コメント
祝500店舗!
群馬遠征…くろ松さん再訪するのかと思ってたら違いましたね^^;
高崎ナイトの二日酔いは…残念
ぴろリポ | 2019年8月25日 08:42どうもです。こちらは写真をみたときからスパコン試合は負けと思いましたよ。
脂のノリといい醤油ブラウンのレベル高そうな一杯ですね。浅緋色 #DF7163 これはずいぶん外してますよ!
〝おでん出汁〟というと鰹と昆布ですか?〝鶏と水〟と流行りと違って味わいも豊そうです。いいですね〜あの「もみじ」の一啜りの鰹だしのような味、なんとも伝わってきます。
スパコンに勝つ方法を教えましょうか? この店のその先に「つの旨」さん KO勝ちは間違いありません!
虚無 Becky! | 2019年8月25日 11:38ぴろさん、ありがとうございます。せっかくのキリ番なのに気付いてませんでした。ぴろさんは埼玉 東京を中心に 600店舗オーバーは密度の濃さがスゴイですね。これからもお互い体調管理をしながらラーメン生活を楽しんで参りましょう!
のらのら | 2019年8月25日 11:52ベキさん、やめて下さいよ!「つの旨」を検索したら写真を見ただけで気を失いそうになったじゃないですか。浅緋色に関しては私の和色辞典の色が薄れてきているのでデジタル処理された色とは随分と違うのですね。
のらのら | 2019年8月25日 12:02
のらのら
たか
カズオ
ゆう。
ぼうし
コテハリアン





今回は高崎で産声を上げた三つの新店を訪ねる為にやって来たのだが、自身の明日の予定や店の定休日などを考えると新店めぐりの最中にどうしても行っておきたいラーメン店があるのだ。
それは前回の群馬遠征の副作用として、突如としてRDBのスパコンのオススメ店にグンマー勢が割拠して押し寄せてきたのだ。その内の一軒がコチラで、お店情報で営業時間などを確認して初対決を決めたのだ。
そこで、いきなりではあるが〝第35回 RDBの超高性能スーパーコンピューターが算出したオススメ店は本当に私に合うのか!〟を開催する事にした。
このイベントは、RDB PC版のオススメに挙がる六店舗から、その店のイチオシではなく自分の好きそうなメニューを食べて採点し超高性能スパコンとの勝敗を決めるものである。決してお店との勝負ではないのは理解していただきたい。
採点基準は90点以上付いたなら私のKO負け、80点以上ならば判定負け、70点台なら引き分けとし60点台なら判定勝ち、59点以下の点数ならば私のKO勝ちとする。
過去34戦の対戦相手は「風雲児 」「麵屋一燈 」「煮干しつけ麺宮元 」「竹末東京プレミアム 」「さんじ 」「麺処 晴」「燦燦斗」「神田 勝本」「中華そば屋 伊藤」「麺処 ほん田」「煮干中華ソバ イチカワ」「麺屋 和利道 warito」「らーめん 芝浜」「らーめん かねかつ」「狼煙〜NOROSHI〜」「ラーメン大至」「中華ソバ 伊吹」「麺処 朧月」「Bonito Noodle RAIK」「中華蕎麦 とみ田」「陽はまたのぼる」「神田とりそば なな蓮」「ソバダイニング クアトロ」「旬麺しろ八」「MENSHO」「麺小屋 てち」「らーめん 鉢ノ葦葉本店」「らぁ麺 飛鶏」「中華そば 勝本」「◯心厨房」「家系総本山 吉村家」「自家製麺 くろ松」「麺処 いち林」「miso style となみ」と名だたる有名店や人気店が並ぶが、通算対戦成績は34戦15勝10敗8分8KO勝ち1KO負け1没収試合と、スパコンのオススメに対しては勝利が先行している状況だ。
ここ最近では「自家製麺 くろ松」「麺処 いち林」と群馬の強豪を相手に完敗を喫しているのが現況なのだが、その敗北をうれしく思っている心境でもあるのだ。ようやくスパコンが私の趣向を理解し始めてくれたと思っていたら、前回は苦手なガッツリ系をオススメしてきたのだ。そんな中でのグンマー勢の出現を喜びながら決戦の準備をする事にした。
昼過ぎに本日の二食目を食べ終えると、ネット予約しておいた高崎駅直結の大浴場完備のホテルにチェックインを済ませた。さっそく午後3時から大浴場に向かいサウナにて消化と代謝を十分に促して、お昼寝タイムで初対決への体調を整えた。2時間ほど眠りに就くと窓の外は夕日も落ち始めていて、胃袋の方もすっかり落ち着いてきた。
すぐに支度をして、決戦の地 前橋を目指す為に両毛線に乗り込むと15分ほどで前橋駅に着いた。北口から関越バス 渋10系統 渋川駅行きにて揺られる事 20分で最寄りの前橋自動車教習所前までやって来た。そこからは大きなラーメン店が並んでいる大通りの交差点を、ゴルフ練習場のナイター照明が明るい方へと歩いて向かう。右側には営業時間を終えた住宅展示場が立ち並んでいるが、人の気配がないので異様な無機質に見える。こんな場所にラーメン店があるのかと心配になっていると、店頭を見つけるよりも先に美味そうなスープの香りが漂ってきた。その良い匂いに引きつけられるように進んで行くと〝上州地鶏ラーメン〟と書かれた大きな看板が目に入ってきた。そこでようやく店の存在を確認すると、年季の入った破れかけの白のれんをくぐって店の中に入った。
遅い時間帯にもかかわらず外待ちこそないが店内は満席だったので、ガラス張りの二重扉の中に置かれたウェイティングシートに名前と人数を記入してから中待ちベンチにて待機となった。どうやら券売機はないようなので待ち席前に設置されたマンガ用本棚に貼られたメニューの中から、今夜の対戦内容を決めておく。やはりここはマイスタンダードの味玉付き醤油系で勝負を挑もうと思い、心の中で初対決のお題は決まった。
よほど回転率が早いのか来店のタイミングが良かったのかは不明だが、中待ち待機5分ほどでカウンターに昇格となった。あいにく一番奥のカウンター席に案内されたので、オープンキッチンなのだが目の前の壁が邪魔をして調理風景が見えないのを悔しく思いながら卓上メニューで再確認して決めておいたお題をホールスタッフさんに告げた。
そこから店内観察をはじめると、多くのテーブル席を設けた広々としたレイアウトの客席となっている。本日の客層は思いのほか若い方が多く見られ、先程の大通りにあった大手ラーメン店よりも個人店のコチラを選ばれている理由が何なのかが気になった。見えづらいが厨房内に目をやると、しっかりと神棚が祀られているあたりも好印象だ。そんな厳かながらも活気に満ちた店内を、本日は四人体制で回している。後会計なので食い逃げ未遂を犯さないように千円札を準備して待っていると、着席して5分で我が杯が到着した。
その姿は大唐草の八角丼の中で、想像していた景色とは全く別世界の美しき光景を見せてくれる。屋号に掲げられた上州地鶏を謳っているだけに、流行りの〝鶏と水〟とばかり思っていた自分の考えが浅はかだった。目の前の飾り気のない素朴な顔立ちを見てるだけでも、ここまで足を運んだ甲斐があったと思わせてくれる麺顔だ。予想外の展開に今回はスパコンのオススメ店に対して、最初から負けを覚悟しながらレンゲを手にとった。
まずは浅緋色のスープをひとくち。表層にはランダムなドットの香味油が油膜を張っているが、下層のスープの澄み切った清らかさの邪魔をせずに透明感を拡張させて輝いている。見た目には醤油の色素を強く感じさせない穏やかなスープにレンゲを沈めてみると、かなり地味ではあるが食欲を刺激する嗅ぎ覚えのある香りが立ち昇ってきた。その瞬間だけでは知っていると感じたその香りが何かは分からなかったが、スープをひとくち飲むとそれが何かを認識できた。レンゲに注がれた美しいスープを口に含むと、鶏主体のスープとばかり思い込んでいた脳に衝撃が走った。そこには動物系よりも予想外に魚介系の風味の方が強く感じられ、嗅ぎ覚えあると思った理由は〝おでん出汁〟を思わせる香味を含んでいたからである。鰹節や昆布を基本とした関西風のおでん出汁のような上品な旨みと、鶏出汁特有のクセを削ぎ落とした旨みだけが見事に調和した驚くべきスープに出会ってしまった。またしても群馬の出汁文化のレベルの高さを思い知ったスープだ。ある種のトランス状態にハマってしまいながらレンゲを箸に持ち替えた。
麺上げまで60秒程と思われる自家製中細ストレート麺を持ち上げてみると、ウンチクでは玉子麺となっているが黄色い着色を見せない美白麺が現れた。すでに箸先にはハリの強さが感じられ、色白ながら芯の強さを感じさせる好みのタイプの麺であると確信した。そんな一目惚れした麺を一気にすすり上げると、抜群のすすり心地で口の中に滑り込んできた。平打ちではないが切刃のエッジが鋭く残るので、口当たりがシャープに感じられる。それでも麺肌に程よく溶け出したグルテンが滑りを加速させ、他では感じられない独特の口当たりを生んでいる。そんな勢いのある麺を噛みつぶすと、もっちりとした弾力がありコシの強さが歯茎を経由して伝わってくる。さらには喉越しの良さも兼ね備えているので、唇から胃袋までを魅了する私にとっては完成度の高い自家製麺に出会えた。
具材のチャーシューは豚肩ロースの煮豚型で食感の異なる二枚が入っていたが、やや脂身が多い部位が切り当てられていた。よってスジが多く歯切れの悪さを生んでいたが、赤身本来の持つ旨みや肉質は十分に味わえた。
追加した味玉は見た目のアンバーブラウンから想像した深い熟成度には乏しいが、素材の味を上手く引き出している。黄身の持つ甘みを感じながらスープのサポートを得て、味わいが頂点に達する味玉である。この瞬間が最も〝おでん〟を感じられ、少し崩れた玉子とスープの組み合わせは見事だった。
メンマは中太タイプで仕込まれていて適度な発酵臭を残してあり、香りと食感の両面で名脇役を演じている。味付け自体は抑えてあるのでスープの中でもバランスよくサポート役に徹している。
海苔も十字6切の大きめのサイズで添えてあり、質の高さを感じられる。磯の香りもあり、口溶けの良さも持ち合わせている。一般に出回っている業務用ラーメン海苔とは、見た目の黒々しさだけでも違いが分かる。
薬味の白ネギは来訪時間が遅かったせいで切り口の乾いた残念な薬味だったが、舌触りの悪さを除けば野性味のあるアクセントにはなっていた。
中盤以降も麺のすすり心地は変わる事なく、箸のスピードは増すばかりで完食していた。スープにも過度な旨味や塩気を感じる事なく飲み干したがメニューのトップを飾っているのが塩系だったので、食べ終えて直ぐに次回の構想を練ってしまうようなラーメンだった。
今回のスパコンとほオススメ対決は、私の負けとなってしまった。これで通算対戦成績は35戦15勝11敗8分8KO勝ち1KO負け1没収試合となったが、負け数が勝ち数に追いついてきている。すなわちそれだけ好みのラーメンに出会えているという訳で、実は喜ばしい事なのだ。スパコンがオススメに挙げてくれなければ、もしかしたら出会う事の無かったラーメンだったかもしれないと思うと感慨深い。
敗戦は悔しくも清々しい気持ちで席を立ったが、メニューの中には一日三食限定のラーメンもラインナップされていた。私もいつかは食べてみたいと思いながら店を後にして、帰りのバス停へと向かった。前橋駅行きの最終バスの一本前に間に合うと、前橋経由で高崎のホテルに戻った。
当初の計画では翌日に高崎の新店を初訪問してから帰京する予定だったが、久しぶりの高崎ナイトにハマってしまい安酒を飲みすぎたせいで翌朝は何年かぶりの二日酔いに襲われてしまった。その日はラーメンどころかコーヒーすらも喉を通らない具合の悪さで、当日の新店めぐりを断念せざるを得なくなった一杯でした。