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「ワンタンメン」@支那ソバ 小むろの写真2022年9月4日(日)

本日は娘と藤沢駅で解散した後に単独でこちらの店を初訪問。

鰻を食べた後、娘が買い物に行くと言い出した為、父は想定外の自由時間を得る事が出来ました(笑)

行き先を考えた結果、道半ばである「かづ屋」系譜巡りを再開するべくこちらを訪れる事にしました。

14時49分に到着すると、店内外合わせて19名の先客が空席を待つ状況です。

店内の待合室に移動する際に食券の購入を促され、些か迷った末に「ワンタンメン」の食券を購入しました。

そして、待つ事52分ほどで席に案内され、着席すると更に待つ事7分ほどで待望のラーメンが到着です。

透明な醤油スープには薄らと油分が浮いていて、艶やかな中細麺の上にはチャーシュー、ワンタン、メンマ、刻みネギ、海苔が乗っています。

先ずはスープを飲んでみると、至って穏やかな醤油の風味や塩味と共に、シンプルでいて輪郭が保たれた出汁の味わいが口の中に広がります。

出汁は鶏や豚の動物系に乾物魚介や野菜類と思われますが、濃度は決して高くはないものの様々な素材の風味が極めて鮮明に保たれています。

総じて動物の旨味が幾分強めに効いていて、尚且つ魚介節の酸味や煮干しの雑味を伴う事なく旨味だけが高い純度で溶け込んでいる印象です。

一方、醤油の風味や塩味は低めに抑えられてはいるものの、調味料の気配を感じさせる事なく醤油自体の風味が至って素直に保たれています。

尚、自ら味わう限りでは化調感が皆無と言って良いほど希薄であり、尚且つ「かづ屋」で感じた昆布の気配も幾分控えめである様に感じます。

明らかに「かづ屋」の面影を感じる味わいではあるものの、何処となく「かづ屋」に比べて現代風にアップデートされている様な気がします。

次に麺を食べてみると、多加水寄りの中細麺が適度な硬さに茹でられていて、噛み締めると靱やかなコシと共に鮮明な小麦の風味を感じます。

そして、艶やかな麺にはスープが存分に絡み込み、噛み締めると小麦の甘味とスープの旨味が重なる事で味わいに驚くべき膨らみを与えます。

次にチャーシューを食べてみると、小振りでいて脂身が希薄な豚腿肉の焼豚が薄めにスライスされています。

肉質は至って軽やかな下味を帯びていて、噛み締めると肉々しい弾力を感じると共に、赤身に凝縮された肉質の旨味が舌に存分に伝わります。

尚、縁の赤味からは吊るし焼きに見えるものの、肉質からは燻煙臭が一切感じられない事から恐らくオーブンで焼かれている様な気がします。

最後にワンタンを食べてみると、豚挽肉が主体の餡が厚め且つ広めな皮で極めて緻密に包み込まれています。

挽肉餡は醤油ダレや生姜で深めに味付けされていて、餡から滲み出た肉汁の旨味と共に皮から放たれる小麦の甘味が舌に鮮やかに伝わります。

食べ終えた感想ですが、出自の根幹を保ちながらも明らかな進化の形跡を感じる極めて秀逸な味わいでした。

昨今では出汁の濃度を上げる事で進化を遂げる店が多い中、出汁の濃度を高める事なく進化を感じさせる店は稀有な存在である様に感じます。

改めて訪れる機会があれば、次回は隣の客が食べている様子を見て気になっていた「つけソバ」を是非試してみたいと思います。

ご馳走さまでした。

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