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このレビューは移転前のものです。

「濃厚煮干蕎麦 並盛 + 味玉」@月と鼈の写真 午後イチの会議が急遽朝イチに変更、ランチタイムはゆったり過ごせそうな火曜日(14日)、新橋の新店「月と鼈」へ。
 まだオープン4日目とあって、店前には祝いの花々。黒地に金文字の堂々たる看板、真中に六角形をあしらうあたり、煮干しで有名な新宿某店そっくりですが……関連店ならそう書くだろうし、関連店でないのなら、こんなことはやるべきでない。
 13時頃の入店でしたが店内3人待ち。券売機は入口左手、メニュー構成としてはつけ麺主体のようですが、新宿某店と比較するならラーメン系ということで、「濃厚煮干蕎麦 並盛」(680円)と「味玉」(100円)をポチッとな。製造はつけ麺優先のようで、「蕎麦」はその合間に作るやり方、待っている間に食券を店員に渡しますが、つけ麺を注文した後客に追い抜かれつつ、丼は着席後約8分で到着。
 では、スープを一口……異様に熱いし、なぜか不思議な酸味を強く感じます。注目の「濃厚煮干」ですが、いわゆるラーメン屋的なアクセントを効かせた煮干しの使い方ではなく、煮干し本来の旨みも弱い。むしろ鶏主体の動物系スープの方が、味の中心に居座ります。この熱さといい、酸味といい……手鍋でスープを温める製法ですが、煮立て過ぎましたか。カエシでコクを出そうという構成でもないし、煮干しでガツンとやるわけでもない。何をやりたいのか、どうにも「メッセージ」が伝わってきません。
 麺はカネジン食品製で、ちょっと太めの中太ストレート。軽快な歯切れと、ポクポクとした歯応え、そして軽やかな甘みと適度なコシで、さすがにソツなくまとまっています。具材はチャーシュー、メンマ、ナルト・ネギに追加の味玉。肩ロース・チャーシューは、トロリとした食感と自然な風味で、スープが動物系主体に感じられるだけに、相性はまずまず。味玉も、少しスモークしたような風味があって味も濃く、全体からは浮いていますが、単体としてはそれなりに美味い。メンマは自家製のようですが、食感はともかく風味はかなり弱いもの。
 ―――別に、ラーメン屋的に記号化された「煮干し」感が好きなわけではありませんが、煮干し本来の旨みすらあまり感じられないこの一杯に、「濃厚煮干」なるネーミングは似合いません。ま、この一杯に関しては、スープ加熱時にブレたのかもしれませんが……別メニューに「一段搾り」なるものがあり、そちらは一番出汁を使っているそう。それじゃぁこちらは二番出汁という意味かしら。いずれにしろ、「煮干し」を標榜する店があまた切磋琢磨する昨今、この一杯と「最前線」との距離はあまりに大きい……まさか、こんな突っ込みを期待しての命名とは思いませんが、新宿某店・鴬谷某店などと比べれば、まさに「○と○」ですな。

投稿(更新) | コメント (1) | このお店へのレビュー: 2件

コメント

初めまして、名古屋をホームに週末は新橋界隈をうろついている者です。
いつもながら、するどいレビューに感服です。
特に、店名のくだりは、座布団三枚です。
今後も参考にさせて頂きます。

サンシャインカメピー | 2010年9月19日 22:16