しっかりとした歯触りの強さが持ち味のようで香りもあり良質な海苔と思える。
薬味の白ネギの小口切りはスープに負けないように粗めの切り口が野性味を表現し、辛味を持ってスープに対して抵抗してくる。やはり生姜とネギの相性の良さがあり、強気な者どうしながらもお互いの存在感を引き立て合っている。それに反して青み役のカイワレの繊細な辛味ではスープの中で負けてしまい必要性を感じられなかった。
序盤からスープの刺激と麺の弱々しさに苦戦しながらも、何とか八割ほどは食べて箸とレンゲを置いた。最後まで明確な生姜の風味は感じられなかったが、食べ終えても口の中を支配している刺激がそうなのだろうか。
不思議な違和感を残したまま店を後にして、次なる連食先を目指すために高崎駅まで戻って仕切り直しをする事にした一杯でした。