なんとかデータベースラーメンカレーチャーハンぎょうざうどんそば
 
73

「ヴェトナム麺」@東東居の写真 いつかは食べてみたかった銀座「八眞茂登」の名物「ヴェトナム麺」。しかし、ニンニクがゴロゴロ入った一品だけに、平日はちょっと……かといって、日曜は定休だし。などと思っていたら、10月に閉店したとの情報。お昼時(5日)、近くを通りがかったので路地をのぞいてみると、確かに閉店の張紙、残念ですな……しかし、張紙には姉妹店「東東居」への案内も。歩いてすぐだし、ちょっとのぞいてみました。
 現地に着くと、表通りには「八眞茂登」と「東東居」の看板が並んでいます。店に入ると厨房の店員さん、ちょっと変わった声で「いらっしゃいませ〜〜」……聞き様によっては、「世界の○ベアツ」に似たユニークな発声。「ヴェトナム麺」(950円)を注文しテーブル席に座ると、横のテーブルのOL二人組も「ヴェトナム麺」を注文。内容を承知の上で頼んだとすれば、かなりのツワモノですが……数分後、丼到着と同時に「悲鳴」のハーモニー。やっぱ、知らなかったようで。
 では、スープを一口……醤油カエシの効かせ方はジンワリとしたものですが、豚骨・鶏ガラの動物系は豚骨がやや強めに感じられてコクがあり、なかなか「骨太」の味わいです。これに、野菜の甘みと、ニンニク風味がホンノリのって、さらにニンニクの味付けに使った酸味や甘味が微妙に彩りを加えて、面白いやら、美味いやら。グイグイ飲めちゃいます。
 麺は細麺弱縮れ、量が多いのと具材の重さで絡まり合っておりますが、持ち上げては噛み切る要領でガシガシ食べていくタイプですな。柔らかめのゆで加減で、しなやかなコシ。一方、具材ですが、これがすごい。チャーシューに小松菜・モヤシ、たっぷりのネギに名物のニンニクがゴロゴロ。このニンニク、チャーシューの煮汁と甘酢に漬けこんであると聞きますが、確かに臭いはほとんどなく、ホクホクとした甘味に醤油味と酸味が効いて、未体験の風味。強いて例えれば……ピクルスとらっきょうの中間くらいかな。チャーシューは分厚いモモ肉、さほど固くもなく、表面焼き目についた香ばしい味と、中にしみ込む味のバランスが良く、なかなかの一品。
 ニンニクを噛みしめ、たっぷりスープをまとった麺を頬張りますと……様々な味が混じり合う面白さはありますが、「野趣」というか「カオス」というか……「予定調和」とは対極にある、「複雑系」の世界ですな。まさに、「ヴェトナム麺」とは言い得て妙。
 ―――ヴェトナム戦争のころに生まれたというこのメニュー、当時の騒然とした世情を反映したような、「カオス」かつ「ヴァイタリティ」溢れる味わいです。ブランドショップが居並ぶ銀座を、「ヒッピー」(死語)がカップヌードル片手にのし歩いているような迫力、そして倒錯感……かろうじて当時の雰囲気を理解できるオジさんには、悪くありません。ただし、このニンニク、臭いはなくても「効能」はそのままですな……なぜかテカテカと顔に浮かぶ脂を拭いながら、午後の仕事にいそしむオジさんなのでした。

投稿(更新) | コメント (1) | このお店へのレビュー: 1件

コメント

どうもです!!
なんと!!八眞茂登は閉店ですか・・・
ちょっとショックです(涙)
こちらの頻度が若干上がるかもしれません(笑)

| 2008年12月12日 08:12