洋食とんかつ フリッツの他のレビュー
コメント
milesさんはじめまして。
\"フリッツ\"さんは私にとって職場近くの気になるBM店なのですが、門前払いになる程に敷居が高くなってしまったのですね・・・。
それにしても。
お店の背景や、他店の現状を交えた素晴らしい考察をされていますね(^^)
感動しました!
これからも参考にさせて下さい!
タケ☆ロック | 2010年6月12日 11:35milesさんはじめまして。
\"フリッツ\"さんは私にとって職場近くの気になるBM店なのですが、門前払いになる程に敷居が高くなってしまったのですね・・・。
それにしても。
お店の背景や、他店の現状を交えた素晴らしい考察をされていますね(^^)
感動しました!
これからも参考にさせて下さい!
タケ☆ロック | 2010年6月12日 11:35
お店は、旧ホテルニュージャパン跡地に建つ超高層ビルの一階。土曜夜(5日)、引き戸を開けると、店内は先客3名のみと閑散。場所柄から、夜にラーメンだけ頼めるような雰囲気の店か少し危ぶみましたが、カウンター席の先客が堂々とラーメンをすすっておられるのを見て一安心。注文は「特製ラーメン(塩味)」(900円)、BGMに流れるリー・モーガンの軽やかなペットに耳を傾けるうち、丼は約6分で到着。
では、スープを一口……うん、いかにも「洋食屋さんのスープ」といった、上品な風味に満ち満ちておりますな。入口近くに貼ってあった雑誌記事によると、伊達鶏、三元豚、黒豚などからとったというこのスープ、ガラのクリアな旨みだけでなく、肉の風味も加わる優しくふくよかな味わいで、これを生姜で軽く引き締めて、少し強めの塩ダレで鮮烈なキレを加えています。「古き良き」洋風スタイルを踏襲しながらも、かつて「空海」などが試したようなイマ風のアレンジも感じられ、雑誌が書く通り「ネオ・クラシカル」という表現がピッタリですな。
麺は、中太のストレート。敢えて柔らかめにゆで上げて、優しい味わいのスープにスタイルを合わせています。口腔を満たすふくよかな旨みの中で、サワサワとしなやかにそよぐ麺の、淡麗な甘み……スッキリしたノド越しもたまりません。
具材はチャーシュー、メンマ、味玉半個と海苔にネギ、それに小さなツミレ状の挽肉の塊が数個入っています。特筆は何と言ってもチャーシューで、肉自体が格段に美味しく、素質の良さを引き立てるためか、味付けは敢えて控えめ。大型で厚みもあり、引きしまった肉質ゆえ自然に咀嚼を要求されますが……噛むほどに美味い。肉のクォリティに対する万全の自信に裏付けられたこの演出、まさに「とんかつ屋」の面目躍如ですな。一方、味玉とメンマには八角などの独特な風味が付いており、こちらは賛否分かれるかも。
―――煮干し、カツオ、豚骨、鶏ガラなど、「記号化」された味を「合成」して、「うまい棒」のような派手な味に仕上げるラーメンもあれば、素材本来の味を慎重に組み合わせた、飾り気のない味わいのラーメンもある。もちろん誰しも後者のアプローチを試したいものの、素材の品質にこだわれば、たちはだかるのは「原価」の壁……そういった意味では、とんかつ、焼鳥といった「本業」をもつ店の方が、素材を見る目も違い、原価もうまく処理できて、結果として「本物」への距離も近い場合があるようで……であれば、ラーメン専門店にしか作れない味って何だろう。ちょっと考えさせる一杯でした。