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「ちゃんぽん(1,100円)+麒麟ラガー(770円)」@中華料理 四海樓の写真ぶるじっちゃんはQSYUにいるよ 1

 周囲にこの建物を圧迫するものはない。五階建てのその建物の前に立てば、威圧感さえ感じるほどだ。五階に上ってガラス越しに外を見れば、長崎港が広がる。例えば、同じ開港五港に連なった横濱、そこの高級中華では代表格の聘珍樓 横浜本店 も立派ではあるが、周りに建物が並んでいるし、港までは眺めがきかない。

 此処の創業は明治32(1899)年のことである。先の 聘珍樓 横浜本店 は1884年であるから、15年ほど後になるのだが、最も早く麺料理を日本に広げた店の一つであることに間違いはない。

 「ちゃんぽん」の歴史について、いまさら此処で書くことはない。ただ、淺草・來々軒のことを調べているうち、この店のことも調べることになった。その時に知ったことであるが『1887年(明治20)年頃に福建省から長崎にやって来た陳平順は残った食材など手近な具材を混ぜ合わせ、安くて、うまくて、栄養豊富で、ボリュームのある麺料理をやがて創作する。ちゃんぽんの誕生であった。残った材料を使って料理を作ったことで、陳平順氏は「ケチ」だったとされる話もあるくらいだ』(ボクのブログより抜粋)。なるほど、そういう見方をする人もいるのか。

 ケチだろうが何だろうが、今こうしてその建物の中でコレを喰えば、陳平順氏は間違いなく成功者であった、と感じる。というか、日本の麺料理の世界に大きな名を残した人物であろう。

東京でもちゃんぽんは喰える。大規模な鎖系だけでなく、本格的な長崎料理の店もある。この麺料理は全国的にも極めてポピュラーであろうが、こうして長崎港を行き来する船舶を眺めながら、これが産まれた歴史的文化的背景を頭に浮かべてみるのだ。

 ・・・時に嘉永六年、すなわち1853年、マシュー・ペリー率いるアメリカ合衆国海軍東インド艦隊の蒸気船2隻を含む艦船4隻が、下田に来航した。いわゆる「黒船襲来」である。

 ペリーは浦賀沖に停泊、一部は測量と称して江戸湾深くまで侵入した。結果、江戸幕府は翌安政元年、日米和親条約附録(下田条約)締結。蘭、露とも締結するに至った。安政六(1859)年夏には箱館(函館)、長崎、横濱の三港が開港、さらに遅れて神戸、新潟と続く。開港五港とも条約港ともいわれるのだが、日本はようやく海外に向け、正式に門戸を開いていった。

 こうしたことがなければ、果たしてちゃんぽんなる料理は産まれていなかったのだろうか。否、おそらく、多少時は遅れるとしても、いずれ誕生していたのだろうと思うのではある。日本人は饂飩や蕎麦など、麺に古くから親しんで来たのだから。

 この麺料理が産まれ、成功し、今日のように日本の代表的麺料理に育ったのには、見栄えというか、料理の色彩が大きな要因であったのではないか。特にこちらの一杯には、錦糸卵が特徴的で、練り物(蒲鉾)の紅白、キャベツの緑、そして卵の黄色と、華やかだ。これに豚肉、海老、烏賊などが入るのだから、栄養的にもバランスが良い。当たるべくして当たった料理なのだろう。

 正直、ボクは本場のちゃんぽんの麺は好きではない。ぶつん、と歯応えなく潰れるような食感は、正直苦手である。それでもクリーミーな豚骨主体のスープには自然と溶け込むような感じがするだから不思議だ。ご当地ラーメン、ちゃんぽんもまたそう呼べるのならだが、ご当地に来て食べると東京で喰うより遥かに旨い。水も空気も景色も違うのだから当然かも知れないが、この麺料理が産まれた経緯や、歴史を考えれば必然的にそれが旨味的調理料の役割を果たすのかも知れない。



 ・・・長崎に来たのは初めてである。ボクにとっては原爆のイメージより、1974(昭和47)年にリリースされたグレープの『精霊流し』の歌詞であったり(あと、1964年の『長崎は今日も雨だった』ね)、NHK大河ドラマの『龍馬伝』であったりするのが「長崎」のイメージである。もっとも、ボクは『龍馬伝』では龍馬(福山雅治)や岩崎弥太郎(香川照之)より、本田博太郎演じる長崎の豪商・小曽根乾堂のほうが妙に記憶に残っているのだが。

 GO TO の効果も大きいのだろう、羽田発長崎行きの飛行機はほぼ満席。空港から新地に向かうリムジンバスは完全に満席である。この店に到着したのは平日の13時、外に「満席、待ち時間15分」の掲示があったし(実際にはすぐ座れたが)、近くの大浦天主堂あたりもそれなりに賑わっていた。

 短い九州の旅だけれど、しっかり楽しんでいこうじゃあないか。

投稿(更新) | コメント (12) | このお店へのレビュー: 1件

コメント

いいっすね。長崎。おすすめのお店が何軒かありますが、それは既に調査し候補のピックアップは完了済みと思いますので、また次の機会に紹介させていただければ。
ちゃんぽん文化は根強く、歴史を把握しているかはさておき、皆が皆、驚くほど「マイちゃんぽん店」を持っています。それは、決してインターネットの世界では紹介されません。
他の県でも同じく、おらがラーメン店はインターネットにもガイドブックにも載らない。九州って開放的に見えて、結構閉鎖的なんです、根っこの部分では。大分県民以外。

そんな地場の人間性をちょっと頭の片隅に置いていただきつつ、旅路をお楽しみください。Enjoy!

Dr.KOTO | 2020年10月19日 19:29

こんばんは。長崎、良いですね~。こちらはRDB参加前に一度食べました。確かに麺が…ですね。ビールでぷはー🍺😆✨もいいな~。カラスミがちょこっとあると更に良いですね~。

いたのーじ | 2020年10月19日 19:29

こんばんは〜
QSYU良いですねー😆
自分もちゃんぽん麺は苦手ですが、一度本場で食べてみたいです👌
友人が長崎で開業した際に行こうと狙ってます😉

銀あんどプー | 2020年10月19日 19:37

こんばんはぁ~♪
長崎いいですねぇ~♪
昔長崎に行った時は、中華街の江山楼でチャンポン食べて
あまりの甘さにビックリしてブラペをこれでもかとかけた事w思い出しました。
かしわぎの今田店主が長崎で開店準備中です。(*^-^*)

mocopapa(S852) | 2020年10月19日 21:55

こんばんは。
長崎、良いですね~
此方は昼時に行って随分待って食べた記憶があります。

kamepi- | 2020年10月19日 22:43

ぶるぢっちゃんのウワサの町中華さん こんにちは!
長崎に遠征ですな! イイですね〜
こちらには10年前くらいに行ったきりです😭

「長崎ちゃんぽん」発祥のお店なのは有名ですね!

また長崎に行きたいなぁ〜 何度か長崎には行きましたが、雨でビショ濡れになっているのに、着替えもできずに「長崎ちゃんぽん」といっぱいの料理の「しっぽく」を食べさせられたのが思いだされます!

ヨコべー | 2020年10月19日 23:11

こんばんは~。
何気に長崎のちゃんぽん、ダイスキなんですよ~♪
Go To で飛び回りたいですが、嫁の制止でなかなか羽ばたけません。
長崎は今年は無理でもまた必ず行きたいです。

プリティ | 2020年10月20日 00:45

おはようございます^^

おっと、GO TO QSYUですか!
長崎の有名店はむかーし何店か行きましたが、
ちょっと前に土地っ子に教わった思案橋の
町中華っぽい店が一番響きましたよ(笑)

としくん | 2020年10月20日 06:36

年明け3連休を使って
GO to 九州を予定しておりますので
本場の長崎ちゃんぽん食べてみたい!

YMK | 2020年10月20日 08:15

九州いいですねー
特に長崎は行ってみたいですよ😊

NORTH | 2020年10月20日 08:17

こんにちは。
GO TO、楽しめている御様子。ヨカッタです。
長崎市は高校の修学旅行で一度。遥か昔の話しです。

おゆ | 2020年10月20日 16:03

こんにちは
以前読ませて貰ったのですが、また読み直すとまた面白いなぁと。
ちゃんぽんの歴史を感じに各地のちゃんぽん屋さんを回ってみたいです。

あらチャン(おにぎり兄) | 2022年8月5日 11:16