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「だいき(富山ブラック)」@くすしそば本舗 まるぜんの写真晩夏の北陸にて 一
富山ブラック 創業店の正統的後継店は日本蕎麦屋?

 
 灰色の空が覆う富山の街。この街に前回来たのは、そう、5年半も前のこと。
 
 眠い。時計の針は午前4時過ぎを指す。“現役”時代の癖なのか、あるいは単純に齢を取っただけなのか、ともかく起床は、何もなければこんな時刻になる。まあ、悪いことではないけれど。

 まだ八月なのに、富山の街は・・・あ、此処は加賀、山代温泉だけど、すっかり秋の装い。冷房など最早不要か? いやいやまだまだ、きっと残暑はぶり返すさ。そうさね、二度寝しようとも思ったが、目は冴えてしまったわな。じゃあ、原稿でも書きますか。

 では、時計の針を、グルッと巻き戻す。それは一昨日のことだけど。


 ・・・涼しい、というよりは少し寒いほどだ。東京の自宅を出る際、少し暑いかなと思いながらも七分袖のシャツに袖を通しておいてよかった、ということだ。それに霧雨・・・とも呼べないほどの、ごくごく弱い雨が視界の邪魔をする。バックパックに折り畳みの傘があるが、なに、取り出すほどのこともない。第一、お目当ての店は市営の路面電車・・・富山に来て、これに乗ることも楽しみの一つだった・・・、の、電停(駅などと間違っても呼ぶな)からさほどの距離はない。

 店に着く。え?店頭に掲示された「定食」の内容は。

 ハンバーグ定食。此処は原則、日本蕎麦屋である。しかもだ、創業90年近くという超がつくほど歴史のある店だ。それがねえ、ハンバーグ定食って? まあいい。それを食う気なぞまったく考えていない。というより、食うモノは決めている。ラーメン、だ。所謂『富山ブラック』、だ。この店ではそれを「だいき」という品名で呼ぶ。

 富山で、ブラックラーメンで、「だいき」? ちょっとしたラーメン好きが思い浮かべる漢字なら「大喜」だろう。

 太平洋線終戦から間もない1947(昭和22)年、「大喜」、創業。そして、その大喜の味を受け継ぐのが・・・日本蕎麦屋だったら面白くないか?

 ともあれ、いただくとしようか。

 まず、スープ。これは“お約束”だ。つまりは。

 しょっぺ! しょっぺーぞ!

 これでいい。まあ、からだのことを考えれば良くはない。ボクはもう20年近く、降圧剤を服用しているのだ。塩分濃度の高いものは基本避けないといかんのではある。が、もうそんなことを気にしている状態でもない。しかしそれでもこのしょっぱさは半端ないな。富山ブラックラーメン提供店には蓮華がない、ことも多いのだが、それはスープを飲むな! という店側の意思表示であるとか、ないとか・・・

 けれど、そのしょっぱーを除けば、やっぱり「イイ」のだ。最初にフワッと鰹節(多分)が香る。脂分もさほどないから、くどくもない。見た目よりはずっと飲みやすい・・・かね? ま、ともかくしょっぱーだから、飲むのはほどほどに、だ。

 店内掲示に、麺は“こわい”とある。若い人たちにはもう通用しない表現かも知れない。漢字で書けば「強い」で、“固い、硬い”の意、である。食べてみれば実際、相当に“強い”。たとえて言うなら、カップうどんの麺を、熱湯でない、そこそこ熱い湯を入れて30秒ほど経って喰った感じ、なのだ。

 チャーシューもしょっぺ! 葱をもっと入れてくれ~ついでにご飯がマジでほしくなる~ 喰えないけどね。
 
 まあ、いいわ。此処は富山ブラック創業店の、正統なる後継店だから・・・・ホントかな~

 
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 さて、この店、である。今回、富山・石川方面に向かった目的の一つはこの店で、この品を食べることにあった。ボクのブログの『拉麺歴史館』でご当地ラーメンを取り上げようと考え、まずは富山ブラックから、と考えた次第。

 それはいいが、なんでまた日本蕎麦屋なんだ? ってか。あのね、拉麺歴史研究者だぜ、ボクは。いつからなったか知らね~が。まあ、よう見つけてくるね、ボクは。うん。感心だね。

 数多いご当地ラーメンの中でも、食べ手を選ぶと言うか、好き嫌いがはっきり分かれるというか、要は味が相当個性的なモノ、というのを考えたとき、それは千葉の「竹岡式」であったり同じく千葉の「アリラン」「勝浦タンタン」、愛知(岐阜説もアリ)「ベトコン」であったり、提供地域が狭隘あるいはマイナーなモノであれば、秋田・能代「ザザーメン」や秋田・横手「十文字」、高知・須崎「鍋焼き」、山口「宇部」などが思い浮かぶ。

 で、富山ブラック、である。発祥は1947(昭和22)年というのが定説で、それなりに歴史があるのだが、実は富山でも(ラーメン類の中では)メジャーではないという。ラー博の公式サイトでも19種類の「ご当地ラーメン紹介欄」でも取り上げられていないのである。現在、首都圏で常時提供している店を探しても、秋葉原(此処もなんだかJ系に?)と海老名くらいでしか見つからないほど、案外マイナーな存在。けれど、結構知られているという、不思議なご当地ラーメン、なのである。

 調べると、曲りなりにも“全国区”になったのは2007年ごろのこと。テレビ番組で紹介され、初めてカップ麺になったのはその年である。案外、新しい。スープが漆黒、エラくショッパー!が特徴で、その味はまさに食べる側を選ぶもの。だから首都圏ではあまり広がらない、のだろう。

 不思議と言えば、その系譜、もである。発祥の店は「大喜」。それは分かっているのだが、いま“発祥の店”と呼ばれる店は、創業者と血縁もなければ師弟関係もない、運営は某大手外食店のFC店を展開をする地場の企業である。ただし、店の所在地は創業店に同じ。けれど、師弟関係にあった店は富山市内の別の場所に複数存在し、実はこの日本蕎麦屋も創業店の系譜に連なる数少ない店、ということになるのだ。
 
 しかも、だ。この店のこの品は『当店の店主が昭和の終わり頃から平成4年まで、太田口通りにある中華そば専門店で修行していた頃の中華そばを当時のまま忠実に再現したもの』(店内掲示より、原文ママ)・・・おまけに『勤務していた当時は「太田口通りの大喜」と言われて』いて、『当時は「富山ブラック」とは呼ばれてい』(同)なかったのだよ。さあ、するとこの店こそ、創業店直系の店になるんじゃあないの。だからボクはこうして此処で食べたわけだ。

 ホントかな~



 さあどうだ。面白いダロ? なんかワクワクするダロ? “富山ブラック”が平成の時代になってもマイナーだったこと、なんてことも分かる証言さ。ボクがご当地ラーメン特集で初回に取り上げる(まあ、“東京”とか、旭川とか高山、沖縄なんかは書いちゃったけど)のに相応しいじゃあ~あ~りませんか~ ってなモンだ。

 さあ。ブログを読んで・・・・

 なんてね、まだ書いてねえ~
でも、そんなに時間はかからないと思うので。ぜひ読んでやってくださいな~

 とりあえず、4日間の予言通りの北陸さ、愉しもうぢゃあないの(もう3日目だけど)。ラーメン? あのね、久々の富山、金沢だぜ。魚だよオサカナ!

 

 ホントは、あんまり食べられないのよ 涙

投稿(更新) | コメント (12) | このお店へのレビュー: 1件

コメント

おはようございます😊
ご当地ラーメンシリーズですね。
富山ブラックは、お店によってかなり味が違うようですが、
こちらは正統後継店の一つなんですね。
BMさせて貰います。🤗
次も楽しみです♪

mocopapa(S852) | 2022年8月27日 09:23

ご当地でもメジャーじゃないなんて知りませんでした😅
ほんちゃんの富山ブラックはとても食べられないので、
なんちゃってブラック頂きましたよ😁

NORTH | 2022年8月27日 10:46

大喜さんは行きましたけど、正統な味はこちらが受け継いでるんですね。
まだ元気に旅行に行けてよかった。
いただいたコメですが、娘2人の旦那は、実の長男よりも素直で可愛いかな。
2人の娘への愛情は、今は3人の孫娘へ。
男の子いないんですけどね。

RAMENOID | 2022年8月27日 11:12

こんにちは
富山良いですね^ ^
富山ブラックは西町大喜、喜八は行きましたがこれを読むと浅いミーハーな店選びでした^ ^
麺屋いろはが富山ブラックとかを広めたとか聞いた事があります。

あらチャン(おにぎり兄) | 2022年8月27日 14:56

どもです。
今度、立山に嫁と息子を連れて行ってきます。
立山は三度目ですが今回初めて富山側に降りますので
ラーメンと言いたいけど多分無理でしょう(笑)

こんばんは。
富山に行かれてるとはお元気になって良かったです。
大喜の駅前店でたべましたがそんな事情だったんですか。
ブログも楽しみにしてます。

kamepi- | 2022年8月27日 18:33

こんばんは。

昨晩は久々に酒を飲んだので、今朝は
6時近くまで寝てしまいました。
寝るのには体力が要ると感じますねー
で、富山ブラックには腰が引けてるヘタレです😅

としくん | 2022年8月27日 21:10

こんばんは。
大喜って今は創業の店と別モノだったんですね。
むむむ、コチラの店目的でまた富山へ行きたくなりましたw
スープショッパ過ぎてすぐキレちゃいますがwww

プリティ | 2022年8月28日 02:18

おはようございます。こんな店があったのですね。知りませんでした。富山ブラックは大喜で食べましたが、自分はダメでした。肉体労働で汗だくの後なら良さげかもしれません。肉体労働しませんけど(笑)

いたのーじ | 2022年8月28日 08:23

こんにちは。

おっ!北陸ですね。

5年前に金沢出張した時に、
ぶるさんのABRIののどぐろのレポに、
早速追随した事を懐かしく思い出しましたよ。

富山BLACKは未対面かつ未知の分野ですねぇ。

魚も楽しんで下さいね。それではまた。

おゆ | 2022年8月28日 11:04

どうもです。

ここはブラックが食べられる蕎麦屋程度の認識しかありませんでした。
今度冬帰った時は寄ってみたいですね。
大喜は2000年頃創業者が亡くなって、家族が権利を今の会社に売ってしまった経緯があります。
ですから修行して暖簾分けをした根塚店は認めてないみたいですね。
でも、富山ブラックとはいい名付けだと思っています。

わた | 2022年9月1日 18:35

ぶるぢっちゃんのウワサの町中華さん、こんばんは。

>「大喜」だろう。
まあ、それを思い浮かべますよね。
最初に大喜で食べたときの(塩っぱさの)衝撃は凄かったです。

もう自分も血圧の関係で、この手のものは食べられない気はしますが、
思い出に残る地ラーメンです。

ぬこ@横浜 | 2022年9月1日 19:10